いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政治とツイッター。 politics and twitter

2021-01-28 20:21:17 | 日記
 (1)言論統制というのは中国、ロシアなど権威主義独裁指導者国家ではめずらしくもなく、批判に対しては内政問題として受け付けずに意に介さない。米国など自由主義国家では言論の自由は基本的権利として尊重されて社会の基本構造をなすものだ。

 その米国でしかも当時トランプ大統領のツイッター発言、記事のアカウントが提供事業者から停止され排除された。言論の自由米国社会ではまずは考えらない異常なことで、エビデンス(客観的事実証明)にもとづかないトランプ・ツイッターが固い岩盤支持のトランプ支持層を駆り立て煽動して、米国社会に混乱と騒動と偏見、分断をもたらしたとする判断でアカウント停止となった。

 (2)民主主義、自由主義米国社会がこういった不正確情報の真偽、正確さを適切に判断できない、比較言論ができない自由束縛の社会になってしまった。自由主義国家米国といっても歴史成り立ちから人種問題は存在して、黒人、有色人種の人権、権利が差別、阻害されて排除されてきた不自由国家だったわけで、その上に立つ言論の自由国家であったことを理解しなければならない。

 (3)そういう米国で当時トランプ大統領のツイッター発言、記事が公然と提供事業者から削除、排除されたのだから、米国も尋常社会ではない。そもそも政治発言、大統領の発言がツイッターを使われて語られることが今日的情報化社会(ツイッターの特性役割はあるが)でふさわしかったのか疑問がある。

 (4)政治発言がわずか15文字で短絡に発信されること、エビデンス、発信者同一性をどう担保、保障するのか、証明するのかは一見してはわからない。社会的影響力の少ない記事ならいざ知らず政治とりわけ大統領の政治発言、記事となれば影響力は大きく、前出のようにエビデンスのない不正確情報として提供事業者から削除される対象となったことは自由主義、民主主義の基盤を揺るがすものだ。

 (5)作家村上春樹さんはツイッターは構成文字数が少なく限定されて、趣旨、考え、本意が伝わらないから使わない趣旨発言をしていたが、政治、政治家発言、記事となればエビデンス、正当性、意図、背景がわかることが必要で重要だ。ツイッターを政治に利用したのはトランプ大統領で一気に広まり、当時安倍首相も欧州政治指導者もひんぱんに使うようになったが、政治を語るには目に見えて本人が直接的に国民に語る責任でなければ安心、伝わらない。

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