いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

粗製濫造の責任。  careless and overabundant manufacture

2010-03-16 19:24:02 | 日記
 春風が乾いた湿度の低いさわやかな風を家の中に運んできて、あっと言う間に草、木、
花が色づいてきて、3月も半ば。温暖化で、ヒガンザクラも色濃く咲いて、ついでに花粉も
黄砂も運んできた。

 (1)過去最多の職権を乱用した懲戒処分件数を記録した弁護士も弁護士なら、今度は高等
検察庁の検事の盗撮事件。
 地検とか弁護士とかに、目立ちたがりのメディア対策、操作が露骨に見えはじめて、本来
の社会正義とか使命感の低力、資質が伺いしれずに、捜査能力の行き詰まり、コンプライア
ンス(compliance)のフレームワークが崩れている。

 「粗製濫造(careless and overabundant manufacture)」のツケなのか、法曹人増員を目指
した国も法科大学院の定員削減への見直し、日弁連の会長も、司法試験合格者の縮小を掲
げた非主流候補が主流候補に勝った。

 (2)社会不信の原因の源(みなもと)は、ここにある。安保改定、沖縄返還で「密約」の
あったことが、公開された米国公文書等で実証されて、再三、これを否定してきた歴代の自
民党政権。
 国民に対して、長年にわたって「嘘」をついてきた自民党は「解党」して責任をとるべき
だと主張してきた。この「密約」問題に対して、自民党からは何ら政治責任論のメッセージ
が未だに聞こえてこない。

 それどころか、党内は野党としての国民の支持がどうのこうのとか、あり得ない本末転倒
のしらけた、退廃的な論議ばかりが見えてきて、国民の「ひんしゅく」を買うばかり。
 民主党政権もいっこうに「原点回帰」のない「浮遊(drift)政治」のままだ。

 普天間基地移設先問題の決着を経て、夏の参議院選挙で国民ももう一度この国の政治と
社会、生活の立て直し、修正(amendment)をはかる。
 こうした国の有り様も、他でもない、国民の責任だからだ。

 (3)乾いた湿度の低いさわやかな春風が運んでくる「センバツ」、「サクラ」、またどんな形態
であれ、4月の「ハジメ」をしばし、くつろいでみせて、すぐの「アツイ」季節に備えたい。

 (4)教育は、どうか。世の中なんでも比較したがる。その方が好奇心、興味をひくから、おも
しろいからだ。
 大学の研究、教育国際化の「実績」総合評価(英タイムズ誌統計)の順位。1.ハーバー
ド大(米・3兆円)、2.ケンブリッジ大(英)、3.エール大(米・2兆円)と続き、日本は、22番
目に東大(2000億円)が初めて顔を出す。( )内の金額は各大学に対する交付金、寄附資
金額で、GDP(国内総生産)比率でも米国、仏、独、英の1.0に対して、日本は0.5と「半値」。

 先端技術開発で先進性を目指す日本の大学の「自助努力」もさることながら、教育への国
の支援の乏しさが浮き立つ。
 徐々に、その「効果」があらわれて、初等教育の立ち遅れ、研究者の海外移転、そして最
近特に目につくのが、大学研究者の論文の盗用、虚偽記載の横行。
 ここでも、「粗製濫造」、経済事情からくる倫理観欠如が問われている。

 情報公開、比較論、責任の有り様の大切さだ。

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