猫とおかちゃと月光仮面    のんびりふんわり自然農

~田舎でのんびり自給生活…のはずが
    無農薬、無化学肥料の自然農。猫の手借りたい時もある~

山の湿気

2020年08月01日 | 田舎暮らし

 

この村に越してきて初めて洗濯もん干した時、

三日たっても四日たっても乾けへんのにびっくりした。

お陽ぃさん一日照ってんのに、

通り雨あったようにも思えへんのに、

服もタオルも、何日干してもからっと乾かん。

 

タンスの中のシャツや靴下、

妙にしんなりしてる。

 

雨の季節、

鍋や食器をしまい込んだらあかん。

使うたんびにもういっぺん洗い直さなあかん。

木しゃもじなんか、すぐにカビだらけになってまう。

せやから、

長雨の時期は、鍋も食器も洗いカゴに入れたまま。

ここに入るもんだけを使いまわすんやね。

 

水気のない木材にもカビ生える。

玄関上がり框、

ここから奥は倉庫にしか使こてないから、埃貯まんのはしゃあないとして、

けどこの白っぽいのは埃ちゃう。

カビなんやねえ。

 

台所土間の戸ぉにもカビが。

拭いても拭いても、すぐに白っぽい粉吹き状態になる。

 

天気予報では、この地区にもしょっちゅう乾燥注意報出てるけど、

この村のどこが乾燥してんねん !

気象庁の人来て、いっぺん教えてほしいわ。

 

村全体がこんだけ湿気含んでるんやから、

そら、崖崩れかて起きるわねえ。

 

そんで、私の大好きな靄楽しめんのも、

この難儀な湿気のおかげやわねえ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ま、えっか

2020年07月08日 | 田舎暮らし

 

街から田舎に越して来たら、びっくりすること、うっとうしいこと、いっぱいある。

いっぱいあるけど、それら諸々ご破算にできるもんもある。

 

「えーっ!!」とか、「なんでやねん!!」とか、

そんなもんぜーんぶひっくるめて、

「ま、えっか」て、飲み込んでしまえるもん。

それは、

 

 

大雨は怖いけど、その後のこんな靄、

大抵のこと、どうでもようなってしまうわ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドクドクすること

2020年05月24日 | 田舎暮らし

 

昔々、

まだ若いころ、

20代のころ、

桜がそろそろ咲き始めるぞという時期になると、

ザワザワした。

胸のあたりから体全体が、

ぶわーっとけば立つように、ザワザワした。

嬉しいんやら、悲しいんやら、

なんやらわからん気持ちにぎりぎり巻きにされて、

どないしてええかわからん数日間やった。

 

今年、桜咲く前のザワザワがなくなってることに気づいた。

その代わり、

ドクドクすることがある。

 

食いしん坊のスピカのお皿に1粒残っとった時、

 

下の家の屋根に飛んできた鳥と目ぇ合うた時、

 

夜の間に歩き回ってたやろう鹿の足跡を、庭に見つけた時、

 

そんな、

それがどないしてん、ゆうようなもん見たときに、

急に胸がドクドクして、

あれ? て思うことがある。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

温度差

2020年04月06日 | 田舎暮らし

 

いろんな決まり事やら考え方やら、

「えーっ?!」てびっくりすること多いのは、

ここが街から離れた山村やからや、

高齢者の多い、昔からの村やからや、

そない思てた。

 

けど今回のコロナ対策では、兵庫県知事の言いはることに、2回びっくりさせられた。

1回目は先月の三連休直前に、大阪・兵庫間の移動自粛を大阪府知事が要請した時。

兵庫県知事は、なんか知らん突然大阪への敵意むき出し状態の発言した。

あんなん、うちの村にもおる底意地の悪いばあちゃんの言い方とおんなじやないか?

 

2回目は、つい先日、県立学校の再開を決定した時。

今? この、先の読みにくい時期に? 時差通学で危険回避?

 

まあいろんな考え方あるやろけど、学校のバヤイ、お店と違う。

開けてますからいらしてください、ではすまんやろ?

行けへんかったらそれは欠席になるんやろ?

