ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第7話「いさなとり」

2015-11-15 19:01:13 | 2015年アニメ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第7話「いさなとり」

 「イサリビ」を海老のように見立て、舌なめずりをする少女ラフタ・フランクランド。彼女が搭乗する強襲装甲艦・ハンマーヘッドには、マルバも乗っており、そこからマルバは連絡をしてきたのだ。距離は多少離れているとはいえ、後ろを取られてしまっていた。
 しかしマルバは船を返せとわめきたてるだけで、一向に話が進まない。そこで代わりに出てきたのが船の所有者である名瀬・タービンだった。そんなわけで今回はOPの白スーツの人が初登場となり、新たな登場人物やモビルスーツも登場する話となります。

 名瀬はテイワズ直参の組織・タービンズの代表であり、テイワズのトップであるマクマードとは親子の杯を交わした間柄だという。ギャラルホルンを敵に回し、更にテイワズまで敵に回してはお終いだと慌てるビスケット。オルガは三日月の視線を感じ取り、テイワズとの交渉の足がかりとすべく名瀬との交渉を始める。
 名瀬とマルバは以前仕事上の付き合いがあり、逃げたマルバが酒場で落ちぶれていたところで再会し、マルバを助ける代わりにCGSの所有物を頂戴しようとしていた。だがCGSは書類上廃業し、鉄華団がそれを引き継いでいた。故に名瀬は鉄華団からCGSの所有物であった旧ウィルオー・ウィスプことイサリビを取り上げに来たという。

 名瀬は鉄華団とギャラルホルンの戦闘を見ており、返還してくれれば悪いようにはせず、命を張らない全うな仕事も与えると鉄華団に告げる。だが、人数が多いため、鉄華団はバラバラになってしまう・・・それを聞いた三日月が「やだな」と呟くのを聞いたオルガは、名瀬の条件を飲めないと断る。クーデリアも、今船が取り上げられては困ると話に入るが、名瀬はクーデリアの件は複雑だと困惑気味で、マクマードにも話をしなければならないという。

 今度はビスケットが名瀬と交渉をはじめる。クーデリアを無事地球に送り届けるには、案内人が必要であり、テイワズの輸送部門を担うタービンズの航路を使わせて欲しい・・・だが、名瀬は火事場泥棒で組織を奪った鉄華団を認めておらず、道理の話をしているのだと厳しく彼らを非難する。マルバより下に見られていることに腹を立てるユージンたち。
 タービンズを敵に回す意味はオルガにも分かっている。それでも、名瀬の話は飲めない、鉄華団にも筋があると断るオルガ。そして交渉は打ち切られてしまい、戦闘は避けられなくなるのだった。


 ビスケットは慎重に進めるように言ったのにとオルガに詰め寄るも、オルガは「通すと決めた筋は曲げられない」と考えを変えない。ここら辺でビスケットが俯いているのが妙に印象に残っています。
 ともあれ、テイワズとの渡りをつけるべく、戦闘準備に入る鉄華団。艦内重力もカットされたようで、厨房ではアトラが慌てて鍋を固定したものの、じゃがいもの貯蔵庫の蓋をしていなかったため、そこからじゃがいもが溢れてきていました。その後、アトラはじゃがいもを持ったまま移動し、宇宙服への着替えに戸惑うクーデリアと出くわすわけですが、そのじゃがいもはヘルメットに詰め込まれることとなりました(笑。まぁアトラはともかく、クーデリアの髪の量がヘルメットに収まるとも考え辛い・・・
 フミタンはクーデリアを安全な場所まで避難させようとするも、クーデリアはフミタンに通信士としてここに残るように指示。その後1人で宇宙服を着替えようとして四苦八苦していました。アトラに手伝ってもらって事なきを得たクーデリアは、例え役には立てなくとも「鉄華団の戦いを見守る」ということを思い出し、アトラと共に再びブリッジへ。

 
 今回はオルガも出撃するようで、ユージンにブリッジを任せることに。「ここを頼めるのはお前しかいない」という言葉に、ユージンもまんざらではなさそうです(笑。また、オルガとビスケットの
 オルガ「悪かったな」
 ビスケット「もう退けないんだろ?」
 オルガ「力を貸してくれ」
 というやり取りも良かったです。

 タービンズは、まずアミダ・アルカアジー・グルミンの2人がモビルスーツ・百錬でそれぞれ出撃。アミダは名瀬の第一夫人とのことで、アジーはアミダを「姐さん」と呼んで慕っていました。しかし、このアジーの中の人が、ビルドファイターズのレイジの人だとはなぁ・・・しばらくの間、ずっと男性だと思ってました(汗。

 三日月は整備が万全ではないバルバトスで出撃し、昭弘もグレイズ改で出撃。「お待たせ」「待っちゃいねぇよ」のやり取りもまた良し。
 鉄華団はバルバトスとグレイズ改で、2機の百錬を相手にする手はずだったが、一定の距離と角度を保つイサリビに決定打を打ち込めないと判断したタービンズは、新たにラフタが駆る百里を出撃させてきた。三日月は2機の百錬の相手を昭弘に任せ、急ぎイサリビへと戻ることに。三日月から任された昭弘が「ここは俺が任された!」と意気込むのがチョーイイネ!

 バルバトスは百里を相手にしようとするも、百里の推進力は桁違いであり、まともに攻撃を当てることすらできず、翻弄されてしまう。速度差が大きすぎるために埒が明かず、遂には頭部にまで被弾してしまうことに。ここら辺で三日月の目から自然とバルバトスの目に映るのも面白かったです。
 遂には頭部にまで攻撃を受けたバルバトス。百里は真正面からバルバトスに接近しとどめを刺そうとするが、バルバトスはガエリオ機から奪っていたクローを用いて捕らえることに成功。それを振りほどこうとバルバトスを振り回す百里。

 百里が離れたことで、イサリビはスモークが詰まったミサイルを発射。そして煙に紛れてハンマーヘッドに接近し、ギリギリとのところで回避し、距離をとることに成功する。名瀬がその度胸を認めていると、続けざまに今度は艦内への侵入者の通報が入った。オルガたちはイサリビがハンマーヘッドに接近した際に、飛び移っていたのだ。予想外の出来事に驚く名瀬だが、宇宙鼠のヤツラならやってのけるとマルバ。名瀬はマルバが彼らに阿頼耶識システムの手術をしていたことを知り、「手術を拒否したただのガキが何の役に立つ!」というマルバに何やら苛立ちを感じた模様。

 ハンマーヘッドはイサリビを追い、2機の百錬も船から離されたことを察し、船に近づこうとする。だが「行かせるかぁ!」と喰らいつく昭弘。アミダの百錬に押し負けつつも「俺はあいつに任されたんだ。ここは退けねぇ、退くわけにはいかねぇんだよぉぉぉぅ!!」と、更に必死に喰らいつく!背部に収納していたバズーカによる奇襲を退けられても、アジー機の脚に喰らいついて殴り続ける、アミダも気に入った「脳みそまで筋肉で出来ていそうな戦い方」・・・とにかくここの戦いがかっこよすぎます!

 一方のバルバトスVS百里も佳境を迎えており、百里はクローのロープ部分を小惑星に引っ掛けることで、バルバトスを小惑星に激突させようと試みる。その試みは成功したかに見えたが、バルバトスは滑空砲を砕かれながらも、小惑星にメイスを楔として打ち込んでいた。バルバトスに引っ張られ、小惑星にたたきつけられる百里。その背後からバルバトスは「そろそろ消えろ」とメイスでとどめをさそうとするも、百里は背部を展開し、そこから腕を出して攻撃を何とか回避。尚も熾烈な攻防が続こうとしていたその時、オルガと名瀬から、三日月とラフタに戦いを止めるように告げる。どうやら話はついたようで・・・


 そんな感じの第7話。三日月&バルバトスは、桁違いの推進力を持つラフタ&百里にかつてないほどの苦戦を強いられることとなりました。機体の整備が万全でないとはいえ、そもそも相手が速すぎる。クローで捕まえても、振り回されっぱなしでは三日月も消耗してしまう。おまけにラフタも小惑星を利用したり、百里の腕を最後まで隠したりと、なかなかのやり手でした。
 一方の昭弘は三日月に任されたという思いから、必死に2機の百錬を食い止める。熟練のパイロット2人相手に、阿頼耶識システムも積んでいない昭弘があそこまで良くやれたものです。アジー機の脚に喰らいついて殴り続けるさまなど、とにかく今回の昭弘&グレイズ改はカッコよすぎです!また、アミダもグレイズ改のバズーカを咄嗟に回避して破壊するなど、こちらもかなりの腕前を披露してくれました。
 とにかく今回の戦いは泥臭く、それでいて熱い。非常に素晴らしい出来栄えだったと思います。

