(1)通常国会が始まって来年度予算案の審議も与党は採決を迎える時間がきたと意気込むが、国交省などの従来統計二重累計がGDP値にも影響する問題が発生し、さらにオミクロン株急拡大でワクチン3回目接種が追いつかずに進まないワクチン遅れに自宅待機濃厚接触者、入院患者の期間短縮を巡っての混乱など野党から指摘、追及されて、どこで来年度予算案を審議してたのかの岸田政権だ。
(2)岸田首相の掲げる新しい資本主義、成長と分配の好循環もなかなか型が見えてこずに前政権との比較のただの期待感なのか岸田内閣支持率だけはなんとか50%台の堅調を維持しているが、いつまでも朝令暮改政権でどこで何が決まっているのかはよくわからない政治でオミクロン株対策による感染急拡大が収まらなければ国民もそろそろ岸田首相、政権への期待感にも不満がでてきて岸田内閣支持率にも変化がでてきそうな傾向だ。
(3)国民には結局何をやるのかわからない政府、政治に厳しい批判も考えられる。野党には国民支持率が低迷したあの前政権時の「これまでの政権よりひどいのでは」という声(報道)も出ている。
春闘による賃上げがどこまで浸透するのかは岸田首相の掲げる新しい資本主義、成長と分配の好循環には重要課題であり、年を明けてのオミクロン株急拡大による全国的まん延防止措置適用による経済社会活動規制、ソーシャルワーカーの感染拡大による人手不足が影響を与えることになれば当初の経団連の賃上げ推進の動きにも企業間ではどう対応変化がみられるのかはわからないオミクロン社会だ。
(4)仮に企業の賃上げが思うように進まないということになれば、岸田首相、内閣への期待は後退して新しい資本主義、成長と分配の好循環も理論倒れで絵に描いた餅になる可能性はある。岸田首相にはオミクロン株急拡大の第6波対策、3回目ワクチン接種の促進、賃上げ効果とここ2か月の「春闘」が大きな試金石となり、正念場を迎えることになる。
(5)しかし、新しい資本主義、成長と分配の好循環の具体的な方針、道程はこれから夏までにまとめることが報じられており、参院選対策を意識してのものだが岸田首相の基本政策、理念としては実体がみえずに実現が遅れて、国民がいつまでも期待を持ち続けられるの、持ち続けるのかはわからない。
(6)誰の責任でもなく、国民の期待を受けている岸田首相、政権の示した課題であり、夏までといわずに通常国会中に国会、国民に具体像、道筋を示す必要がある。それが政治、政治家の当然の責任だ。