ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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2018年アニメ振り返り

2018-12-30 08:42:50 | 2018年アニメ
 今年も「2018年アニメアウォーズ!」に参加させていただき、最優秀作品等を選びましたが、改めて一年間を振り返りします。コメントは昨年同様、二言三言程度で。


2018年1月スタート作品:8本
①カードキャプターさくら(クリアカード編)
 放送から随分と経ったというのに、変わらずさくらや知世の声を聞かせてくれるというのは凄いことだなと。
 気になるところで終わってしまったので、早く続きが見たいですね。

②ハクメイとミコチ
 1話内において、上手いことAパートからBパートへと話を繋いでいたなと。
 原作が大好きなので、単なるアニメ化ではなく、こうして話同士の繋がりを持たせてくれたことは、原作を大事にしてくれている感じがしてとても嬉しかったです。

③りゅうおうのおしごと!
 あいちゃんも好きですが、どちらかといえば天衣ちゃんが好きだったりします。
 姉弟子にチャンスはあるのだろうか・・・

④ゆるキャン△
 ゆるーく、それでいてしっかりとキャンプの楽しさや気をつけるべき点について教えてくれていました。
 2期が楽しみですね。

⑤スロウスタート
 タイトルどおり、最初は今ひとつな印象でしたが、徐々に盛り上がっていった感じがあります。
 留年告白⇒友達なのは変わらない!的なENDかと思いましたが、そうではなく。続きはどうなっているのだろう・・・

⑥からかい上手の高木さん
 何というか・・・あれで付き合って無いって嘘だろぉ!?

⑦ポプテピピック
 ・・・色々と衝撃的でしたね。インパクトは抜群ですが、格別面白かったわけではありませんでした。

⑧HUGっと!プリキュア
 まだ放送中ですが、正直もっとお仕事体験や母親の話を挟んでくるのかと思ってました。ほまれの母の話とか、やっても良いんじゃないですかね?


2018年4月スタート:6本
①ヲタクに恋は難しい
 OPが結構印象に残ってます。たまーに見返したくなるくらいには好きですし、悠木さんのキャラがあまり出番の無いまま終わってしまったので、続きやって欲しいなぁ・・・

②こみっくがーるず
 放送終了後も「アニマエール!」などで相変わらずあばってるかおす先生の影響力は凄まじいと思いました。サイン会の話とか、年長組の過去の話とか好き。

③ヒナまつり
 面白かったのですが、最後がちょっと尻すぼみ気味だったかなと。

④鬼灯の冷徹 第弐期(2クール目)
 原作ストック的にはまだまだやれそうですが、とりあえず滝夜叉姫が出てきてくれたので満足していたり。

⑤フルメタル・パニック! Invisible Victory
 待望の4期ではありましたが、そこまで盛り上がれなかったのもまた事実。レーバテインの活躍はこれからなので、ここまでやったなら最後まで!と思ってしまうのですが、果たして・・・

⑥ウマ娘 プリティーダービー
 最高。

2018年7月スタート:10本
①シンデレラガールズ劇場3期
 「いとしーさー」は最高でした・・・

②異世界魔王と召還少女の奴隷魔術
 異世界転生かーと、当初はそんなに期待していませんでしたが、ディアヴロが応援したくなる主人公だったため結構楽しく見られました。サービスシーンも多めでしたね・・・そこまでやるのかと(汗。

③ハイスコアガール
 超気になるところで終わってしまったので、早いところ続きが見たいです。最終回の大野、良いよね・・・

④はたらく細胞
 最近また特別編をやっていましたが、うん、まぁ・・・といった感じ。参考になる部分はありましたが、繰り返し見るかと言われると微妙なところ。

⑤邪神ちゃんドロップキック
 何だかんだで時間ある時に流し見したりと、好きな作品でしたね・・・正月にBSフジで再放送するから、みんなで見よう!