 名瀬やアミダ、ラフタが所属するタービンズ。名瀬は道理を通す男のようですが、マルバが阿頼耶識システムの手術を無理やり子供たちにさせていたことを知ると、その顔には怒りの感情が宿っていたように見えました。道理を通す男として、無理やり、なんてことは、もってのほかなのかな。ともあれ、交渉のテーブルについてくれたようで何よりです。

 クーデリアはブリッジでは役に立たないと落ち込む場面もありましたが、それでも戦いを見届けなくてはならないと思いなおし、アトラと共にブリッジへ。アトラは三日月が被弾したり、ハンマーヘッドに近づいた際に怯えたり目をそらしたりしていましたが、クーデリアは汗を滲ませながらもしっかりと直視。とてもちょっと前まで、宇宙服を着るのに手間取っていた人とは思えません(苦笑。しかし、着替えの時ぐらい一応ドア閉めた方が良いんじゃないですかね・・・

 ともあれ、次回はタービンズとの交渉。ラフタの言う「ダーリン」が、まさかあの人とは・・・ 
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第6話「彼等について」

2015-11-08 18:52:58 | 2015年アニメ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第6話「彼等について」

 鉄華団の船と交差した際、自身の船が傷つけられたことに憤慨するオルクス。そんな彼の背後で不敵に笑うスーツ姿の男が1人。彼が鉄華団とテイワズを結ぶ伝手になるのでしょうか?
 コーラルの死により、マクギリスたちは仕事に追われることとなり、すぐさま鉄華団への追撃は行えない状態となった。しかし荷物(トド)からクーデリアがイサリビに乗っていることを確認し、いずれ地球航路で見えるとマクギリス。

 そんなわけで今回は追っ手もなく、イサリビ内で働く鉄華団について焦点が当てられた話となりました。ガンダムの修復には雪之丞があたっていたものの、他の子供たちはモビルスーツをいじったこともなく、整備については雪之丞頼りな模様。
 阿頼耶識システムが導入され、ガンダム・バルバトスが活躍した厄祭戦では、ガンダムフレームの機体が計72体も投入されたとのこと。バルバトスのみならず、既に明らかとなっている他のガンダムフレームであるグシオン、キマリスもソロモン72柱にある悪魔の名前ですから、他の機体も同様に名づけられているのでしょう。しかし、この72体が全部出てきたら、ガンプラ作りもさぞ大変なことになりそうです(苦笑。
 そんなガンダムの乗り手・三日月はアトラの作った食事を食べつつ、アトラからこれからもあんな戦いが続くのか、死ぬかもしれないのに怖くないのかと尋ねられ「大丈夫だよ、これがあるから」とアトラが作ってくれたお守りを見せて一言。何このイケメン。

 一方のオルガたちは、新たな案内役について会議を開いていた。地球に無事に向かうためには案内役が必要であり、加えて火星に残してきた連中も囲ってくれるような後ろ盾が無くてはならない。そこでオルガは木星圏の権力を有するマフィア・テイワズという組織に目をつける。しかし子供ばかりの鉄華団の後ろ盾になってくれるとは考え辛い。ともあれ木星に向かおうとしていると、フミタンが「アリアドネ」という暗号化された通信網を使えるようにしてくれました。「ポケモンのアリアドスっぽい名前だから、蜘蛛の巣って意味だろうなー」と思ってましたw
 こうしてフミタンは通信オペレーターとなったわけですが、何となく怪しいんですよね・・・この通信網を使えるようにしてくれたのも、ノブリスと連絡を取るためのように思えます。


 ともあれ、フミタンに鉄華団内で役割ができた一方で、所在の無いクーデリアは、弁当を配っている三日月とアトラと遭遇。三日月は難しいことは苦手だということから、会議には参加していませんでした。
 自分も何かしたいという思いが強かったためか、自ら手伝いを申し出るクーデリア。こうして3人は艦内で弁当を配り歩くわけですが、改めて子供ばかりだということを強く感じさせられます。クーデリアが「お姉ちゃん」と呼ばれるくらいですし、オルガやビスケット、昭弘たちも大人というよりは「少し年の離れたお兄ちゃん」ぐらいの感覚なのかもしれません。

 三日月は難しいことは分からないが、何があってもオルガがちゃんとしてくれると信じていた。そもそも三日月はクーデリアの地球行きの理由を知らず、アトラに至っては地球に行くことすら知りませんでした。どこかしかで聞いていそうなものですが、行く先も知らずに船に乗っていたのか・・・それほど三日月を慕っているのでしょうね。
 クーデリアは、自分の目的が「火星の自由な暮らしを勝ち取るため」だと説明を始める。三日月は地球が4つの文化圏に統治されていることすら知りませんでしたが、そうしたことを知る機会がなければ知らないのも当然でしょう。で、火星や木星でも分割統治が進み、火星は不利な惑星間経済協定を結ばされたことで不当な搾取を受けているとのこと。クーデリアはアーブラウ?政府と交渉し、このたびようやく代表が交渉のテーブルにつくと言ってくれたために、地球行きを決意したと。
 火星の経済的独立を勝ち取り、人々を幸せにしたい。その目的に思わず拍手するアトラ。三日月は「あんたが俺たちを幸せにしてくれるんだ」といい、クーデリアは「ええ、そのつもりです」と返答。その言葉に、三日月はどこか嬉しそうでした。


 雪之丞たちに弁当を配っている際、三日月はモビルスーツの整備を手伝おうとするも、字が読めないのでは難しい。そこでクーデリアは三日月のみならず、他の子供たちも生きていくだけで精一杯で、学校にいったことがある子の方が少なく、字が読めない子が多いと知ることに。
 そこでクーデリアは三日月に、読み書きを学んでみないかと提案。本や手紙を書くことで自分の世界を広げられるという言葉に「やってみようかな」と意外と乗り気な三日月。すると他の子供たちも習いたいと言い出して、ここに「クーデリア先生」が誕生しました。当初は髪を切って作業を手伝うものだとばかり思ってましたが、クーデリアにはクーデリアにしかやれないことがある。それが先生なのでしょう。アトラも読み書きはできますが、世界情勢など知識の面ではクーデリアの専門でしょうしね。とりあえずクーデリア先生、まぁまぁ眼鏡どうぞw

 
 ギャラルホルンでアインがマクギリスからバルバトスと戦った印象を問われ、追撃部隊に加えて欲しいと頼んでいたころ、そのバルバトスの乗り手・三日月は自分の名前を書くのに苦戦していました。小さな子供たちは三日月に仕事では勝てないが、字は自分の方が上手いと誇らしげ。そんな子供たちをまとめるのがタカキ。彼らも彼らなりに、鉄華団の役に立とうとしているのでしょう。
 そんな彼らの光景を満足げに見つめ、去っていったオルガはビスケットと2人きりで会話。ビスケットは先を焦りすぎではないかと指摘し、オルガもそれを認めつつ、それでも前に進むという意思を変えようとはしない。オルガが振り返るといつもそこには三日月の目がある。自分に対して指示を求め、期待する目がある。
 「あの目は裏切れねぇ。あの目に映る俺は、いつだって最高にいきがって、カッコいいオルガ・イスカじゃなきゃいけねぇんだ」とオルガ。三日月はオルガに期待し、オルガはその期待に応えるように行動し、その行動の結果を見て三日月はオルガを更に信頼し、期待する・・・兄貴分には兄貴分なりのプレッシャーというものがあるようです。

 そして今度は三日月とオルガが2人きりに。三日月が読み書きを習い始めたのは、モビルスーツの整備を手伝うのみならず、本を読んで野菜を作りたいという目的もあったと判明。なんといつかビスケットの祖母のように農場を開くのが三日月の夢とのこと。生きていくだけで精一杯かと思いきや、彼なりに夢を抱いていました。クーデリアが火星の自由を勝ち取れば、農場の仕事だけで食っていくことも可能になるかもしれない。そんな期待もあるのかもしれません。

 地球は遠いが、とことん突っ走るしかない。「やっと俺らの居場所が出来たんだ。みんなの命も将来も、鉄華団の上に乗っかってんだ」とオルガ。
 鉄華団に所属する子供たちの中にも、三日月同様に阿頼耶識システムが埋め込まれた子供がいました。しかし子供はそれを見ていたクーデリアに「カッコいいでしょ」と一言。これが火星に住む子供たちの現実。死が待ち受けているかもしれないシステムを埋め込んででも、生きていこうと、役に立とうとしている。

 鉄華団を大きくすることで子供たちを守り、三日月の夢も叶えようとオルガと三日月が拳を合わせていた頃、突如艦内に鳴り響く警報。イサリビに停止信号を送ってきたのは、元CGCの社長マルバだった!


