ストーブ、朝からガンガン焚いてるゆうのに、スピカ様は出入り口の戸をガリガリ。
「わらわは奥の間に行くのじゃ」
致し方なく、奥の間への通路を確保。
スピカ様のポンポンが通過できる幅だけ、戸は開けておいて差し上げねばならない。
けどもうかれこれ半時ほどたつ。
開けっ放しで寒いがな。
恐る恐るスピカ様のご様子をうかがいに奥の間へ。
居間から台所土間に降り、すぐ左手の戸口から玄関に入り、
玄関土間から奥の間へは、足の悪いスピカ様用に踏み台を設置。
と、ここまで撮影してたら、
あれれ、急にスピカ様がお戻りに、
居間に上がってきりりと振り返り、
「なんじゃ? わらわに何用か?」
やおらストーブ前に陣取られ、
「なんと、消えておるではないか」
は、はい‥‥、
スピカ様がご不在でしたゆえ‥‥。
「わらわは戻った。早うつけよ!」
は、はい。されどその前に目ヤニのご清拭を‥‥。