この村に越してきてびっくりしたことはいっぱいあるけど、その中の一つ。
人のものを壊すことに対する無関心。
変な言い方かもしれんけど、ほんま「無関心」なんやろうとしか思われへん。
畑の竹柵に寄りかかって、ボキッと折ってまう。
寄りかからんでくださいと何べんお願いしても、やっぱり寄りかかって折ってまう。
ひょっとして頭悪いんちゃうかと思たりもしたけど、かけ引きやら噂話やらになると、ちゃんと頭回ってるみたい。
で、結論。
頭悪いんちゃう、無関心なんや。
家の前に溝があって、そこに分厚い木の蓋がはめ込んだあった。
古いからその木の蓋が腐って、溝がむき出しになった。
車のタイヤや人の足が落ち込まんよう、とりあえずそこに大きな植木鉢を逆さにして置いといた。
二、三日して、植木鉢は木っ端みじんにされてもた。
代わりに、大きめの木材置いたり、セメントブロックでガードしたり。
何しても数日で蹴散らされてしまう。
知らんで。
そのうちほんまにタイヤ落ち込むで。
ホームセンターで溝蓋探してるんやけど、合うサイズがなかなか見つからんねん。
第一にやな、仮にも人のもん壊したら、ちゃんとその旨報告せんかい。
それよりも何よりも、なんか地面に置いたあったらやな、まずはそこ避けて通らんかい!