 といったところで6話は終了。一気に地球を目指すのではなく、地球に着いた後のことや残してきた連中のことも考えて、まずは後ろ盾となるテイワズに接触するべく、木星を目指すこととなりました。確かに、地球に着いた後、クーデリアの滞在期間がどれほどのものになるかも分かりませんし、その間の生活や船の管理など、業界新人の鉄華団一人では足元を見られてしまうでしょうしね。ギャラルホルンを敵に回した以上は、火星の鉄華団も危険にさらされる可能性があると。こういう話の流れは興味深く、面白いです。

 フミタンは通信オペレーターとして、クーデリアは先生として鉄華団の中で生きていくことに。クーデリア先生は安心ですが、イマイチ信用しきれないフミタン通信士。底が見えない人物です・・・

 クーデリアを送り届けるばかりでなく、向かってくる敵を倒すだけでもなく、農場を開くという夢をかなえるためにも鉄華団を大きくしていく。いい感じに話が進んできたかと思いきや、突如通信越しに現われた元社長との行く末は・・・?


余談
 将来、クーデリア先生が三日月の農地に社会見学に行くところまで想像出来ました(笑。
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第5話「赤い空の向こう」

2015-11-02 07:24:22 | 2015年アニメ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第5話「赤い空の向こう」

 オルクス商会の代表・オルクスと契約を交わした鉄華団は、いよいよ宇宙に上がろうとしていた。その前日の夜、クーデリアは一人星空を見上げ、明日の今頃は宇宙にいることに思いを馳せていた。クーデリアは塔に明かりが灯っているのに気づき、そこでは三日月がギャラルホルン襲撃に備えて見張りをしていた。三日月はクーデリアに自分が羽織っていた毛布と、食べ物を渡す。三日月とクーデリアの関係も変わったなーとか思ってたら、後々その種っぽい食べ物には時折「はずれ」があるらしく、それに当たったクーデリアが苦しんでました。食べる前に言ってあげてw
 ともあれ、オルガは一度やるといったらやり遂げる男であり、三日月もまたクーデリアを地球に送り届けると宣言。クーデリアも「私は私の戦いを頑張ります」と告げる。「三日月」という名は、地球から見える「月」からとったもの。厄祭戦でかすんだとクーデリアは聞いていたが、それでも自身の目で見ることを、三日月は期待していた・・・

 旅立ちの朝。アトラが荷物を持って現れ、鉄華団の食事当番として雇って欲しいと頼み込んできた。アトラの気持ちを知っているのか、オルガは三日月に声をかけますが、三日月はアトラの料理が美味いとだけ返答。やっぱりそっちの方には鈍感なのか、はたまた気づいていないフリをしているだけなのか。ともあれアトラも加わって、いよいよ宇宙へと旅立つ鉄華団。しかしトドは、これが最後の晩餐だと考えている模様。
 アトラはクーデリアにも「よろしくお願いします!」と挨拶。クーデリアはアトラの気合の入った言葉にちょっと驚いているようでした。クーデリアも、自分が恋のライバルだと思われているとは気づいていなさそうです。


 一方のギャラルホルンでは、コーラルがオルクスから連絡を受け、マクギリスとガエリオに作戦に参加して欲しいと提案。コーラルは自分の失態の穴埋めとして「火星独立運動の象徴であるクーデリアを捕らえる」という手柄を2人に譲ると言ってきた。マクギリスはその申し出を受け入れつつも、クーデリアの身柄を押さえるに留まらず、手の平でさえずらせることも考えているようで・・・彼女の影響力は大きいですから、彼女の言動を操作すれば、独立運動を沈静化できると踏んだんですかね。

 ともあれ、鉄華団の船は宇宙へと旅立っていく。会計係のデクスターや残る子供たちはその見送りをしていたわけですが、デクスターが港見学に来た引率の先生にしか見えませんでしたw
 このまま低軌道ステーションにて、オルクスの低軌道輸送船に乗り移る・・・そのはずが、オルクスの船のみならず、ギャラルホルンの船も現われ、そこからモビルスーツが接近してきた。これはトドも予想外だったようで、慌ててオルクスに連絡を取るも「協力感謝する」という言葉が返ってくるだけ。トドの裏切りに気づいたユージンたちが彼を拘束していると、グレイズが鉄華団の船に張り付き、クーデリアの身柄引き渡しを要求。クーデリアも自らを差し出すように言うも、オルガは「俺らの筋が通らねぇ」とそれを否定。状況を打開するべく、バルバトスに乗って待機していた三日月が出陣!グレイズの腹に滑空砲をぶちかまして現われたその姿は、肩に青いパーツを纏っていました。第5話のオープニング冒頭では、青い肩パーツに滑空砲を背負ったバルバトスが描かれていたので、やはり状況に応じてバルバトスの装備が変わる模様。

 コーラルはマクギリスが来る前に「監査官がいる中での作戦中における事故」としてクーデリアを処分しようと目論む。バルバトスはコーラルたちのグレイズをひきつけることには成功したものの、コーラルに恩を売ろうとオルクスの船が鉄華団の船を攻撃してきた。しかしそこへ「迎えに来たぜ、大将!」と昭弘たちがイサリビに乗って到着!オルガはとどが信頼に足る仕事をしたことが無いと彼を最初から怪しんでおり、敢えて嘘の計画を伝えていたようで。


 そして昭弘は売り物であるはずのグレイズ改に乗り、バルバトスのサポートに出陣。しかし阿頼耶識システムが無いために、三日月ほどの空間認識能力は無い模様。ともあれ三日月は接近戦を挑んできたコーラル機に対し、グレイズ改から受け取ったメイスを見舞って撃破。クランクの敵討ちに燃えるアインではありましたが、彼の攻撃はあっさりとバルバトスに避けられてしまう。

 戦いの様子を船から眺めていたマクギリスは、鉄華団の所有しているモビルスーツをデータベースと照合し、ガンダムフレームのバルバトスだと知る。それは歴史の節目に現われ、多大な影響を及ぼしたモビルスーツ。今はまるで、火星独立運動を謳うクーデリアに従っているよう・・・
 マクギリスもガエリオに続きシュヴァルベ・グレイズで出陣。マクギリスはバルバトスの不可思議な回避行動を見て、生身のような重心移動だと感じ、それが阿頼耶識システムによるものだと悟る。そしてバルバトスの外部スラスターの損傷が激しいことに気づき、そこを攻撃して「生身の体にスラスターはあるまい」と一言。三日月は阿頼耶識システムにより、バルバトスをまるで自分の体のように動かせる反面、自分の体には無いスラスターは思うように動かせないと。出てきて早々に弱点を見抜くとか、なかなかの強敵のようです。

 一方でイサリビもオルクスの船を振り切れず、苦戦を強いられていた。ふとオルガは目の前にある資源採掘用の小惑星に目をつける。オルガは自らその作戦を実行しようとするも「大将はでかく構えているもの」とユージンは言い、何でもオルガに任せるなと仲間たちに忠告。そして自らモビルワーカーに乗って、その作戦を実行することになった。
 イサリビは小惑星にアンカーを射出し、小惑星を軸として回頭しようというのだ。ユージンが乗ったモビルワーカーはアンカーのケーブルに沿って走り、回頭したところでアンカー部分を破壊しようと試みる。一度目はアンカーが深く刺さりすぎたため失敗に終わったが、オルガはユージンはやると信じ、ユージンもその信頼に応えるように二度目の砲撃で成功を収める。これが、トドの成し得なかった「信頼に足る仕事」ですね。
 回頭したイサリビはオルクスたちの船とすれ違い、三日月たちの元へと向かっていく。

 三日月はマクギリスの乗るシュヴァルベ・グレイズが他とは違うことに気づく。そして通信の中で、2機のシュヴァルベ・グレイズにはそれぞれ「チョコレートの隣の人」と「チョコレートの人」が乗っていることに気づく。三日月は2機が射出するアンカー等に苦戦させられるも、最終的にはメイスを犠牲に2機の隙を突き、イサリビに拾われてその場を離脱。
 無事に戻ってきた三日月を案じるクーデリアとアトラ。そしてユージンもまた無事であり、最初の危機を何とか乗り切った鉄華団には笑い声が響くのでした。

 一方のギャラルホルンの船はケースを拾っており、その中には「お前らの仲間らしいから、お前らでけじめをつけろ」と体にかかれたトドがいました。こちらの船にはマクギリスの笑い声が響くことに・・・



 そんなところで第5話は、初の宇宙戦が繰り広げられることとなりました。阿頼耶識システムの影響もあって、バルバトスを宇宙空間で自由自在に操る三日月。ガロードもあっという間に慣れていたと思いましたが、にしてもまるで宇宙を泳ぐように回避しますね。阿頼耶識システムは、地上以上に宇宙空間で真価を発揮するものなのでしょう。機械任せの制御では出来ない回避運動を行い、それに苛立ち接近戦を仕掛けてきた相手を返り討ちにする・・・しかしその一方で、生身には無いスラスターを狙われてしまうと危険な様子。翼や、ファンネルのような遠隔操作ユニットも扱い辛いのかな?