⑥あそびあそばせ
⑦ちおちゃんの通学路
 同時期に似たような作品が放送されていましたが、かたや学校内、かたや通学路で上手く差別化されていたなと。「あそびあそばせ」のOP詐欺というか、ギャップは凄まじかったですね。 

⑧深夜!天才バカボン
 過去改変の話が印象的でした。

⑨すのはら荘の管理人さん
 菜々さん好き。

⑩中間管理録トネガワ
 何だかんだでナレーションにも慣れました(苦笑。2クール目はハンチョウの話もあり、そちらはナレーションとベストマッチしていたかと。トネガワの方も面白かったですし、ナレーションに馴染めなくても、まずは見て!と言いたい作品でした。


2018年10月スタート:13本
①やがて君になる
 至高。

②ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
 視聴はちょっとお休み中ですが、やっぱり両腕を滑走路にしてエアロ・スミスを着陸させるという発想は素晴らしいですね・・・!

③青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
 最終回では翔子さんが再登場し、かえでの話も一区切りを迎えていました。最初はお兄ちゃん大好きっ子なかえでにちょっと馴染めない部分もありましたが、知れば知るほど「かえで」が愛おしくなって、だからこそ12話の衝撃は凄かったです。喜ばしいんだけれども、素直に喜びきれないというか。でもあちらの「花楓」も結構好きだから尚更・・・(汗。
 当初は「へー、放送終わってないのに映画やること決まってるんだ」程度の印象でしたが、まさかそこから「映画見に行く!」に気持ちが変わるとは思いませんでした。原作も気になってきてます。
 
④SSSS.GRIDMAN
 六花とアカネの抱き枕は分かるとして、グリッドマンの抱き枕はどんな発想なんでしょうね(苦笑。光るパジャマとかと同系統だと考えれば良いんだろうか・・・
 キャラクターの人気が凄かった印象がありますが、戦闘もカッコよかったですし、グリッドナイトの登場や電光超人グリッドマンの復活など、最終回に至るまでの畳みかけが凄かったです。オリジナル主題歌とか燃えるしかないじゃないですか!・・・オリジナルの記憶うっすらだけど(汗。

⑤寄宿学校のジュリエット
 当たり前のことかもしれませんが、応援したくなる主人公って良いよねと思った作品。ペルシアと一緒にいるために困難に立ち向かい続けるという意思を見せてのエンディング。ペルシア以外のヒロインたちも魅力的だったので、機会があれば続きを見たい作品のひとつです。

⑥ウチのメイドがウザすぎる! 
 ウザいというか、キモいに両足突っ込んでるけど優秀すぎるメイドには、毎回ドン引きしつつも笑わせてもらいました。それでいて締めるところはきっちり締めるのだから、手に負えないといいますか(苦笑。
 後半出てきたみどりんも大分アレな感じの方でしたが、アレはアレで突き抜けていて結構好きだったり。

⑦となりの吸血鬼さん
 右肩上がりで面白くなっていった作品。10月スタート作品の中では、OP・EDともに一番好きです。録画で見る際はついつい飛ばしてしまいがちなのですが、何度でも聞きたくなる、見たくなるOPとEDだったなと。
 最終回で、出会った時のやり取りをソフィーちゃん側からするのがまた尊い・・・

⑧アニマエール!
 こちらも右肩上がりでした。何といっても虎徹のツッコミの切れ味が尋常ではなかったですね(笑。宇希は宇希でこはね大好きな気持ちが如実に現れていったり、花和は常識人枠でありつつもひづめが絡むと暴走しがちで、やっぱり仲間が増えると楽しいなと感じさせられました。
 出来ることならチアのシーンはもっと動いて欲しい!という思いが少なからずありましたが、まだ初めてほんの僅かですし、あまり動きまくるのも違うのかなって。

⑨RELEASE THE SPYCE
 終盤内通者が誰か発覚しましたが、発覚後、会話の中にそれとなく敵側の情報を混ぜてる感じがしたのであんまり心配はしていませんでした。あれで本当に敵だったら狂気としか(汗。
 ラストは師匠との別れがありつつも、しかしそれでいて「もしかすると・・・?」的な想像を膨らませる余地をもたせてくれたのが印象的でした。弟子離れ・師匠離れをするために嘘をついたか、あるいは記憶を無くしたけれども仲の良さそうな2人を見て笑っただけか・・・

⑩ベルゼブブ嬢のお気に召すまま
 終始ほのぼのしてましたね・・・うん、癒されました。

⑪俺が好きなのは妹だけど妹じゃない
 見終わった時の感想が「疲れた」でした(汗。話自体もそこまで面白いものではなかったのですが、とにもかくにも絵が気になってしまって・・・私が見ても「ここってどうなの・・・?」と気になってしまう部分がありましたし、どうにもそっちに目がいって集中しづらくもあり・・・やはり見る作品である以上、絵って重要だなぁと。

