(1)今はすっかり聞かれなくなったが、燃えつき症候群(ignition syndrome)という言葉がよく聞かれた時代があった。ひとつのことに賭けて追い求め熱中して事を成し遂げて、あたらしい目標もみつからずにつき果てることをいうのだが、体操男子白井健三選手(24)が引退を表明した。
(2)床運動でのキリモミ式の頭と足がさかさまになっての高速度回転技などの「シライ」の名のつく高難度認定技で若くして五輪金メダルに輝いた名選手が、今回東京五輪代表から漏れて24才の若さでの「選手としては未練一つもない。幸せな体操人生だった」(報道)ともちろんこれで燃えつきることはなく(多分未練がないわけでもなく)あたらしい大学教員として後継者育成の指導者への道を目指す。
(3)まさしく「燃えつき症候群」そのもののスポーツ人生であって、そのひょうひょうとしたあっけらかんとした風貌、性格とまるで次元の違う高難度高速度回転技との変異で驚かせてそれで笑いにつつみ周囲をなごませる特異の存在でもあった。
現代スポーツの申し子であり、たえず次元を超える挑戦の犠牲者でもあった白井健三選手で、24才での引退会見でのくったくのない憎めない笑顔を見ているとまだやれるだろうというより燃えつきてごくろうさんと声をかけたい気持ちにさせられる。
(4)燃えつき症候群が足りないのは日本の政治であり、菅首相の何とも煮え切らない、燃えない、はっきりしない政治運営であり発言であり、こちらは燃やしてしまいたい症候群ともいうべき物足りなさだ。
国会は10都道府県に緊急事態宣言が出て国民、事業者に負担を及ぼしている中での、野党からの国会延長申し入れの中で提出された菅内閣不信任案を与党は否決しての粛々とした通常国会の閉会となった。
(5)まさに燃えつきない、懲りない症候群の政治、政府、国会であり、コロナ対策、ワクチン接種、白井健三選手も目指した東京五輪開催に向けたスパイラル(spiral)一色の暑い季節を迎える。東京五輪の火は燃えているか。
(2)床運動でのキリモミ式の頭と足がさかさまになっての高速度回転技などの「シライ」の名のつく高難度認定技で若くして五輪金メダルに輝いた名選手が、今回東京五輪代表から漏れて24才の若さでの「選手としては未練一つもない。幸せな体操人生だった」(報道)ともちろんこれで燃えつきることはなく(多分未練がないわけでもなく)あたらしい大学教員として後継者育成の指導者への道を目指す。
(3)まさしく「燃えつき症候群」そのもののスポーツ人生であって、そのひょうひょうとしたあっけらかんとした風貌、性格とまるで次元の違う高難度高速度回転技との変異で驚かせてそれで笑いにつつみ周囲をなごませる特異の存在でもあった。
現代スポーツの申し子であり、たえず次元を超える挑戦の犠牲者でもあった白井健三選手で、24才での引退会見でのくったくのない憎めない笑顔を見ているとまだやれるだろうというより燃えつきてごくろうさんと声をかけたい気持ちにさせられる。
(4)燃えつき症候群が足りないのは日本の政治であり、菅首相の何とも煮え切らない、燃えない、はっきりしない政治運営であり発言であり、こちらは燃やしてしまいたい症候群ともいうべき物足りなさだ。
国会は10都道府県に緊急事態宣言が出て国民、事業者に負担を及ぼしている中での、野党からの国会延長申し入れの中で提出された菅内閣不信任案を与党は否決しての粛々とした通常国会の閉会となった。
(5)まさに燃えつきない、懲りない症候群の政治、政府、国会であり、コロナ対策、ワクチン接種、白井健三選手も目指した東京五輪開催に向けたスパイラル(spiral)一色の暑い季節を迎える。東京五輪の火は燃えているか。