 バルバトスやグレイズ改の活躍のみならず、イサリビやモビルワーカー、昭弘やユージンたちの活躍もかっこよかったですね。オルガもなかなか荒っぽい作戦を立てる一方で、トドを信頼せずに本来の作戦は隠すなど、頭も切れる様子。これまでトドに、オルガたちは自分を陥れようとしていると感じさせなかったのも作戦のうちでしょうか。裏切ったトドはギャラルホルンに回収されましたが、ひととおり情報を吐かされた後は処分されるんですかね・・・

 無事宇宙へと旅立った鉄華団。次回は「彼等について」。それぞれの過去でも明かされるのかな。
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第4話「命の値段」

2015-10-25 18:54:49 | 2015年アニメ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第4話「命の値段」

 先にトレーニングを終えた昭弘に三日月は「また一緒に仕事だな」と声をかける。昭弘はそれに「当たり前だろ」と返していましたが、オルガの手により彼らが解放されたこと、そして戦場を生き延びたということを考えると、「一緒に仕事をする」という当たり前のことも、大切なことのように感じられますね。

 クーデリアを地球まで護衛することになった鉄華団は、低軌道ステーションで案内役の船を待ち、静止軌道上で元CGSの船に乗ることに。ギャラルホルンに狙われないよう裏ルートを行こうにも、航路は複雑なうえに、民間業者間のなわばり争いという問題があり、そのためにも案内役が必要とのこと。案内役としてはオルクス商会が良いと提案したのは、会長のオルクスと昔なじみだというトド・ミルコネン。しかし彼には彼の思惑があるようで・・・

 鉄華団に警戒されているギャラルホルン。マクギリス・ファリドとガエリオ・ボードウィン、そして彼らの部下たちはコーラルたちの監査をほぼ終えており、マクギリスは一個中隊が戻っていないことを指摘。コーラルは暴動鎮圧のためだといって誤魔化し、更に彼らを懐柔するためか、何かと入用だろうと懐から何か出そうとする。しかしマクギリスはコーラルがそれを出す前に、それを出せばコーラルを拘束すると釘を刺す。


 三日月と雪之丞はバルバトスを宇宙に上げるための調整を行っていたころ、昭弘やデクスターたちはクリュセ中央宇宙港に出向いていた。そこで昭弘が思い出すのは、オルガから自分たちの契約に関するデータを渡された時のこと。それはヒューマンデブリである彼らが、マルバの持ち物であった証を渡すということ。オルガは彼らを自由にしたうえで、恩を着せるつもりもなく、どこへ行くなり好きにしなと告げる。しかし、残るのであれば守ると宣言。昭弘はゴミクズ同然の自分たちをかと問いかけるも、オルガは「一緒によ、でっけぇ花火打ち上げようぜ」と一言。その言葉を昭弘も気に入ったらしく、仲間たちにも気合を入れるように告げる。でも、今日するのは事務仕事だと呟くデクスターw


 オルクス商会への支払いは報酬の45%ではあるものの、オルガたちはこの仕事には金だけじゃなく、鉄華団の将来がかかっていると考えていた。良くも悪くも有名なクーデリアの護衛任務を成功させたとなれば、仕事も舞い込んでくるはず。だからこそ、半分近く報酬を渡すとしてもやる価値があると。
 当のクーデリアはといえば、どうにも食欲が無い様子。確かに資金のあてはついたものの、資金を出してくれた相手から「屍の上に楽園を築く」と言われてしまい、今は笑顔にしている鉄華団たちの笑顔を奪ってしまうかもしれないと思い悩んでいました。と、そこへ三日月が声をかけ、昼食を食ったら一緒に出かけないかとのお誘いが・・・あれ?関係改善してる?

 三日月たちが向かったのは、ビスケットの祖母であるサクラちゃんのトウモロコシ畑。アトラやクッキー、クラッカもおり、双子から「お野菜切れるようになった?」と言われて照れるクーデリア可愛い
 アトラはクーデリアを連れてきたことに妬いていたものの、三日月が自分が送ったお守りをつけてくれていることに喜び、三日月も「ありがとう、アトラ」と感謝の言葉を告げる。
 クーデリアも着替えて収穫の手伝いをしており、その顔はどこか清々しいものとなっていた。と、転びそうになったクーデリアを三日月が助ける。クーデリアが感謝を告げようとすると、その時一陣の風が吹きぬけた。その風を感じつつ、クーデリアは「いいところですね。汗を流して大地に触れていると、頭が空っぽになって、なんだかすっきりします」と呟く。すると三日月も「そりゃよかった」と一言。どうやらクーデリアが思い悩んでいるのを見て、ここに連れて来てくれた様子。

 ふと三日月は、このトウモロコシがいくらだと思うかとクーデリアに尋ねる。クーデリアは1本200の値段をつけましたが、実際は十キロ50という扱い。ここら辺いったいはバイオ燃料として取引され、サクラちゃんもビスケットの給料が無ければやっていくのは苦しいとのこと。
 他の連中も家族や兄妹を食わせるため、借金を返すため、食っていくためには体を張らなければならない。また、昭弘たちヒューマンデブリは自由になっても、まともな仕事にはなかなかありつけないとのこと。それは三日月たちも同じ。
 「あんたのおかげで、俺達は首の皮一枚繋がったんだ。本当に、ありがとう」と頭を下げる三日月ですが、クーデリアは「屍の上に~」という言葉が響いているのか、彼を素直に見ることができないようで・・・

 一方クッキー&クラッカは、アトラに「三日月とられちゃうね」と告げた後、どこへいったかと思えば突如2人の悲鳴が響き渡る。三日月たちが駆けつけると、そこには倒れた2人と一台の車が。それに乗っていたのは、マクギリスとガエリオでした。2人は先日この近辺で戦いがあったという情報を耳にし、その現場視察に訪れていた最中。車中ではガエリオの妹(9歳)とマクギリスが許嫁であることや、会いたがっていることも明かされていました。
 ガエリオは2人を心配して車から降りるも、そんな彼の首を掴みあげる三日月。このままでは殺してしまうのではと思われたとき、サクラちゃんやクッキー&クラッカの言葉で三日月は正気に戻る。急に飛び出してきた2人を、ガエリオたちが何とか避けてくれたのが真相でした。

 遅れてビスケットやクーデリア、フミタンも駆け寄ってきましたが、ビスケットは車にギャラルホルンの紋章があることから警戒を強め、フミタンはクーデリアを連れて身を隠すことに。
 三日月は「謝る相手が違う」とサクラちゃんに言われ、ガエリオに謝ろうとするも、殺されそうになったガエリオは憤慨して三日月に殴りかかる。が、それをあっさりと回避した三日月。その時マクギリスは三日月の体に阿頼耶識システムが埋め込まれているのに気づき、ガエリオは首を絞められたためか、はたまた体に異物を埋め込むことを気味悪がったのが、気分を悪くしていました。

 マクギリスはクッキー&クラッカに怖い思いをさせてしまったことを詫び、包装されたお菓子をお詫びの品としてプレゼント。9歳の許嫁・アルミリアが会いたがっていた、という話からするに、あの品も元々はアルミリア用に用意していたものなのかもしれません。
 ビスケットはマクギリスから、最近行われた戦闘について問われるも、近くの民兵組織が訓練をしていたのではと誤魔化し、三日月もそれに乗っかることに。マクギリスは三日月に「いい戦士になるな」と告げ、その場を離れていきました。しかし、CGS改め鉄華団の存在は彼の知るところとなり・・・

 強襲装甲艦ウィルオーウィスプは「イサリビ」と名を改め、鉄華団には華を模した新たなマークも描かれることに。帰ってきた三日月にオルガは「ミカ、これを俺らで守っていくんだ」と一言。しかし、トドは裏で何やら手引きをしており「思い出させてやるぜ、大人の怖さって奴をな」と不気味に笑い・・・


