なにげのう「断捨離」言うてて、
いやー、私のバヤイそうやろか、ふと思うた。
よう知らんけど、断捨離って底の方になんか思想的なもんがあるんちゃうかったっけ。
ただでさえめんどくさがりの私が、そんなめんどくさいことに関わったらろくなことない。
「めんどくさーっ !」「むりっ !」「向いてないっ !」
ゆうてぜーんぶ放っぽり出してまうのが落ちや。
私のバヤイは「身辺整理」。
そういうことにしとこ。
まだ動ける元気残ってるうちに、できるだけ身の回りすっきりさせときましょ。
それくらいのスタンスでおったら、なんとかぼちぼちやってけるやろ。
で、シュレッダー。
こんなん自分でお金出して買うわけないんで、
携帯電話のポイントやったかなあ、なんか貯まった時にもろたんやったと思う。
私の住んでる町、ゴミ袋に氏名書いとかんと収集してくれへん。
越して来た当時、それ知ってびっくりしたでえ。
犯罪とか、近所の目ぇとか、そういうことは考えへんのかこの町の行政は。
それで、シュレッダーもろたんやけど、使こたんは試運転の一回だけ。
隣の部屋で埃かぶったまま鎮座おわしました。
処分する前に最後の花道飾らしたろやないか、
ゆうことで引っ張り出してきたんが給与明細。
社会人になってから、ここに移住してくるまでの40年弱。
何思たかずうーっと持ち続けてた給与明細。
細ーい紙やったり、A5くらいの大きさのやったり、
いろんな会社の給与明細。
なんでこんなもん一回も捨てもせんと、引っ越しのたんびに連れ回してきたんやろ。
多分、捨てんのめんどくさかったんやね。
いろんな会社名のいろんなサイズの封筒に入って、
お菓子の缶かんに詰め込んだあった。
ジャーッ。
バキバキバキーッ。
はい、これ、私の一生分の、働いた証し。