(1)イ・ビョンフン監督作品の韓国歴史ドラマ「馬医」がテレビ放送されている。若く優秀な医師のもとに生まれながら数奇な運命をたどって牧場で馬医となり、ついには王様の首席医務官にのぼりつめた実在した歴史人物をモチーフ(motif)にした歴史ドラマだ。
主人公は目の前の生命の危機には動物、人わけ隔(へだ)てなく手を差し伸べて救命につとめる正義感(sense of justice)の持ち主で、次回は馬医でありながら目の前の人命を救うために人間にハリを打って捕えられるシーン(予告編)もある。
(2)東日本大震災被災地でも献身的な医師はいるが、福島県内自治体が震災後の避難所ほかでの「震災関連死(related death to megaquake)」と認定した死者数が1539人(8月末現在ー報道)、さらに現在109人が申請中で震災直接(地震、津波被害)死者数の1599人を上回ることが確実となった。
関係自治体、国としては不作為行政、責任放棄の結果であり、統計以上に早急な行政対応、問題解決対応の見直しが求められていた。
(3)統計データ管理は震災復興、教訓には欠かせない指標ではあるが、関係自治体、国は申請手続き、データ管理にエネルギーを費やす以上にそういう「事態」を招かないための被災地住民の健康、医療、看護体制、整備にこそエネルギーを集中投資すべきことである。
復興予算は執行されずに残っているものも相当ある。被災地の健康、医療、看護に集中投資すべきだ。まずは残った住民の健康管理、人命持続が優先されることはいうまでもないことだ。
(4)震災時は医師人手不足解消のために時限的に巡回看護師にも薬の処方を認めた臨時対応をとったこともあり、また被災地の健康、医療、看護の持続的、継続的なバックアップ体制の必要性は常に指摘されてきたことでもあり、国、自治体、医療機関の連携による医療環境整備ははかられる必要があった。
たとえば全国医学系大学の研究員、医療機関のインターンを編成して集中的に被災地に派遣し、時限的措置として医療相談、診療補助にあたらせることもすでに書いたが、震災復興、被災者救済の基本理念として優先的に対応されなければならないものだ。
(5)震災復興への行政対応が、受け身の申請手続き優先の事務的対応に終始していることがあきらかだ。個人の献身的な一部の医師の努力はあるが、ドラマ「馬医」の実在した主人公のような正義感、使命感、取り組み意欲のある能動的、積極的な行政統治の姿勢こそが震災復興エネルギーの推進には求められている。
(6)東日本大震災から2年半が過ぎようとして、被災者、避難者にとっては将来生活の展望、構図、希望もいまだ開けない中で、精神的、身体的ダメージも累積的に重なることが容易に想像できる。
震災関連死が増加(increase of related death to megaquake)し、震災直接死を上回る被災現状を比較データとして受け身でとらえ問題を先送りし、手をこまねいていることのない関係自治体、国の危機意識、管理対応能力(risk management)が求められているが、現実、現状を見るとあまりに希薄だ。
(7)これでは震災被害の責任を被災者に押しつけているということだ。
主人公は目の前の生命の危機には動物、人わけ隔(へだ)てなく手を差し伸べて救命につとめる正義感(sense of justice)の持ち主で、次回は馬医でありながら目の前の人命を救うために人間にハリを打って捕えられるシーン(予告編)もある。
(2)東日本大震災被災地でも献身的な医師はいるが、福島県内自治体が震災後の避難所ほかでの「震災関連死(related death to megaquake)」と認定した死者数が1539人(8月末現在ー報道)、さらに現在109人が申請中で震災直接(地震、津波被害)死者数の1599人を上回ることが確実となった。
関係自治体、国としては不作為行政、責任放棄の結果であり、統計以上に早急な行政対応、問題解決対応の見直しが求められていた。
(3)統計データ管理は震災復興、教訓には欠かせない指標ではあるが、関係自治体、国は申請手続き、データ管理にエネルギーを費やす以上にそういう「事態」を招かないための被災地住民の健康、医療、看護体制、整備にこそエネルギーを集中投資すべきことである。
復興予算は執行されずに残っているものも相当ある。被災地の健康、医療、看護に集中投資すべきだ。まずは残った住民の健康管理、人命持続が優先されることはいうまでもないことだ。
(4)震災時は医師人手不足解消のために時限的に巡回看護師にも薬の処方を認めた臨時対応をとったこともあり、また被災地の健康、医療、看護の持続的、継続的なバックアップ体制の必要性は常に指摘されてきたことでもあり、国、自治体、医療機関の連携による医療環境整備ははかられる必要があった。
たとえば全国医学系大学の研究員、医療機関のインターンを編成して集中的に被災地に派遣し、時限的措置として医療相談、診療補助にあたらせることもすでに書いたが、震災復興、被災者救済の基本理念として優先的に対応されなければならないものだ。
(5)震災復興への行政対応が、受け身の申請手続き優先の事務的対応に終始していることがあきらかだ。個人の献身的な一部の医師の努力はあるが、ドラマ「馬医」の実在した主人公のような正義感、使命感、取り組み意欲のある能動的、積極的な行政統治の姿勢こそが震災復興エネルギーの推進には求められている。
(6)東日本大震災から2年半が過ぎようとして、被災者、避難者にとっては将来生活の展望、構図、希望もいまだ開けない中で、精神的、身体的ダメージも累積的に重なることが容易に想像できる。
震災関連死が増加(increase of related death to megaquake)し、震災直接死を上回る被災現状を比較データとして受け身でとらえ問題を先送りし、手をこまねいていることのない関係自治体、国の危機意識、管理対応能力(risk management)が求められているが、現実、現状を見るとあまりに希薄だ。
(7)これでは震災被害の責任を被災者に押しつけているということだ。