 といったところで第4話は終了。モビルスーツたちはお休みでしたが、これからの戦いに繋がる物語が描かれていました。気になったのは三日月の一連の行動。これまでオルガから何かを命じられたり、頼まれたりすることで戦闘を行ってきた三日月でしたが、今回クーデリアを誘ったのも、彼女に感謝の言葉を告げたのも、全て彼自身の思いから生まれた行動だったと思います。彼自身の思いから生まれた行動が見られたのは良かったですね。

 第3話で最後まで「ありがとう」を言えなかったクランク。「ありがとう」という言おうとしたものの「そういうの、いいよ」と言われてしまったクーデリア。これまでの三日月は感謝の言葉を避けているようにも思えました。しかし、そうした感謝の言葉は、言う側だけでなく、言われる側にとっても色んな意味を持つ言葉なのでしょう。感謝の言葉を告げるのは簡単ですが、それを言われた相手がどう思うかもまた重要なのではないかと。
 そんな三日月ですが、アトラへのお守りの件も含めて、自分たちを助けてくれたり、守ってくれた相手にはちゃんと感謝を告げられる子なんだなと感じました。しかし、今回はクーデリアの方がそれを受け止められないようで・・・

 初めて顔を会わせた三日月とマクギリスたち。トドも何か企んでいるようですが、次回はいよいよ宇宙へ!スーツ姿のクーデリアも出るよ!w
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第3話「散華」

2015-10-18 18:58:14 | 2015年アニメ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第3話「散華」

 アトラたちの手伝いにより、CGSのメンバーに温かい夕食が振舞われることに。ご飯が温かいということは、それだけで幸せなのかもしれません。クーデリアも手伝ったようですが、料理に関しては不器用で、たまたまビスケットの妹たちが配った三日月の分の食事には、彼女が切った大き目の具が入ってしまいました。クーデリアは慌てて、それは自分が責任を持って食べるというわけですが
 クーデリア「そうです、とても人様にお出しできるものではないので、私が自分でわーーーーー!!」
 三日月「・・・うん、これくらいでかい方が食ってる気がして美味い」
 クーデリア「・・・そ、それは大変よろしかったですね」

 ・・・この一件でクーデリアがますます好きになったのはいうまでもなく。「わーーー!!」のあたり、大好きです(笑。クーデリアと三日月の距離が近づいたようにも思えましたが、ただ単に率直な感想を言っているだけで、クーデリアどうこうではないんでしょうね。しかし、料理が下手なお嬢様・・・どこぞの穴掘りさんも、嫁さんの料理が下手っていうレベルじゃなかったなぁと(笑。

 そんな三日月を遠くから見ていたアトラは、三日月がピリピリしているのを感じて近づかないようにしていました。そこでおやっさんこと雪之丞に何か渡したようですが、これが後々三日月が身につけていたブレスレット?なんですかね。


 ほのぼのした光景の一方で、オルガたちは一軍の残党たちに睡眠薬入りの食事を運び、眠らせて縛り上げていました。そして突きつけるのは、自分たちの下につくか、出て行くか、それともわめき散らして死ぬかという選択肢。この期に及んで状況が分かっていなかった一軍の人間2人を、三日月が容赦なく撃ち殺したのには凄く驚かされました。威嚇射撃も何もなく、完全に命を奪い取る容赦のなさが凄まじい。

 で、会計の人は強制的に残らされ、上のご機嫌取りをしていた人物も残留。オルガは今後の会社の信用に傷がつかないよう、彼らに退職金を出していました。ここら辺はしっかりしていましたが、ただそれによって資金はもって3ヶ月という有様。
 彼らが資金で悩む一方で、クーデリアは今後の身の振り方で悩んでいました。たまたま三日月を探していたオルガがクーデリアと出逢い、彼女の今後について聞くと答えは「分からない」。出来ることがあると「思っていた」、という過去形を指摘されたクーデリアは、今でも成し遂げたいとは思っているものの、そのために罪の無い人が犠牲になってしまう。この発言は三日月同様、オルガも何か感じるところがあったようですが、クーデリアは三日月とのやり取りを思い出し、無力な自分が悔しいだけだと告げる。


 いっそのこと、ギャラルホルンにクーデリアを引き渡し、全部元一軍のせいにしてしまえば金も手に入るのでは・・・そんなアイディアが出されていた頃、クランク・ゼントが単機で、それも赤い布切れをつけて接近。その目的は、厄祭戦の前にはよく行われていたという決闘の合図。クランクは目的はクーデリアと鹵獲されたグレイズであり、自分が勝った暁に引き渡してさえくれれば、ギャラルホルンとCGSの因縁は断ち切ってくれるとまで宣言。

 クーデリアは勝負するまでもなく、無意味な戦いは避けるべきだと出て行こうとする。ビスケットは命が狙われていることを心配するも、クーデリアは既に多くの人が死んでおり、何とか話を聞いてもらうように頑張ってもらうといい、その心意気を聞いたオルガはどこか嬉しそうでした。
 そしてクランクの話がどこまで本当か分からないため、三日月に「やってくれるか!」というと、あっさり「いいよ」と返す三日月。

 バルバトスは鹵獲したグレイズの左肩パーツを装備しており、対するグレイズはライフル無しのバトルアックスとシールドのみ。味方機を巻き込む心配が無い今回こそ、ライフルが活用できる場面だと思いますが、それを敢えて持ち出さなかったのは正々堂々と戦いたいからかなと感じました。そういえば今回のOPのバルバトスにもグレイズのパーツがついていたような。


 戦いの直前、クーデリアは自分も阿頼耶識システムがあれば、みんなの力になれるかと考えたものの、オルガは自分たちは運がよかっただけだという。三日月やオルガと共に手術を受けた10人のうち、4人は今も生きていれば病院のベッドで寝たきり状態とのこと。そんなデメリットしかない手術を三回も、自分の意思で行っている三日月。
 「頼んだぜ、ミカ!」このオルガの声に応えるようにバルバトスの目が光る演出、チョーイイネ!

 いよいよ始まった戦いの中、どうなれば決着がついたことになるのかと問う三日月。クランクは死ぬ必要は無く、大人の争いのために子供が犠牲になることはないとはいうものの、三日月にしてみれば既に多くの仲間が殺された後。「あんたを、やっちまえってさ!」とオルガに言われたとおり、クランクに立ち向かっていく三日月&バルバトス。

 三日月は強くなくては生きていけないことを知っている。意地汚くて、だけど潔い。矛盾だらけだが、だけど、だからこそ強い。
 オルガの言葉に、クーデリアは「凄いのですね、三日月は。私も彼のように戦えるのでしょうか」「もう、手術を受けたいなどとは考えていません。私の戦う場所は、別にあることを知っています」といい、オルガもどこか満足げ。父に裏切られた可能性があり、三日月からも厳しい一言を言われた後だというのに、なかなかにクーデリアは精神の強い、良いキャラクターをしていますね。

 犠牲になんてなってない、自分と仲間のためにできることをしているだけ。今はあんたが邪魔だと突進していくバルバトス。メイスの柄の部分がグレイズにより切り落とされるも、近くに落ちた先端部分を拾い上げ、メイス自身の噴出機構とメイスの先端から槍を出現させる一撃を放つ!
 オルガ「鉄華団」
 クーデリア「え?」
 オルガ「俺たちの新しい名前。CGSなんてかび臭い名前を名乗るのは、癪に触るからな」
 クーデリア「てっか・・・鉄の火、ですか?」
 オルガ「いや・・・鉄の華だ。決して散らない、鉄の華」

 「決して散らない、鉄の華」・・・このフレーズ、大好きです。決して散らず、如何なる困難にも負けじと燦然と生命の華を咲き誇らせていく、そんな意味も感じられます。

 メイスで刺してもまだバルバトスの攻撃は終わらない。頭部を破壊し、コクピットが露出した時点でようやくバルバトスも攻撃の手を止めました。多少やりすぎにも感じますが、下手に油断して反撃にあったら元も子もないですからね。

 先ほどの会話の中で、三日月たちが勝った際の条件を告げなかったことが、三日月は気に食わなかった様子。クランクはバカにしたわけじゃなく、その選択を持たなかったとのこと。自分の勝利を信じて疑わなかった、ということでしょう。「もし負けたら」なんて、負ける場合を考えて勝負をしていては、勝てる試合も逃してしまうからかな。
 ここで自分が戻れば部隊の責任に、ここで散れば自分だけの責任になるとクランク。自分で終わることすらできないクランクは、三日月に殺されることを望むわけですが、三日月は彼が「ありがとう」という言葉を言い切る前にクランクを撃っていました。知らなかったこととはいえ仲間である子供を殺し、子供を大人の争いに巻き込んでしまっていると勝手な考えを押し付けてきた、そんな相手から感謝の言葉なんて聴きたくなかったのだと感じました。

 ここで腕につけた何かの匂いをかぐ三日月。一体あれは・・・?アトラの贈り物だとすると、彼女が作った料理や食べ物の匂いがしみこんでいて、戦いの中から戻れるとか?

