いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

安倍首相の独壇場。 unrivaled sphere of activity of premier abe

2016-08-03 19:43:52 | 日記
 (1)所属する自民党と対立して勝手に立候補表明して、分裂選挙ながら小池百合子さんが自民党推薦候補などに圧勝した都知事選で、自民党東京都連会長でもある石原経済再生相が会見で、多分選挙結果の感想か責任を問われたのだろう(ニュースの切り取り映像)、ないしは自民党所属の小池都知事の処分についてか、選挙でカネを集めたのは自民党(本部)なのだからあちらに聞いてくれという趣旨のことを言っていた。

 自民党都連は増田寛也さんを推薦した都知事選の分裂選挙で、小池さんを応援した所属議員は処分する(報道)と言っていた。

 (2)結果は自民党の推薦を一度は申し出て、自民党が推薦した増田さんが立候補の意向を示すとすぐに取り下げて独自に立候補した小池さんに何人かは自民党所属の議員が応援して、2位増田さんに120万票近い大差をつけて都知事に選ばれた。

 昨日の小池都知事の初めての登庁にあたって各会派のあいさつ回りでは、自民党都連控室は60人の議員を擁しながら迎えたのはナンバー3の総務会長を含めて2人(報道)という閑散としたあてつけぶりだった。

 (3)メディアからの新知事を含めた記念撮影の要請でも、小池さんが並ぶ順序を譲る仕草に知事の要請を受ける立場にないという自民党都連2人の意見で撮影は立ち消えになって、終始小池都知事の表情も固く関係どおり初めからぎくしゃくしたものとなった。

 自民党側にも自民党所属の小池さんが都知事になった以上、処分をどうのこうのというよりは、関係改善が優先されるという意見(報道)も聞かれて、あらたに党役員人事で幹事長に就任した二階俊博さんは「関係改善が必要ないという意見があり得るわけがない」(報道)と慎重な姿勢を示している。

 (4)自民党石原東京都連会長のこの問題での党本部責任転嫁のはっきりしない冒頭のような態度表明は、国民には意味も不明なものだった。

 石原さんといえば、東日本大震災での放射性汚染廃棄物の長期保管場所の選定で担当相として地元住民との話し合いが進展しない中で、最後はカネ目でしょと発言して担当大臣を交代させられた経緯があって、今度は冒頭の自らの自民党都連会長としての責任、処分問題でのカネを集めたのは党本部発言という、何かにつけて「カネ」がついて回る言いまわしで政治理論、理念の裏付けが感じられない俗っぽい軟弱さだ。

 (5)本日の内閣改造人事でも経済再生相を留任したが、安倍首相とは自民党野党時代の政策研究会の仲間ということで気心が知れた入閣というところだ。
 安倍第一次内閣は当時の塩崎官房長官ほか多くの政策仲間の「お友達内閣」と揶揄(やゆ)されて(政権運営は趣旨的に本来そういうもので、あとは資質、能力の適性の問題)軽量で、自民党を代表する強力な布陣というわけにもいかずに自らの体調不良もあって退陣した。

 (6)今回の第3次内閣改造人事では主要閣僚は安倍首相に近い人材留任などで固めて、対抗馬と見られる石破さんは自ら閣外に出て、「お友達内閣」に似かよってきた。

 党役員人事も気心の知れた人材、支持者のたらい回しで固めて、いよいよ安倍首相の独壇場(unrivaled sphere of activity of premier abe)の気配だ。

 

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