いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

中国のAI力。 AI power of china

2025-01-30 20:25:41 | 日記
 (1)先日トランプ大統領とともにオープンAI、オラクルとSBGの孫正義氏3社が並んで会見し、トランプ大統領の米国第一、保護主義に応じて米国市場に78兆円の巨額投資をすることを発表した。これにトランプ政権で政府効率化省のトップに就任したイーロン・マスク氏がそんなカネはないと否定して対抗心をあらわにしている。

 (2)米巨大IT企業群が市場独占するIT、AI事業だが欧米日などから規制強化され、米政府は独禁法違反で訴訟を起こして対立が続く。IT、AI事業は米国企業、市場の独占と思われてきたが、突如ここにきて中国AI新興企業の「ディープシーク」が開発にわずか2か月で低価格投資(8億7千万円-報道)でチャットGPTの最新モデルに匹敵する性能を持つ生成AIを開発したニュースは大きな関心となった。

 (3)今までのAI開発は米エヌビディアの高価格の半導体が必要とされてきた中での中国「ディープシーク」の低価格による短期間での生成AI開発は主導してきた米国を驚かせた。ディープシークのAIの性能については先行する米国から不正使用の疑問も指摘されて有効性について調査、検証されることになるが、中国企業からAI最新モデルが低価格で短期間に開発されることには驚きはあっても可能性がないわけではない。

 (4)中国は世界から有能な研究者を豊富な資金力と高度な研究施設、環境で集めており、日本からも有力な研究者が中国に渡っている。学術論文の引用数でも米国を抜いて世界一になっており、先端的研究力、開発力の高さは周知のものだった。

 (5)中国は国際法規範に反して人造人間の研究、生成に成功したとの報道もあったが、真偽はわからずに国際的な批判を受けた過去もあり、学術研究、開発での倫理、規範、コンプライアンスでは問題があり低価格で短期間での今回のAI開発も調査、検証が求められるが、先端的科学技術開発での研究力の基盤はあるとみるのが今日的事情でもある。

 (6)これまでは米巨大IT企業、半導体大手の独占市場だったAI事業だが、AI時代がいつまでも続くものではなく時代はAIに替わる先端的商品が取って代わる日がくるのが産業革命構造だ。
 米中の競争時代の中で知的財産を巡って対立が続く。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コワモテ石破首相の弱気な発... | トップ | 国民主権とポピュリズム。 pa... »

日記」カテゴリの最新記事