 
 ギャラルホルンを敵にしてしまったことに騒ぎ立てる仲間がいる一方で、クーデリアは自分の護衛任務を続けてくれるように依頼。独立運動のスポンサーには大金持ちもいるとのことで、資金も確保できる模様。
 三日月とバルバトスもいるとなって一気に活気付き、こうしてCGS改め「鉄華団」はクーデリアの護衛を続けることになったのでした。


 というわけで、三日月の強さと容赦のなさ、そしてクーデリアの精神的な成長が描かれた第3話でした。可愛らしい一面もある一方で、悩み、そして成長していく強さも持ち合わせているクーデリアがどんどん好きになっていきます。もう1人のヒロイン・アトラは、今後地球への護衛任務となると離れることになりますから、彼女の今後も気になるところ。

 そんなこんなで次回は「命の値段」。CGS改めて「ジャスティス」・・・何だかオノフォースかラスダーンに乗っているのが似合いそうな組織名ですねw
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アイドルマスターシンデレラガールズ 第25話(最終回)「Cinderella Girls at the Ball.」

2015-10-17 07:50:35 | 2015年アニメ
アイドルマスターシンデレラガールズ 第25話(最終回)「Cinderella Girls at the Ball.」

 祝!三好紗南早坂美玲、アニメ出演!いやー、最後の最後に好きなアイドル2人が出てきてくれたので凄く嬉しかったです。声はありませんでしたが、アニメで見られただけで幸せでした。しかも、みりあたちのイベントでは、マーチング姿の千枝が動いてくれた!そもそも2話で声がついただけでも驚きだったのに、その後もちょこちょこ登場してくれて、最終回でのあの衣装・・・本当にありがとうございました!
 また、ありすと文香も喋ってくれたので嬉しかったです。特にありすはイチゴ好きの一面を持ち出してくれたし、何よりでした。あとは美波と文香の口に、いちごパスタが合うことを祈るばかりです(汗。


 バラエティ豊かな346プロのアイドルたちが次々に登場したシンデレラの舞踏会。一応確認できるだけのアイドル名を書いてみましたが、周子や紗枝のおもてなしのシーンで、一番右にいたアイドルの名前を思い出せません(汗。
 様々なトラブルを経て開催され、卯月たちも久々にニュージェネレーションズとしてライブに出演。その時に見た光景は、美嘉のライブで見たのと同じかそれ以上にキラキラした光景でした。ずっと見つめてきた美嘉の涙にもグッときましたし、美穂が本当に嬉しそうに笑って涙しているのが最高でした。本当、良い子です。

 ただ、卯月のライブの後に特別編が挟まって、一区切りついてしまったようにも感じました。24話と25話は続けて放送して欲しかったです。で、その後に全部を振り返る総集編とか。
 「シンデレラの舞踏会」に向けて頑張ってきた卯月たち。舞踏会というからには、てっきりライブイベントかと思っていたら、バラエティに富んだ内容となっていたので意外でした。ただ、人を笑顔にするのには、何もライブに限った話ではないのでしょうね。
 ライブシーンについては、新曲での智絵里の仕草が最高でした。思い出を振り返るのもいいですが、もっと動きを見せて欲しかった!というのは贅沢ですかね(苦笑。

 プロデューサーに見えるもの、美城常務に見えるもの。人によってアイドルの可能性は無限に広がっていく。アイドルの笑顔を大事にするプロデューサーと、城を守ろうとする美城常務。平行線かと思われた2人の思いが交差したのが、ニュージェネレーションズという存在でした。「平行線」という話が出た時に、ホライゾンを思い出したのはさておいて(笑。
 プロデューサーによりスカウトされ、美城常務によって新たな可能性を見出された凜。そんな凜に触発されて自分もと動き出した未央と、2人と一緒にキラキラするために自分を信じる決意をした卯月。プロデューサーの求める笑顔のアイドルであり、そして同時に城の威厳を損なわない立派なアイドルとなったことでしょう。
 たとえ輝きを失うことがあっても、何度だって輝くことができる。その輝きはプロデューサーや美城常務だけでなく、アイドル自身が気づいたり、他の誰かに見出されることだってあるでしょう。少女たちの可能性は無限大。そのことを見せてくれたのが「シンデレラの舞踏会」だったのかなと思います。


 終わってみれば全25話。7月から始まった2ndシーズンは、魔法の解けた女の子たちが悩み、先輩や仲間たちと交流を深めていく中で、女の子として、アイドルとして成長していく物語でした。美城常務という新たなキャラクターも登場し、アイドルにとって大切なものは何かということが、描かれていったと感じます。
 美城常務も決して悪い人ではなく、彼女なりの信念があっての、プロジェクト解体や新企画の立案が行われていました。多少強引過ぎる一面はあれども、美嘉や凜、アナスタシアの新たな可能性を引き出したのも確かです。しかし、そこには笑顔が無くては、アイドル自身が楽しめていなければならない。
 アイドルとプロデューサーは、紆余曲折を経て困難にも負けずに笑顔で立ち向かっていく強さを手に入れました。それは決して1人で手に入れたものではなく、みんながいたからこその宝物だったと思います。

 卯月や凜、未央を初めとした数多くのアイドルが出演したシンデレラガールズ。これまであまり知らなかったアイドルたちの魅力も引き出されていた、良いアニメだったと思います。アニメを見てシンデレラプロジェクトの面々が大好きになりました。特に卯月ときらりが凄く好きになったと感じます。あとは美嘉の先輩&お姉ちゃんっぷりが全編通して最高だったり、千枝に声がついたり、文香とありすがユニットで登場したり、本編以外のNO MAKEやマジアワも楽しかったりと、あれこれ語りたいことは尽きません。
 1月から始まって、途中3ヶ月の休みはあったものの、本当にあっという間の10ヶ月でした。ボイスがついたりするなどのサプライズもあったりと、本当に楽しかったアニメです。何だか来週も放送しそうな気がしてなりません。

 残念ながら登場しなかったアイドルもいましたが、願わくばシンデレラガールズ二期生でビートシューターの2人とか、保奈美さん、藤居朋とか出してくれませんかね・・・

 ともあれ、素敵なアニメをありがとうございました!
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学園だったりパロったり

2015-10-14 07:42:39 | 2015年アニメ
 感想を書く量は減りましたが、それでも見てます10月スタートアニメ。

①学戦都市アスタリスク
②落第騎士の英雄譚
 学園を舞台にしたバトル物、主人公がヒロインの着替えを見てしまう、主人公が意外と強い・・・などの理由から、この2つが時折混ざってしまい、アスタリスクを見ていて「あれ?武器名ってレーバテインじゃなかったっけ?」と思ってしまいました(汗。
 ただ、アスタリスクは色んな武器が出てきそうですし、剣が主体っぽい落第騎士は「ヒロインの着替えを見ただけじゃ不公平だからと、自分も脱ぎだす」などの予想外の行為や言い回しが面白いので、違いも確かに感じられます。しかし、落第騎士の2話が風呂で終わり、その後アリプロが流れた時は雰囲気がガラッと変わったので笑ってしまいました(笑。きっといつかしっくり来る日が・・・
 ともあれ、別作品としてしっかりと区別して、見ていこうかと。

③おそ松さん
 赤塚不二夫先生が生み出した、6つ子が2015年の世に復活!・・・したはいいものの、昭和生まれの自分たちが平成の世についていけるか不安になったことから、第1話はとことん現代を意識した結果、パロディ盛りだくさんとなっていました。
 さすがにやり過ぎてしまったことから反省し、2話からは大人になった「おそ松くん」すなわち「おそ松さん」として物語が本格的にスタート。パロディはなりを潜めたものの、顔はそっくりなのに性格がバラバラな6人が描かれており、安定して笑える良い作品だと思います。あと神谷さんのツッコミが冴え渡っています。6つ子の区別がつくか不安でしたが、そこは声優さんで聞きわける。声でどのキャラか判別できるので助かります。
 OP&EDもかーなーり良い。

④ワンパンマン
 ヒーローを目指した結果、強くなりすぎて敵をワンパンで倒せるようになってしまった男の物語。1巻の表紙を見た時に「ボクシング漫画かな?」と思ってましたが、ヒーローの物語でした。
 悠木さんが出演されるとのことなので見始めたこの作品。1話では出番がありませんでしたが、1、2話が思いのほか面白かったので継続中です。ちょっとグロいのは苦手ですが(汗。