 

今年も桜、きれいに咲きました。

山も川も、きれいです。

 

人間の気分も、早うきれいにすっきりこん、なれたらええんやけど。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火事

2020年03月22日 | 田舎暮らし

こないだ、あちこちのサイレンが鳴って、私が住む地区で火事が発生したとの緊急放送が流れた。

「○○峠北東200m、△△で山林火災発生。受け持ち分団は‥‥」て言うてる。

けど、なんちゃら峠やら△△やら、どこのことか私にはわからん。

 

外出てみたり二階から見渡してみたりしても、煙上がってるようには見えへんし、臭いもせん。

どっか離れたとこなんやろ、思てたのに、20~30分したら消防車が次々やって来て、すぐ下の道で止まる。

で、うちの前の急坂を、消防団の服着た男の人らがゼイゼイ言いながら駆け登っていく。

 

この坂の奥の空き家で、掃除に来てた人が燃やしてた火ぃが急に大きなってしもたんやって。

村の男衆が即駆けつけて、消防団が到着した時にはほとんど消えとったって。

 

毎年秋に町のあちこちで行われる消火栓訓練。

皆歳とってしもて、参加する人は各地区ほんの数名ずつ。

それでも、自分らで消すしか術のないここら辺では、訓練やめるわけにはいかん。

 

火事にしても、急病にしても、プロの救援車が到着するまでに40~50分はかかるこの山間地。

ほれぼれする自然と引き換えに、覚悟も必要なんよね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火事か?!!

2020年02月18日 | 田舎暮らし

 

ひと晩中、大雨と強風が続いた翌朝、

庭に出てみたら、

な、なんや?

下(しも)の方からえらい煙上がってる。

火事か?

 

回り込んでみてみたら、

あれはひょっとして、靄?

 

反対側の集落の上にも、

雨上がり、山にかかる靄はよう見かけるけど、

こんな低いとこに、しかもピンポイントでかかるんは初めて見た。

そんだけ昨晩の雨は凄かったゆうことやろか。

なあ「いち」?

「存じません‥‥ZZZ」

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年とんど焼

2020年01月22日 | 田舎暮らし

 

私がこの村に越して来たのは8年前。

その頃、とんど焼きには17,8人の人たちが参加していた。

今年の参加者は12人。

竹や枯れ木で櫓を組んで燃やすんやけど、その組み方の上手、下手で燃え方が全然違う。

今年は上手に組まれてたみたいで、あっちゅうまに燃えてもた。

 

とんど焼きは集落ごとに行われる。

どことも高齢化してきて、来年は櫓の組み手がおらんの違うか、て心配してるとこもある。

 

過疎の村の行事の在り方、早いこと本気で考えなあかんのと違うやろか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気配り

2019年12月22日 | 田舎暮らし

 

うちのすぐ前の道、今年12月に入ってこんな看板が立てられた。

せやねん、この先は峠越えの狭い急坂で、雪の季節なんかチェーン巻いたって走れるもんやない。

 

ところめが、ところめが、これまで毎年、もう5~600m登ったとこらへん、最後の民家過ぎたあたりに「冬期通行止め」の看板立てられてた。

ふんふんふん♪て機嫌よう登ってきた車は、そこで初めてギクッと止まって、泣き泣きUターンして戻って行ったもんやった。

なんでもうちょっと手前、峠道への入り口付近に立てとけへんのやろ。

毎年、そう思とった。

 

田舎の人は親切やて、世間では言う。

田舎の人ら自身も、自分らは親切やて思てはるんやろう多分。

 

けど、残念ながらそやないバヤイもあるんやねえ。

悪気なしに、ただ単に気づかへんゆうことが、結果的にいけずになってることかてあんのんちゃう?

 

看板、誰が気づきはったんか知らんけど、うちの前まで降りてきたことは非常な進歩です。

これがなあ、もう50m下、峠道に左折するまさにそこに立てられるようになったら「よっしゃー!」て言うたげんねんけどなあ。

だって、この看板の前で2,3分悩んだ挙句、ずりずりずりとバックで左折点まで戻っていく車、今でも結構多いんやでえ。

知ってるか?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消火栓訓練

2019年11月22日 | 田舎暮らし

 

毎年「消火栓訓練」ゆうのがある。

各集落ごとに、消防団員の指導の下に住民が消火栓の使い方を習う。

最低2~3人が1チームになって放水訓練する。

 

こちら、消火栓のコックを回して開栓する係。

ホースの先を持ってる人からOKの合図が来たら、開栓して水を送る。

 

こちら、ホースを抱え、火元に向かって放水する係。

結構な水圧やねん。

開栓を絞り気味にしてても、女性やと二人がかりやないと振り飛ばされてまう。

 

町に消防署はない。

車で40~50分行った隣町に、消防署の出張所があるだけ。

地元のワカイモンで作ってる消防団が頼りや。

火事が起きたら、すぐにケーブル放送が町内全域に流れる。

火災場所と、その地区の消防団員は直ちに消火活動にあたるよう伝えられる。

で、鎮火したらその旨放送される。

 

大抵数十分で消し止められてるみたい。

家がまばらに建ってるから、延焼することほとんどないからかなあ。

 

消防団て、職場やないからお給料出えへんらしい。

お手当程度は支給されるゆう話やけど。

そんで夜中でも早朝でも叩き起こされる。

日曜ごとに集まっては、集落の巡回したり、兵隊さんみたいな訓練したりしてはる。

 

けど、消防署やのうて消防団でよかった~て、私、ひそかに思てることある。

その一つ、

ほんま、実際に使われてる火の見櫓、時代劇以外で見たん初めてやわ。

カラスらもこれ、大好きみたいやし。

 

で、もう一つはこれ。

ちんまい、ちんまい消防車。

なあ、ちっこいやろ~?

