いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

独裁者失脚の正義の論理。 a righteous logic of downfall of an autocrat

2024-12-21 20:34:53 | 日記
 (1)今年も押し迫って起きたシリア・アサド独裁政権の崩壊は、軍事力、弾圧では国民の意思を支配できないし、いつかは失速、失墜、失脚(downfall)するということを示してみせた。国民の協力、支持、支援がなければ国土、領域を掌握できないし、外国、組織イデオロギーの干渉、侵攻を許して国家は荒廃して滅亡するという正義の論理(a righteous logic)だ。

 (2)これだけのことがわかっていながら独裁者(autocrat)はなぜ国民を凌駕(りょうが)し、弾圧、搾取して国を支配しようとするのかわからない。一種の取りつかれた病的な利益、権利独占主義の亡者というしかない。
 来年世界に最も影響力を与えるのは米トランプ大統領の就任だと書いたが、2番目は何かといえば越年するウクライナ戦争にイスラエルのガザ侵攻波及だ。

 (3)シリア・アサド独裁政権の崩壊を受けて、上記のこういう独裁的軍事侵略が認められるのか、どうなのかという世界論だ。露のウクライナ軍事侵攻は露が米国の影響力低下を見越して、NATO加盟を表明した旧ソ連圏のウクライナに対してウクライナの主権、国家目標、目的に露が自衛権を行使して軍事侵攻したというものだ。

 (4)名目的にはどちらも守らなければならない正当性概念、思想であるものが、対立すれば本来は力(軍事力)ではなく外交、話し合いで決着をつけるものであるから、露のウクライナ軍事侵攻は名目は仮に正当であっても方法論(methodology)は間違っている。
 露はプーチン大統領の独裁制国家であるから、冒頭の正義の論理、理論からすればいつかは崩壊、失速、失墜するのが原理だ。

 (5)中国は習近平国家主席が憲法を改正して2期10年の主席任期を3期、それ以上(無期限)に伸ばして絶対君臨する独裁体制を確立した。これは革命というかクーデターのようなもので、憲法改正という手続きを取っているがどこからも反対できる国家体制ではない。
 胡錦涛前主席が不満、不服をみせたが排除された。しかし、中国にも習独裁体制に異議、不満、不服の意思があることをみせたもので理論的対立はあり、正義の論理、理論からすればいつかは習体制が崩壊、失速、失墜するのが原理だ。

 (6)露、米が関与するシリア・アサド独裁政権の崩壊からウクライナ戦争、イスラエルのガザ侵攻が来年どう展開するのか、戦争はいつかは終わりを迎えるのでそれが来年なのか、いつまで続くのかは独裁政治、政権はいつかは崩壊する正義の論理、理論から来年2番目の注目すべき事柄だ。

 (7)独裁国家がさらに軍事的独裁制、弾圧を強めるのか、遵法的制度改革に向かうのかウクライナ戦争、イスラエルのガザ侵攻の行方に注目だ。

 
 

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