⑤DD北斗の拳2 イチゴ味+
 まさかのDD2期に加え、あのイチゴ味もアニメ化!
 なのですが、DDは1期のコンビニ設定はどこへやら、学園に笑いをもたらすという物語になっており、枠も拡大。30分番組であるものの、その殆どがDD2期に費やされており、イチゴ味はたったの2分・・・折角サウザーにご本人を呼んでるんだし、北斗をろくに知らない私でも楽しめるのだから、せめて5分程度はあっても良いのでは・・・?
 DD2期も以前ほどは笑えず。ただ、うろ覚えなのでこんなノリだったのかもしれません。とりあえず様子見です。

⑥ハッカドール THE あにめ~しょん
 先日チラッと話題に出しましたが、アプリの「ハッカードール」が元になっている作品です。1話はハッカドール1号たちの目的や、どんな風に捗らせるのかが描かれていましたが、2話ではまさかの「キャベツ検定」。歌詞にも思いっきり「瑠璃色」と入っており、初めて見た時は茫然とさせられました・・・あの歌と踊りと作画で、一体誰がどう捗るというのか(笑。
 なかなかぶっ飛んだ第2話でしたが、その分今期の中では抜群に奇妙な面白さがあるので、今後にも期待です。

⑦ゆるゆり さん☆ハイ!
 気づけば3期。変わらぬゆるさに安心です。


 感想を書いている作品以外で、視聴継続使用と思っているのは以上の作品です。その他「コメット・ルシファー」「俺がお嬢様学校の「庶民サンプル」としてゲッツされた件」は様子見かなーと。「すべてがFになる」は私にとっての犀川先生のイメージが固まってしまっているので、録画はしたけど見ないかなぁ・・・
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第2話「バルバトス」

2015-10-11 18:38:31 | 2015年アニメ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第2話「バルバトス」

 まずはバルバトス起動に至るまでが描かれていました。三日月の体には空間認識を高める「阿頼耶識システム」なるものが埋め込まれているそうで、それによりモビルワーカーや、そのコクピットを転用したバルバトスが動かせるようになるとのこと。「阿頼耶識」と聞くと「空の境界」を思い出します。
 三日月は文字が読めないらしく、最初は機体の名前すら読めませんでした。しかしバルバトスと繋がることで彼が直接名を教え込んだ模様。そして地上に出たら即座にグレイズ指揮官機を撃破!続く戦いの中では、敵のモビルワーカー部隊を背後にして銃撃できなくしたりと、なかなかのセンスを披露。戦闘中クランクは相手が子供だと知って動揺する一方で、三日月はこれまでギャラルホルンが殺してきたのも、これからクランクたちを殺すのも子供だと宣言・・・したものの、スラスターがガス欠に。
 この機に乗じて、アインと共に撤退していくクランク。後に上司から、この結果を監査に来る連中に知られないためにも三日月たちの掃討を命じられるわけですが、子供を殺すことには躊躇いを覚えていました。それでも命令には従わざるを得ず、せめてもの抵抗として単独で出撃準備。根っからの悪人では無さそうですが・・・


 戦闘は終わったものの、三日月たちの方は一軍、三軍含めて100人以上が戦死という結果に。戦死した子供の1人は女性の胸に埋もれて死にたいと漏らしていたようで。つい笑ってしまいましたが、ここにいる子供たちの母親が生きているのか、そもそも女性と触れ合えるまで生きていられるのかということを考えると笑えませんね・・・

 藍那はこれまで火星にある四つの経済圏が分割統治しているため、子供が犠牲になっていると訴えてきましたが、彼らを知るために来たのに、彼らを殺してしまったことを悔やんでいました。
 そこへ秘書のフミタンもかすり傷で帰還。この人、何となく怪しく感じてしまうのですが・・・父からは戻って来いといわれたものの、藍那は秘密裏に進めていた地球行きがギャラルホルンにばれていたことや、父が自分の行動に賛成してくれたことから父を疑うことに。政治活動を行っているだけあって、そうした部分の察しは良さそうですね。

 すると今度は三日月が現れて「まだいたんだ」と一言・・・藍那ってヒロインですよね?(汗。藍那が三日月に守ってくれたことへの感謝を告げようとすると「そういうのはいいよ」と言われ、自分のせいで大勢の人がと言おうとすると「マジでやめて。たかがあんた1人のせいで、あいつらが死んだなんて。俺の仲間を馬鹿にしないで」と、三日月から静かな怒りがこもった一言。
 藍那1人のせいで死んだとなれば、大勢の仲間たちが藍那を守るために死に、彼ら全員の命でもって藍那の命と釣り合うということになってしまうからでしょう。藍那を守るためではなく、ただ生きるために戦った。そんな仲間の思いを摩り替えて欲しくなかったのかなーと。
 世間知らずであることを突きつけられた藍那が出会ったのは、CGSに配達に来ていたアトラと、ビスケットの双子の妹たち。この双子が次回予告を読んでいたのですが、次回は「散華」。可愛らしい声なのに告げるタイトルが哀しい。


 一軍の生存者たちから腹いせとばかりに殴られるオルガ。彼らを許せないという気持ちはオルガも同じで、以前ユージンが話していたCGS乗っ取り作戦を進めることに。ヒューマンデブリである昭弘は、リーダーが誰になろうと構わないという態度でしたが、どうやら彼はCGSに売られた過去を持つ模様。
 そして実行の鍵を握る三日月はといえば、仲間に最後の別れを交わしていなかったようですが、彼曰く「死んだ奴には死んだ後でいつでも会えるんだから、今生きてる奴が死なないように、精一杯できることをやれ」というオルガの言葉に従ったとのこと。そして話を聞く前にオルガが見せた拳銃を受け取り、彼の指示に従うことに。


 そんなこんなで第2話終わり。子供が当たり前のように戦っている世界に、大人たちがどう向き合っていくのかも気になるところ。藍那が地球に着いて終わりというわけでもないでしょうし、どうなることやら・・・
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ご注文はうさぎですか?? 第1話「笑顔とフラッシュがやかましい これが私の自称姉です」

2015-10-11 07:13:19 | 2015年アニメ
ご注文はうさぎですか?? 第1話「笑顔とフラッシュがやかましい これが私の自称姉です」

 遂に始まりました「ご注文はうさぎですか?」の2期!新たなOPには1期にもチラッと登場していたココアの姉・モカも登場!モカもなかなか良いキャラをしているので、出番が楽しみですね。

 第1話は、2巻1話と3巻10話を織り交ぜた物語となっています。1期の頃に原作3巻までは大分消化したかと思ってましたが、そういったわけでもなく。これに4巻のモカ編を加えるとなると、全エピソード網羅は難しいかも?OPを見ると宝探し回もありそうですが、ぜひとも宝探し回の「少し妬いたよ?」はアニメ化してもらいたいところ。あとはバレエ回、キャンプ回もやってもらって、締めはチノのココアに対する思いが聴ける4巻のあの話をですね・・・


 と、要望はこのぐらいにして。第1話前半ではココアが実家に送るための写真を撮ろうと奮闘中。しかしチノだけはどうしても笑ってくれず、ぶれていて上手く撮れない。チノはチノでココアみたいに笑えないと気にしており、結局いつも通りリゼや千夜、シャロを巻き込んでの騒動に。結局撮れたのは笑顔じゃなくて嘲笑・・・ですが、ココアビジョンだと笑顔のようでw

 後半は雑誌の取材の話。甘兎庵やフルール・ド・ラパンが紹介される中、チノたちのラビットハウスは紹介されず。この雑誌の記事もきちんと作りこまれていますが、甘兎庵の左ページの記事、目当ての女性店員に接客してもらえず、何度も通ったことが書いてありました。店の紹介をしろよw
 実はラビットハウスも取材されていたのですが、そのことはチノの父・タカヒロからココアへ、そしてココアからチノへと伝えられることに。チノもココアもお店に取材が来ないことを気にしていましたから、そんなココアからチノへ伝えることで、チノも一緒に喜びを分かち合えると感じたのかもしれませんね。そしてちゃっかりリゼ、ココア、チノは3姉妹に。記事を書いた人も似ていないとは感じていましたw

 締めはココアがチノの作った写真立てを引っ張り出してきて、「顔のついたタンポポ」の装飾を「ライオン」だと勘違い。けれどもそれは、昔チノの母がチノと交わした会話にそっくりだとティッピー。全然違いますよというその声は、とても優しいものでした。とてもつい最近まで絶唱していた人とは思えない・・・(汗。