⑫ガイコツ書店員 本田さん
 書店員って大変なんだなって思いました・・・それ以外にどうしろと(汗。本田さんのリアクションも面白かったです。

⑬ゾンビランドサガ
 さくら復活までの流れが完璧すぎて泣きながら見てました。フランシュシュのメンバーが、ステージ上でさくらを信じて待機しているシーンの緊張感がスゲーイ!そこからの盛り上がりがモノスゲーイ!
 2期がありそうな感じで締めくくられましたが、個人的には色々と想像を掻き立てられるので、あのまま終わるというのもアリだったかなと。

⑭ひもてはうす
 アレで終わっていいのだろうか・・・野球のルールとコピー機の話は面白かったです。


 
と、いった感じで2018年を振り返ってみました。秋は予想以上に豊作でした。来年も楽しいアニメが見られますように。
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やがて君になる 第12話&第13話

2018-12-29 08:16:20 | 2018年アニメ
「やがて君になる」もいよいよ最終回となりました。

 まずは第12話「気が付けば息も出来ない」。姉・澪になろうとしてきた燈子でしたが、他の人から聞く澪と自分が目指してきた澪との違いに戸惑い、それは劇の練習中にも現れるように。
 事情を知っていた沙弥香は見守ることを決めていたようですが、知らない侑は自ら燈子を家に誘い、静かな時間を共に過ごす中で事情を聞くことに。この、BGMも控えめな、穏やかな夏の夕暮れのシーン、良いですねぇ・・・

 劇の主人公のように極端ではなくても、誰しも見る人によって別の側面が現れてくるもの。それでも自分が嫌いな燈子は誰かになりたがっていましたが、一方侑は「じゃあ先輩だって・・・先輩だって私の(――)なもののこと、嫌いって言わないでよ」という心境。原作では「(――)」の部分が「ばか」の文字で隠されていましたが、アニメだと同じく「ばか」の声が被っているものの、何といっているかうっすら聞き取れますね。

 燈子に自分のことを嫌いじゃなくなって欲しい、燈子を変えたい。その一心で、こよみに劇の台本の変更について話に行く侑。ここら辺、原作4巻終盤と5巻序盤の内容を上手く組み合わせていて、尚且つEDと相まって盛り上がるような構成なのが良いですね!


 そして最終回、第13話は「終着駅まで/灯台」

 前半の「終着駅まで」冒頭では、澪が出来なかったことを代わりにやろうとしている燈子自身も、「澪が出来なかったこと」をやりきったあとはどうなるのか、という不安を抱き始めることに。
 きつい言い方になってしまいますが、既に亡くなった澪の「出来なかったこと」が何かは分かっても、「やりたかったこと」が何かまでは分からないでしょう。大学で何を学びたいか、どんな職業に就きたいか、どんな人と結婚したいか、子供にはどんな名前をつけるか・・・他の生徒会メンバーにとっては「生徒会劇」は一種の通過点であっても、燈子にとっては終着駅にもなりかねない。そうでなかったとしても、今のままでは生徒会長の任期が終わった後、目指すもの、行くべき場所を見失ってしまいかねない・・・でも今は終着駅かもしれないと知りつつも、前に進むしかない・・・と。

 また、喫茶店のシーンでは、沙弥香の燈子への思いを知る都に「仲良いね」と言われた沙弥香がムッとするのが可愛らしかったです。アニメ⇒原作⇒アニメで見ている私ですが、当初沙弥香は若干怖い印象がありました。しかし実際は彼女も自分自身の思いを伝えられずにいる女の子であり、随所に可愛いシーンがあって、だいぶ印象変わったなーと。

 
 後半の「灯台」では、侑からの誘いで、侑と燈子は水族館へ。
 基本原作通りを通っている中で、途中で劇の練習を始めるのはアニオリでした。ただまるっとアニオリではなく、侑の台詞の中には劇本編でも使われる台詞が含まれていました。本番では侑(看護士)の言葉がきっかけとなりますが、今回は燈子(患者)の気持ちを変えることはできず・・・ここからの物語が劇共々本番だと思うのですが、続きはいつか原作が完結した時とかにアニメ化されるんですかね・・・?

