いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

無観客五輪。 no audience olympics

2021-01-29 20:05:16 | 日記
 (1)政府は国内ワクチン接種開始を高年令者優先4月、一般国民5月とも6月とも見通しを示しているが、7月の東京五輪開催に向けてはワクチン対策が決め手といわれて全出場アスリート、海外からの観戦来日者なども考えると時間、量的に非常にタイトな厳しい行程、日程に迫られる。

 (2)昨日、組織委員会の森会長はIOCのバッハ会長とテレビ電話で協議後、「無観客」開催もシミュレーションしなければならない(報道)と述べた。東京五輪を「無観客」にしてまで開催する意味はどこにあるのか。

 五輪というのは準備、運営、開催に膨大な予算、経費が必要で、開催都市、国の予算を圧迫して今では五輪開催が国家的ステータスとはならずに開催に名乗りを上げる都市、国も多くはなく、IOCでも1国単独開催ではなく複数都市、国にまたぐ共同開催案も有力になっている。

 (3)東京五輪も都、国の予算は開催場所の調整で誘致当初予算を上回り、さらにコロナ対策で1年延期となりさらに負担増で大会運営参加者、スポンサーの再募集調整問題でも再検討を強いられている。

 こういう東京五輪事情の中で、世界からの五輪観戦来日者それに合わせた観光訪日客による国内での経済効果に大きな期待、採算性を目論んでいただけに、開催されても「無観客」開催となれば経済効果の思惑は吹っ飛び大変な経済負担増ばかり背負うことになり、これでは東京五輪を開催する意味、目的のほとんどを失うことになる。

 (4)前述したように五輪開催が今では国家的なステータスとはならずに財政負担が大きい時代で、それでもコロナ時代に東京五輪は国家的責任で開催だけはしたのアプローチでは自己満足に終わるだけだ。残された多額の大会運営経費、予算支出が都、国の財政を圧迫することになる。

 (5)「無観客」開催は意味がなく、東京五輪を開催するなら国内ワクチン接種体制をスムーズに準備、実行して、世界からの観戦など来日者にも十分に配慮、対応できる体制で臨むしかない。世界各国の理解、協力も必要で、かなり厳しい行程スケジュールだ。

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