 そんなところで第1話は終わり。相変わらず癒されるアニメだったので大変満足です。1期1話よりもチノの表情が大分豊かになっているのも面白いところ。2期は既に主要キャラクターたちが出会っているので、最初から賑やかなのが良いですね。ただ、2期となると色んな面で比較されがちところもあると思います。特にOP&EDは大変だろうなーと思っていたら、OPも良いし、EDはチマメ隊がめっちゃ動いてるしで、いずれも最高でした。2話以降も楽しみです。
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アイドルマスターシンデレラガールズ Special Program [Smile History]

2015-10-10 08:48:14 | 2015年アニメ
アイドルマスターシンデレラガールズ Special Program [Smile History]

今回のシンデレラガールズは、またも特別編。ニュージェネレーションズの3人を中心に、シンデレラプロジェクトの声優さんたちが選ぶ、各キャラクターの笑顔にまつわるベストシーンが紹介されました。進行は卯月役の大橋彩香さん、凜役の福原綾香さん、未央役の原紗友里さんの3人です。

内田真礼さん(神埼蘭子役):8話でプロデューサーが分かってくれた時に見せた、蘭子の笑顔
 1人きりで存在感が薄く、何となく目立たない子だった蘭子。けれどもプロデューサーを信頼できるかもと思い、「分かってくれた!」という笑顔が印象的だったとのこと。
 ・・・言われてみれば蘭子は台詞こそ印象的ですが、目立つ行動をしたのは8話が始めてですかね。2ndシーズンでは出番が控えめですが、蘭子なりに頑張っているというのは伝わってきます。

高森奈津美さん(前川みく役):16話の「みくは自分を曲げないよ!」
 葛藤を乗り越えて、みくはこれからも自分を信じてやっていくという成長&笑顔。ウサミンも良かったけど、ウサミンを応援するみくもまた素敵な回でした。

青木瑠璃子さん(多田李衣菜役):19話のED、アスタリスクwithなつななのシーン。
 1期の最初の方では、1人でヘッドホンを聞いていることの多かった李衣菜が、4人で肩を組んでいるのが印象的とのこと。ライブシーンに目が行きがちでしたが、そうしたところでも成長が現れていたんですね。

山本希望さん(城ヶ崎莉嘉役):17話の最後、莉嘉が自己紹介するシーン
 自分自身の力で、笑顔で自己紹介したシーン。ドヤ顔が可愛かったとのこと。
 莉嘉が元気になって嬉しそうなきらり、妹の言葉にハッとさせられる美嘉もまた印象に残ったシーンでした。

上坂すみれさん(アナスタシア役):22話の「Nebula Sky」の最後に見せる笑顔
 初めて美波と離れて1人で行動し、自分の足で歩いていこうとしたアナスタシア。曲にもそういった思いが込められており、ライブシーンにグッときた上坂さん。
 その後、周子やフレデリカと一緒にニコッとする練習をするアナスタシアからも、成長が感じられると思いました。

大坪由佳さん(三村かな子役):18話で江戸切子体験を終えた後のかな子&智絵里の笑顔
大空直美さん(緒方智絵里役):〃
 緊張している時は背景も暗い感じだったのが、ちゃんと見ようとしてからは切子がキラキラしだしたとのこと。
 改めてみると、とても同じお店とは思えないぐらいキラキラしていましたね。てっきり最初の時は外の天気が悪いのかと思いましたが、そういう演出でしたか(汗。

黒沢ともよさん(赤城みりあ役):17話で美嘉と一緒に「お姉ちゃんって辛いよね」といった時の笑顔
 あそこで初めて「辛い」と言い、1人で頑張ろうとしていたのを誰かに話せるというのも成長だと感じたそうです。
 この後で美嘉を優しく抱きしめるシーンがまた良いんですよね・・・

松嵜麗さん(諸星きらり役):18話、杏と一緒の楽屋のシーン
 きらりが杏に思いを伝えてからの、きらりんアタック。膝枕をしてもらってからのあの表情が大好きな松嵜さん。
 きらりはアニメでかなり好きになったキャラクターの1人ですね。ちょっと背は大きいけれども、皆と変わらない、とても優しい女の子なんだと感じさせられました。

五十嵐裕美さん(双葉杏役):18話、仕事を成功した後の「大成功!」のシーン
 いつもだらっとしている印象のあった杏ですが、18話はきらりに見せた優しい笑顔、大成功での満面の笑みなど、彼女なりにアイドルを楽しんでいることが伝わってきた話でもありました。

洲崎綾さん(新田美波役):12話、縁側に座って自分の思いを語るシーン
 一歩踏み出すことの大切さ、不安を乗り越えた先の景色をみんなで見たいという思いにグッときたとのこと。
 少しだけお姉さんとは言いつつも、3話でライブを見に行った際の服など、かなり大人びて見える美波。そんな彼女もドキドキや冒険を楽しむ心を持っているのだと分かったシーンでもありました


 みんなに笑顔がターニングポイントになるシーンがある。1人1人が主人公の回があるのではなく、1人1人が影響しあっており、同じシーンで同時に成長している、黒沢さんが言ったように、笑顔にも色々ある・・・といった会話が大橋さんたちの間で交わされました。
 それぞれのキャラクターを演じた人ならではの視点があると原さん。私は、李衣菜役の青木さんのコメントでそれを強く感じました。


 そして話はニュージェネレーションズの3人へ。
原紗友里さん(本田未央役)
 最初からニコニコしていた未央が、22話以降は成長して大人の余裕というか、母性を発揮しだしたとのこと。
 成長した未央がいなかったら、卯月復活に至るまでどうなっていたことやら・・・凜のトライアドプリムス結成は、結果として未央の成長に大きく繋がったと感じます。

福原綾香さん(渋谷凜役)
 挙げられたのは22話のライブ直前「行ってくる、見てて」のシーン。「ここに進みたい」という道を見つけた凜が、ここに連れてきてくれたプロデューサーに、羽ばたいてくるからから見てて!と告げたのがカッコよかったとのこと。
 その後のライブシーンも凄かったと語られていましたが、画面右下で繰り広げられる文香とありすのやり取りに目がいってしまうのは性です(苦笑。

大橋彩香さん(島村卯月役)
 24話の最後で「S(mile)ing!」を歌ったシーン。あの曲は取り直しており、しかも気持ちが高ぶっている卯月のシチュエーションに近づくべく、マイクを手持ちで、しかも手振りもつけつつレコーディングされたとのこと。
 声優さんやスタッフさんがここまでしてくれたからこそ、あの感動が生まれたのでしょう。
 ・・・でも最後の「ありがとうございました!」をカットするのはちょっと・・・(汗。

 14人振り返ったところでエンディングへ。来週はいよいよラスト。途中3ヶ月空けたものの、あっという間の10ヶ月だったように感じます。最後はどんなシーンが繰り広げられるのか、そして私の希望アイドルに声はつくのか!色々と思いつつ、次週を楽しみに待つとします。


 以下は各キャラクターで個人的に印象に残った場面です。
①神埼蘭子:8話。プロデューサーの前で熱弁を振るい、理解してくれた時に見せた笑顔。
②前川みく:4話。「画面の前のそこのあなた♪」のシーンがめちゃくちゃ可愛い。
③多田李衣菜:19話。にわかロックで楽しそうに歌うシーン。
④城ヶ崎莉嘉:4話。みりあと一緒にみんなにアピールしようと頑張るシーン。
⑤アナスタシア:20話。美波に連絡しようか迷うシーン。直前の蘭子の言葉にハッとさせられるシーンも込みで。
⑥三村かな子:18話。「だからこそ、素敵だなって思ったものを紹介したいんです!」という一言。
⑦緒方智絵里:18話。クローバーを探しているシーンの美しさ。
⑧赤城みりあ:17話。美嘉を抱きしめるシーン。
⑨諸星きらり:18話。プロデューサーに仕事の調子を問われ「大丈夫!」と答えたシーン。17話で先生役を告げられた時のとは「うん」も凄く好き。
⑩双葉杏:18話:かな子と智絵里のインタビューに配慮したり、きらりの思いを尋ねたシーン。そしてきらりに見せた笑顔。13話のライブ後、泣く智絵里に触れているシーン。
⑪新田美波:物語後半で「この仕事を取ってくるのは大変だったのでは」など、プロデューサーの負担を心配していた場面。
⑫本田未央:23話、24話。涙をグッと堪えて卯月や凜と接していたシーン。
⑬渋谷凜:22話で見せた、15歳の女の子とは思えぬカッコいいライブシーン。24話の「嫌だ!」という、15歳の女の子らしいシーン。
⑭島村卯月:1話の笑顔、7話のパジャマ姿、22話の泣き顔、24話の笑顔。
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