 サブタイトルの「灯台」についてですが、これは燈子の「侑のことを好きな部分は私だって言い切れる」という発言からして、「七海燈子」個人としてどこに進んだら良いか分からない暗い夜の海において、侑という灯台だけが、燈子にとっての道しるべだと、そういうことなんでしょうか。

 ひとしきり水族館を楽しんだ後、帰りの電車で疲れて眠ってしまった燈子。ラストはそんな彼女に侑が「先輩、そろそろ乗り換えですよ」という言葉で締めくくられます。ここの侑の表情がチョーイイネ!
 ここ、前半の「終着駅まで」というサブタイトルと合わせて考えると、「降りますよ」じゃなくて「乗り換えですよ」なのがミソなんだろうなと。「降りる」ということは「目的地に着いた」ということになってしまいますが、「乗り換え」となれば「ここはまだ目的地ではない」ということになります。
 故にこれまでは「澪を演じる」というレールの上を走っていた燈子に対し、「これからは『七海燈子』個人のレールを走って欲しい」という侑の願いが込められているようにも感じました。

 「澪になる」という終着駅にたどり着いたとしても、そこから乗り換えて、新しい道を走っていくことだって出来る。その道の先で、やがて君に、他の誰でもない燈子自身になる・・・そんな風にも感じられました。


 といったところで、「やがて君になる」全13話終了・・・綺麗に終わったようにも見えますが、まだまだこれから。いつかまた続きをアニメでも見たいですね。ありがとうございました!
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2018年アニメアウォーズ!

2018-12-28 07:30:32 | 2018年アニメ
 おちゃつさんのブログ「おちゃつのちょっとマイルドなblog」様において、開催されている「2018年アニメアウォーズ!」に今年も参加させていただきました。毎年企画立案ならびにお誘いくださり、ありがとうございます。

ではまず、今年1年間見たアニメを振り返っていきます。

2018年1月スタート作品:8本
 ①カードキャプターさくら(クリアカード編)
 ②ハクメイとミコチ
 ③りゅうおうのおしごと!
 ④ゆるキャン△
 ⑤スロウスタート
 ⑥からかい上手の高木さん
 ⑦ポプテピピック
 ⑧HUGっと!プリキュア

2018年4月スタート:6本
 ①ヲタクに恋は難しい
 ②こみっくがーるず
 ③ヒナまつり
 ④鬼灯の冷徹 第弐期(2クール目)
 ⑤フルメタル・パニック! Invisible Victory
 ⑥ウマ娘 プリティーダービー

2018年7月スタート:10本
 ①シンデレラガールズ劇場3期
 ②異世界魔王と召還少女の奴隷魔術
 ③ハイスコアガール
 ④はたらく細胞
 ⑤邪神ちゃんドロップキック
 ⑥あそびあそばせ
 ⑦ちおちゃんの通学路
 ⑧深夜!天才バカボン
 ⑨すのはら荘の管理人さん
 ⑩中間管理録トネガワ

2018年10月スタート:13本
 ①やがて君になる
 ②ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
 ③青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
 ④SSSS.GRIDMAN
 ⑤寄宿学校のジュリエット
 ⑥ウチのメイドがウザすぎる! 
 ⑦となりの吸血鬼さん
 ⑧アニマエール!
 ⑨RELEASE THE SPYCE
 ⑩ベルゼブブ嬢のお気に召すまま
 ⑪俺が好きなのは妹だけど妹じゃない
 ⑫ガイコツ書店員 本田さん
 ⑬ゾンビランドサガ

 以上37作品となりました。去年よりも大目ですね。ではこの中から最優秀作品などを選んでいきます。

・最優秀作品「ウマ娘 プリティーダービー」  
 最優秀作品としては、4月スタートの「ウマ娘 プリティーダービー」を選ばせていただきました。
 最初は「馬の名前を冠した女の子たちのマラソンアニメ」という印象を抱いていましたが、彼女たちのひたむきさやレースにかける情熱を見ているうちに、あれよあれよという間に魅かれていき、気づけばサイレンスズカ絡みで涙を流すほどになっていました。
 競馬を全く知らない私でも楽しめたのは、少なからずニコニコ動画でコメント付きで見たことも影響していると思います。競馬を知らなくても楽しめたとは思いますが、ああいう風に「みんなで見るともっと楽しいアニメ」だったなと。
 他にも「ゆるキャン△」や「ハイスコアガール」「やがて君になる」なども良かったのですが、意外性も加味してウマ娘を選びました。なので早いところゲームの配信をですね・・・


