ナショナルジオグラフィックを見てて、面白い記事。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=88323391&expand
月の土を使ってコンクリートを作るって言う構想。
ちなみに月には微生物が居ないから、土じゃなくて
砂が正解だな。で、記事タイトルを見て想像したのは、
砂の中からコンクリートの原料になる炭酸カルシウムや
水などを調達して、まさに月でセメントを製造するの
かと思いきや、そうではないみたい。ましてや、
(日付改まって)某国の前首相の家業とも関係ない
みたい。
エポキシ樹脂に月の砂を混ぜ、強化繊維として
カーボンナノファイバーを使うのか…。
…それって、FRPを砂で薄めたようなもの???
ポルトランドセメントとかと比べるとずいぶん脆そう
な気がしてくるけど、よく考えたら月は重力が小さいし、
C-FRPよりははるかに安上がりだろうしなぁ。
でも大量のエポキシ樹脂を月まで持っていかないと
いけないんじゃないかな?
あとエポキシ樹脂は有機物だから、紫外線に弱いんじゃ
ないかな?バンアレン帯があるのかないのか判らない
月面では太陽からの紫外線が直接降り注ぐ世界だしなぁ。
あっという間に分解・劣化しちゃうのでは?
(訂正:バンアレン帯じゃなくてオゾン層ですね)
カーボンナノチューブは炭素だけどいわゆる有機物
には含まれないみたいだから、こっちは紫外線には
大丈夫っぽい。
エポキシ樹脂に混ぜ込む砂によって紫外線が遮られて、
内部までは紫外線が入り込まないってことなのか、
それとも別途対策を打つのかはわかんないけど、
まぁ、紫外線だけの話ならなんとでもなりそう。
そもそも発電用の太陽電池だって宇宙線で傷ついて
何年かしか持たないはずだからな…
それにしても、月面上に巨大望遠鏡を置くっていう
アイデアの推進に繋がるなら面白いな。夢が広がるな。
ハッブル宇宙望遠鏡の映像は確かに凄いんだけど、
主鏡がせいぜい1m程度で地上ほど大きく出来ないし、
一方地上だと大気があるから、いっそ月面に巨大望遠鏡
を作って、地上から遠隔操作したらいいのにって思って
たんだけど、問題はどうやって建造するのかが最大の
ネックと思ってました。
完成すれば、月には曇りも雨も、大気の影響も全く
無いしねぇ… すっげー写真撮れそう。
あ、そういえば月はすぐ側に地球があるせいで常に
秤動でその向きがフラフラ動くから、それにあわせた
物理計算はちょっと厄介になりそう。
でもまぁ、ハッブル宇宙望遠鏡の軌道計算と姿勢制御
にくらべれば簡単なのかも知れないけど。
地に足をつけている安定感っていうのは、ハッブル
宇宙望遠鏡みたいなものに比べればはるかに上
なんだろうな。
いずれにしろこの構想はなかなか面白そう。
そういえば、エポキシ樹脂を練った後は「型」に
入れて固めないといけないはずだけど、型はどうする
んだろう?現地調達って訳にはいかなそうだけど…
夢と不安が交錯するな…
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