2021年春に公開された「映画ヒーリングっど♡プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」を見ました。
本作の舞台は東京。サレナ博士により開発された「ゆめペンダント」により現実に展開される夢の世界「ゆめアール」を堪能する花寺のどかたち。しかし、ゆめアールのプリンセス・カグヤによるステージを楽しんでいた際、ダンサーを夢見る女性がエゴエゴと名乗る謎の生物に捕まってしまう。ダンサーを救うべくプリキュアに変身するのどかたちに対し、分身で対抗するエゴエゴ。そこへプリキュア5が駆けつけた!
正直ヒープリは少々物足りなさを感じた作品だったため、映画への期待も薄かったのですが、蓋を開けてびっくり。ヒープリの映画としては文句のつけようが無いくらい、最高級の映画に仕上がっていたと思います。
「夢」と「想いの力」を軸に据え、誰かのためを思って見る夢に集う想いの力の強さをプリキュアたちが、何かを犠牲にしてでも誰かのために夢を叶えようとする様をサレナ博士・カグヤ親子が、独りよがり・自分勝手な夢の恐ろしさをエゴエゴがそれぞれ表現していた本作。夢見る心が喜びと悲劇を生み、そして想いの力が奇跡を呼ぶ。熱く楽しく、時に哀しく。けれども最後は笑顔で晴れ晴れと。素晴らしいストーリーでした。
また、本作の戦闘シーンはとんでもないことになってます。序盤のエゴエゴとの戦いから既に見ごたえ抜群であり、終盤の畳みかけるような激しいバトルの連続には思わず見入ってしまいました。特にグレースのヒーリングステッキ逆手持ちや、フォンテーヌとスパークルの破損したバリアをアースが攻撃に転用する様、グレースの掌底などがお気に入りです。終盤は立て続けに新フォームが登場したのにも驚かされましたね。
戦闘描写以外でも、カグヤの身に危機が訪れた際の描写は大人ながらにビクッとさせられました。あと、プリキュア5の捕らえ方がガチ過ぎて怖い。
本作でのどかたちの前に立ちはだかる存在として描かれたエゴエゴですが、元々は博士のお手伝いのためにビョーゲンズを元に生み出された存在。もしも博士がカグヤだけではなく、もう少しだけエゴエゴのことを見ていれば、状況は多少なりとも変わっていたかもしれません。自分勝手な一面があったとはいえ「博士に逆らったカグヤをお仕置きしようとする」のは、博士を想ってこその行動であり、エゴエゴにも誰かを想う気持ちがあったのでしょう。
博士のためを想ってした行動なのに、褒められない、報われない……「誰かのため」が報われなかった存在、それがエゴエゴなのかなと。エゴエゴを浄化したキュアドリーム、キュアグレースの表情もどこか哀しげなのが印象的です。
といった感じで、締めのセリフに至るまで、ヒープリ主役映画として見るのであれば、ほぼ文句のつけようが無い作品だったと思います。ただ、プリキュア5との共演という点においては正直物足りなさを覚えます。
序盤では先輩プリキュアとしての頼もしさを遺憾なく発揮してくれますが、その後は囚われの身となってしまうため、終盤まで出番が無いのが残念なところ。本編では難しくとも、EDで一枚絵などで一緒に東京観光を楽しむ様などを描いて欲しかったですね。
そういった不満が他にもあったかどうかは定かではありませんが、後に公開されたトロプリとハトプリが共演映画では、両者の交流が多めに描かれていたなーと。
そんなこんなでやや物足りなさを覚える点はあるものの、全体的には素晴らしい作品でした。いや本当、映像ソフト買ってもいいくらいの出来栄えでしたね……
本作の舞台は東京。サレナ博士により開発された「ゆめペンダント」により現実に展開される夢の世界「ゆめアール」を堪能する花寺のどかたち。しかし、ゆめアールのプリンセス・カグヤによるステージを楽しんでいた際、ダンサーを夢見る女性がエゴエゴと名乗る謎の生物に捕まってしまう。ダンサーを救うべくプリキュアに変身するのどかたちに対し、分身で対抗するエゴエゴ。そこへプリキュア5が駆けつけた!
正直ヒープリは少々物足りなさを感じた作品だったため、映画への期待も薄かったのですが、蓋を開けてびっくり。ヒープリの映画としては文句のつけようが無いくらい、最高級の映画に仕上がっていたと思います。
「夢」と「想いの力」を軸に据え、誰かのためを思って見る夢に集う想いの力の強さをプリキュアたちが、何かを犠牲にしてでも誰かのために夢を叶えようとする様をサレナ博士・カグヤ親子が、独りよがり・自分勝手な夢の恐ろしさをエゴエゴがそれぞれ表現していた本作。夢見る心が喜びと悲劇を生み、そして想いの力が奇跡を呼ぶ。熱く楽しく、時に哀しく。けれども最後は笑顔で晴れ晴れと。素晴らしいストーリーでした。
また、本作の戦闘シーンはとんでもないことになってます。序盤のエゴエゴとの戦いから既に見ごたえ抜群であり、終盤の畳みかけるような激しいバトルの連続には思わず見入ってしまいました。特にグレースのヒーリングステッキ逆手持ちや、フォンテーヌとスパークルの破損したバリアをアースが攻撃に転用する様、グレースの掌底などがお気に入りです。終盤は立て続けに新フォームが登場したのにも驚かされましたね。
戦闘描写以外でも、カグヤの身に危機が訪れた際の描写は大人ながらにビクッとさせられました。あと、プリキュア5の捕らえ方がガチ過ぎて怖い。
本作でのどかたちの前に立ちはだかる存在として描かれたエゴエゴですが、元々は博士のお手伝いのためにビョーゲンズを元に生み出された存在。もしも博士がカグヤだけではなく、もう少しだけエゴエゴのことを見ていれば、状況は多少なりとも変わっていたかもしれません。自分勝手な一面があったとはいえ「博士に逆らったカグヤをお仕置きしようとする」のは、博士を想ってこその行動であり、エゴエゴにも誰かを想う気持ちがあったのでしょう。
博士のためを想ってした行動なのに、褒められない、報われない……「誰かのため」が報われなかった存在、それがエゴエゴなのかなと。エゴエゴを浄化したキュアドリーム、キュアグレースの表情もどこか哀しげなのが印象的です。
といった感じで、締めのセリフに至るまで、ヒープリ主役映画として見るのであれば、ほぼ文句のつけようが無い作品だったと思います。ただ、プリキュア5との共演という点においては正直物足りなさを覚えます。
序盤では先輩プリキュアとしての頼もしさを遺憾なく発揮してくれますが、その後は囚われの身となってしまうため、終盤まで出番が無いのが残念なところ。本編では難しくとも、EDで一枚絵などで一緒に東京観光を楽しむ様などを描いて欲しかったですね。
そういった不満が他にもあったかどうかは定かではありませんが、後に公開されたトロプリとハトプリが共演映画では、両者の交流が多めに描かれていたなーと。
そんなこんなでやや物足りなさを覚える点はあるものの、全体的には素晴らしい作品でした。いや本当、映像ソフト買ってもいいくらいの出来栄えでしたね……