いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

楽しい日本のレトリック。 rhetoric of joyful japan

2025-02-17 20:17:05 | 日記
 (1)さて、石破首相が施政方針演説で掲げた「楽しい日本」だが、人間思い通りになれば「楽しく」、思い通りにならなければ「楽しくない」ものだが、石破首相の政策、方針は懸案の国民を苦しめる物価高対策には原資が国民(税)負担の補助金、給付金で、地方創生に力を入れるで「楽しい日本」になるのか、円安対策に取り組まず5%超の賃上げでも物価高に追いつけずにマイナス成長では国民は「楽しさ」を味わえない。

 (2)政治の世界で「楽しい日本」といわれてもピンとこないし、上述したように地方創生が重要課題で東京一極集中が解消されずに加速して格差社会が拡大して、令和の日本列島改造では時代のミスマッチで「楽しい日本」には遠い。
 安倍元首相は第1次政権は52才の若さでの首相就任で、掲げたのが保守思想の影響の強い「美しい日本」だった。こちらも戦前の社会思想が感じられる古い危険な香りがして、「楽しい日本」と同様に政治の世界では国民全体として共有できる目標にはなりにくいものだった。

 (3)43才の若さで米国大統領に就任したケネディ元大統領は米国フロンティア精神を説いて、若さの行動力、力強さを感じさせて若い活力ある米国政治、社会が伝わってくる。
 安倍元首相は政権1期目の失敗から首相再就任した2期目のやりたい経済成長に特化してデフレ脱却を目指す経済政策のアベノミクスの三本の矢で成長段階を示し、日銀の大胆な金融緩和策を推進して円安株高で大企業、富裕層の収益を増やして賃上げ、経済、景気回復につなげた。

 (4)円安の影響で大型物価高を招き賃上げが追いつかずに、これが現在も解消せずにコメ不足、コメ高騰、エネルギー、野菜など高騰で国民生活を苦しめている。石破首相は少数与党で国会運営も野党の協力が必要で、本人は与野党国会審議が話し合い、熟議で国会のあるべき姿などと述べているが政治は不安定で野党から政府予算案の修正が求められて、「楽しい日本」とはいかない。

 (5)地方創生は政治、政策、方針の問題ではあっても経済、企業、社会の問題でもあって、政治だけで動くものではない。トータルムーブメントとして楽しいことの対極としての苦しいこと、ガマン、雌伏が求められるものでもある。
 その先に「楽しい日本」がくると思いたいのだろうが、日本としてやらなければならない地方創生、活性化の課題ではあるが、そうだからこそ力強いフロンティア(frontier)精神、行動力が必要になってくる。

 (6)フロンティア・ジャパン、イノベーション・ジャパンでよかったのではないか。石破首相としては野党がバラバラで一枚岩でないのが好運なのかわからないが、「楽しい日本」は国民のものであるのだから国民のために国民とともに歩まなければならない問題だ。
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