・特別賞「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
 「捨てがたいものや大穴だったものなど」ということですので、「青ブタ」こと「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」を選ばせていただきました。

 最初はタイトルで「うん?」と思い、作品を見て主人公・梓川咲太の独特な言い回しに「うーん・・・」と感じることもありました。しかし3話を終えて、一気にこの作品が好きになりました。
 というのも、最初のヒロインである桜島麻衣の話が3話で一区切りを迎えるのですが、私はてっきりここで話がリセットされて、他のヒロインに交代するオムニバス形式なのではと思っていました。あるいはハーレムか、そのどちらかだろうと思っていたら、その後も咲太は麻衣さん一筋で、麻衣さんもまた咲太のことを大事に思っている節が伝わってくるなど、良い意味で期待を裏切られた展開に驚かされました。麻衣さんが咲太のプライベートを気遣う発言をするシーンはグッときましたね。
 慣れてくると咲太の言い回しも好きになってきましたし、現在は彼の妹である「かえで」の話が描かれているのですが、そこでの良いお兄ちゃんっぷりや、麻衣さんの優しさにも好印象を抱きました。
 
 この記事を書いている時点では最終話を見ていないのですが、咲太の妹・かえでの話がどのような結末を迎えるのか・・・今までになく咲太が戸惑っているように見えて、とても気になります。


・キャラ部門(男性):梓川咲太(青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない)
 となれば、男性キャラで一番は咲太かなと。独特の言い回しも慣れれば楽しくなってきますし、時々上手いこと言うもんだなと感心させられる時もあります。麻衣さん一筋で、かつブタ野郎だけど良いお兄ちゃんっぷりを見せてくれたのも好評価です。


・キャラ部門(女性):マリー(ルパン三世part5 第17話)
 ・・・すいません、全話見たわけではないので、上の視聴作品一覧には挙げてないですし、正直10月スタートアニメのキャラクターに心魅かれていたところもあるんですけども、改めて一年を振り返った際に一番思い出深い女性キャラとなると「ルパン三世part5」の第17話「探偵ジム・バーネット三世の挨拶」に出たゲストキャラクター、メイドのマリーなんですよ・・・

 たった1話限りのゲストキャラクターなんですが、とにもかくにも仕草が超可愛い。
 パッと見、冷静沈着で大人しい感じのメイドさんっぽいんですけども、容疑者たちが不毛な言い争いをしているのを見てあくびをしたり、それに気づいたルパンが手帳に描いてくれた絵を見て笑ったりという仕草が本当に可愛いんです。あまりの可愛さに、容疑者たちの言い争いが一切頭に入ってこないんです(苦笑。

 あそこまで同じシーンを何度も繰り返し見たのも久々だっていうぐらい、可愛かったですね・・・当時はマリーが登場している話だけ映像ソフトを買おうかどうか、迷ったくらいでした。

 次点は大勢いますが、直近だと「ゾンビランドサガ」の伝説の昭和アイドル・紺野純子ちゃんが好きです。儚げな見た目からは想像もつかないイケボ、最高でした。


・OP部門(映像込みの評価):New Stranger(ハイスコアガール)
 映像込みの評価となれば、忘れられないのが「ハイスコアガール」のOP曲。
 曲自体も耳に残るのですが、何といっても一気に画面に引き込まれるイントロ部分が凄い!学校の窓をゲーム画面に見立てるという発想が素晴らしかったです。


・ED部門(映像込みの評価):HUGっと!未来☆ドリーマー(HUGっと!プリキュア前期ED)
 映像込みとなると、ハグプリ前期EDは外せませんね・・・めっちゃ動くわ楽しい曲だわテンション上がるわで、第1話放送後は何度もED見てました(笑。余談ですが、私が見た限りではプリキュアのEDって、前期の方がより好きだった率高いのは何故・・・?
 曲単体でなら「鮭といくらと893と娘」(ヒナまつりED)や「狂言回し」(中間管理録トネガワ後期ED)や「HAPPY!!ストレンジフレンズ」(となりの吸血鬼さんED)あたりも好きです。


