いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

1位であることがすべてか。 is it all of best to take the top

2022-02-07 19:57:11 | 日記
 (1)民主党政権時代に財政支出効率化を目指す「事業仕分け」が注目されて、仕分け委員の蓮舫議員の指摘で先端的スーパーコンピューター開発で世界1位を目指す科学事業に「1位でなきゃだめですか。2位ではだめですか」と迫ったことが話題になった。

 事業仕分けで財政規律を守りたい「政治」と世界最先端技術開発で未知の研究成果をリードしたい「科学」との目指す目的、使命、意図の違いが鮮明になった。

 (2)今回の北京冬季五輪でスキー・ジャンプ女子個人ノーマルヒルで日本の期待を背負った高梨沙羅選手がメダルにあと一歩の4位となった。競技後高梨選手は「もう私の出る幕ではないかもしれないな」(報道)と落胆を隠さなかったといわれる。

 世界の強豪が多数集う五輪で世界で4番目というのはもちろん誰にでもできないことで、高梨選手だからできた成績で立派という文句のないものであったがこれは冒頭例の「政治」からみた話で、「先端的技術開発」の専門分野からすれば「1位でなきゃだめ」だったのだろう。

 (3)そのためにその日のために競技人生のすべてを費やし、懸けてきた人にとっては常人では理解しにくいまた違った高みの領域世界の中での意味がある。将棋の世界でかって全7冠制覇で将棋界最高峰の名人位9期をはじめ連続29期最高位のA級に在籍して永世7冠も達成した、これ以上のない未曽有の羽生善治九段(51)がついにA級からB級1組に降級が決まった。

 (4)今後の去就についてはまだ何も考えていないとしているが、藤井聡太4冠をはじめ若手実力者台頭も著しく破格の羽生時代も終わりが見えてきたということか、将棋界だ。将棋界孤高の破格の名人実力者羽生善治九段だから「1位」でいなければならなかった宿命も背負って、2位(B組)ではだめなのか来期の選択が注目される。

 (5)もちろん羽生九段の来期A級復活の道は残っているが、近年の成績、戦いぶりからは「復調」は少しどうかA級復帰に期待したいが、「政治」ではなく「専門分野」としての判断はいかばかりか。

 政治は米と中露が覇権主義「1位」の争いをして国際社会の不安を加速しているが、ここでこそ「2位じゃだめなのか」の論理を問いただしてみたいところだ。

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