かいらしやろ~?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美しの村

2019年07月21日 | 田舎暮らし

 

 

この村が一番きれいに見える季節。

それがこの梅雨の時期。

草や木々が茂ってこんもりして、

 

雨上がりの山には靄がかかって、

 

田んぼの稲は若々しく青い。

 

なんでこんなきれいな村、

若い人らが暮らしていかれへんようになってしもたんやろ。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すべて世は事も無し

2019年05月10日 | 田舎暮らし

平成から令和にかわる夜、打上花火がテレビに映し出されてた。


天皇崩御による改元やったら、ちょっとでけへんかったやろなあ。

そんなことボーと思いながら見てたら、ひゅるひゅるひゅると頭の中にのぼってきた。

  「すべて世は 事も無し」 (※)

そやなあ、

そうかもしれん。

お姫様たちは5月というのにストーブの前で熟睡し、



庭のタイムが咲き始め、


山々の緑はパッチワークみたいに輝いて、


いろんな事件や事故も、あちこちで起きてるけど、

この村は今んとこ、事も無し。

ほなら、

神は?



  ※「神、そらに知ろしめす。
  
    すべて世は事も無し。」

      ロバート・ブラウニングの劇詩「ピッパが通る」の一節
      
      上田敏訳「春の朝」としても有名 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好きやったのに…

2019年03月29日 | 田舎暮らし

こないだから、川向うが騒がしい。

なんやら重機が入って田んぼ掘り返してた。

お米作りの準備始まったんかなあ。


いーや?



なんか建ててる。


先週の部落総会で初めて分かったんやけど、地域おこしの一環でブランドいちご作る、そのためのハウスやて。

ふーん。



建ててるあそこ、村一番の絶景と私は思てたんやけど。

畑仕事の帰り道、足止めて密かに癒されてたんやけど。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きれい と 怖い

2018年07月17日 | 田舎暮らし

雨が降ると、この村の山はすごくきれい。


靄がかかって、水墨画みたいになるのよ。

けど、大雨や台風の時は、かなり怖い思いをする。

裏手の山は、常にパラパラ石が落ちてきてるもの。


今回、なんとか持ちこたえてくれたけど。

崩れたら、ひとりで「いち」とスピカ守れるやろか。

猫と泊まれるホテルとか、一時的に預かってくれる獣医さん探したけど、車で1時間以内には見つからんかった。

なんとかせんとなあ。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年 ねこ鏡

2018年01月02日 | 田舎暮らし

あけましておめでとうございます。

大掃除もせず、
おせちも作らず、
いつもどおりの暮らしの中で、
気がつけば、この田舎家にもいつのまにか、
2018年がやって来てくれました。


「おかちゃ、そりゃまずいっしょ」
「そうよ、せめてこれくらいは」

心優しいスピカと「いち」が作ってくれました。
縁起物の、

ねこ鏡餅


2018年、生き物同士争わず、佳き年となりますように。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

図書館

2017年11月03日 | 田舎暮らし

今年10月から、図書館司書の勉強を始めた。

私の住む町には図書館がない。
公民館の図書室と、児童館の図書室だけ。
毎月新刊図書を買うてくれてるけど、今流行の読み物・小説がほとんど。

マイナーな作家の本とか、外国文学とか、科学・宇宙の本とか、まずあれへん。

勉強し始めてまだひと月やけど、なんとなくフに落ちたことがある。

山や川や、恵まれた自然の中で走り回って、
やさしいおじいちゃん、おばあちゃん、近所の人らに守られて、
子供は素直に元気に育つ。

けど、それだけやあかんねんな。
外の世界、他の考え方もあるゆうことを知っていかなあかんねんな。
それせえへんから、いつまでたっても「みんなが同じようにおんなじことせなあかん」って、
縛りの世界しか作られへんのちゃうやろか。

こないだ久しぶりに出かけた加西市立図書館。

子供の本の分類の仕方、わかりやすうて、本探しやすかった。
分類用のプレート、作るの大変やろけど、なんか楽しんで作ってはるの伝わってくる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする