いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ディバイスと品質管理。 system device and quality control

2022-10-14 20:30:10 | 日記
 (1)JAXAの初めての民間商業衛星を搭載したイプシロンロケットの打ち上げが、打ち上げ後の軌道姿勢の異常発覚により地上からの破壊指令で失敗に終わった。専門家はこれまで5回連続打ち上げ成功後の失敗で、AIを活用したシステムの不具合ではなく「品質管理」(quality control)の問題を指摘している。
 AIを活用した精密で先端的高度開発技術のロケットでもパーソナルパワーの力は大きいということか。

 (2)政府機関では問題が起きるたびに第3者委員会、専門家委員会を設置して、問題の分析、検証、対応、改善策を検討して、各機関では第3者、専門家委員会が数多く設置されている。これはこれで研究に従事する専門家の意見、識見、判断を反映することは意義があり、うまく活用できれば効果も高い。

 (3)一方、第3者、専門家委員会の設置が多いということは、それだけ組織に問題があり構造的な問題を抱えているわけで、安易に第3者、専門家委員会に頼るだけでなく組織の根本的な見直し、改革が必要ということでもある。
 コロナ対策でも専門家会議の意見が反映されずに政府の政治的意向の政策とズレが生じることがあり、専門家会議が安心感だけで形がい化するということもある。

 (4)何でも第3者、専門家委員会設置のへい害でもあり、責任の所在、決定、あり方があいまいになりはっきりしない無責任体制にもつながることもある。
 今年に入って幼稚園児の送迎バスでの置き去り死亡事故が続いて、政府は送迎バスでの置き去り防止の「安全装置」の設置を義務化する。

 (5)バス内に人が取り残された場合にセンサーで感知して外部などに知らせるものなどで、機能性、有効性はあり安全対策とはなるが、設置費用はかかり(政府は補助制度検討)命には代えられずにやむを得ないとして、しかし先端的ロケット技術開発でもAIシステムではなく「品質管理」(専門家意見)に問題があっての打ち上げ失敗の指摘もあるように、すべて「装置」(device)にまかせて安全というわけにはいかない、装置が機能どおりに働かない「安全装置」神話の不安もある。

 (6)園児などの送迎バスはマイクロバス形式で運転者なり人が全座席確認することはリスクとはいえずに、やはり最後は人の目でパーソナルパワーで確認する「品質管理」が大事だ。

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