猫とおかちゃと月光仮面    のんびりふんわり自然農

~田舎でのんびり自給生活…のはずが
    無農薬、無化学肥料の自然農。猫の手借りたい時もある~

「戦友」

2024年11月09日 | オクラ

「警報級」て騒がれてた雨が通り過ぎてった翌日。

畑見に行ったら、オクラが支柱ごと倒れそうになってた。
畝の半分がほとんど地面につきそうなくらい倒れてて、
残りの半分がかろうじて踏みとどまってる。

10月に入ってから背丈ぐんぐん伸びて、
てっぺんの実ぃにまで手ぇ届かへん。
茎しならせて手繰り寄せ、収穫しとった。
もう2m超えとったかもねぇ。

(畑一番ののっぽが倒れかかってるのにびっくりして、
現場写真撮るの忘れた)

11月やし、
この後の麦やエンドウの種蒔きの予定畝でもあるし、
オクラはそろそろ切り倒さなあかんのかなあ、思てた。



けど2,3日に一回畑に行くたんび、律儀にもこれくらいの実ぃつけて待っててくれるオクラちゃん。
なんじょう無下に切り倒さるるべきぞ。

けどなあ、杭を打ち直そうにも今日は金槌持って来てない。
しょうない、あるもんで。

トマト切り倒した後の支柱引き抜き、
それを斜めに差し込んで、こけてるオクラとネット支柱を支える。

3か所ほどその応急措置で、とりあえずの倒伏防止。


大きい育ったオクラは重たい。
うんせうんせと助け起こしながら、
なんでか、
学生時代のこと思い出した。


「これ、軍歌やないんよ。反戦歌なんよ」
お酒が入ったらいつも、友達の一人が歌いだした。
「ここはお国を何百里‥」
こぶし振りながら歌う。

「軍律厳しき中なれど‥」このくだりで彼女の声は一段と大きなる。
「しっかりせよと抱き起し‥」
ひっしと抱き起すジェスチャー付きで歌い続ける。


倒れ掛かってくるオクラ、
ぐぎぎぎぎーっと一人で支え起こしながら、
化粧っ気のない彼女の顔と、
ちょっとハスキーな声まで、
妙にはっきり思い出してしもうたよ。


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