 以上となります。

 今年もあれこれ見てきました。気づけば「30分の枠内で再放送と称して、声優を変えてほぼ同じ内容を放送する」ポプテピピックの衝撃からも1年経つんだなと。
 そこからの「ウマ娘」で涙し、「異世界魔王と奴隷少女の召還魔術」が予想以上に面白カッコよかったり、ホラー物かと思って避けていた「ゾンビランドサガ」もカッコいい感じで2期を匂わせつつ締めたり、グリッドマンも最後の最後に懐かしのOPや姿を披露してくれたり・・・と色々あった一年も終わりを迎えようとしています。

 ともあれ、今年も楽しい作品の数々に出会えて何よりでした。来年も楽しい作品に出会えることを期待して締めさせていただきます。
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やがて君になる 第11話「三角形の重心/導火」

2018-12-15 08:02:27 | 2018年アニメ
やがて君になる 第11話「三角形の重心/導火」

 沙弥香が可愛い第11話、まずは前半「三角形の重心」から。

 いよいよ生徒会劇を前にした合宿スタート。何事も無く1日目が終わるかと思われましたが、お風呂から就寝にかけて探りあい等々が発生。
 沙弥香は沙弥香で「燈子に対して何とも思わない自信は無い・・・というか、思うわよ!そんなの絶対!」と内心呟いて顔を真っ赤にしていました。普段落ち着いている分、アホ毛っぽくぴょこんと跳ねた髪も相まって、とても可愛らしかったですね。戸惑いつつも、侑と燈子を2人だけにするのもイヤなので・・・という感じで一緒にお風呂に。

 侑も侑で、燈子に対して何とも思わないと思いつつも、脱衣所にいる燈子を見た時一瞬顔を赤らめていました。
 そして燈子はといえば、「意外とある・・・」と侑に注目しっぱなし。よりはっきり見えてしまった際は「合宿って・・・すごい」とエコー付きで感動してました(笑。何がどう凄いのかはっきりとは分かりませんが、何となく伝わってくるのがまた(笑。でも個人的には髪を下ろした方の侑がレアだと思うんですけど、どうですかね燈子先輩。髪の長さはそんなに変わらないけど、ちょっとだけ大人っぽくなった感じしません?

 そして就寝。「侑⇔燈子←沙弥香」といった探りあいが密かに行われていましたが、沙弥香がいる、侑がいるという状況下のために3人とも手を出すことなく就寝。でも翌朝沙弥香が人前であくびをするくらい眠そうだったということは、3人の中だと沙弥香が一番眠れぬ夜を過ごしたって感じですかね。


 そして後半「導火」。市民劇団であり生徒会OB、そして燈子の姉・澪の知り合いでもある市ヶ谷知雪が助っ人として登場。市ヶ谷から語られる澪の姿は、今、燈子がなろうとしている「完璧な生徒会長」とは程遠いものだったことが明らかに。みんなをサポートする燈子とは対照的に、みんなにサポートされっぱなしだったのが澪。けれども、それでも不思議とみんな澪のことが好きだった。
 市ヶ谷は悪気無く、むしろ澪より立派に生徒会長を務めている燈子を褒めるつもりで「似てない」と言ったつもりなんでしょうけども、澪の過去やその言葉は燈子に深く突き刺さることに。

 花火の時も気分は落ち込んだままで、侑に甘えたいけど優しさを使い尽くしてしまうのが怖いからと触れようとはしない。そんな燈子の異変に侑は気づいてはいたものの、どうしたらいいかわからなかったのか、あるいは尋ねる機会を逸してしまったのか、何かすることはありませんでした。

 一方沙弥香も燈子の異変に気づいており、燈子の弱い部分について触れようとはしてこなかった沙弥香にしては珍しく、自ら澪のことを切り出し、一歩踏み込む形を取りました。沙弥香がそうせざるを得ないと判断するくらい、燈子の様子がおかしかったのでしょう。直前まで踏み込むべきか、留まるべきか逡巡した末に尋ねる沙弥香の様子がひしひしと伝わってきました。踏み込めば今の関係が崩れるかもしれない恐怖もあったんでしょうね。
 結果「沙弥香ならいいよ」と、自分が知っていた澪と市ヶ谷が語る澪の様子があまりにも異なり、どうしたらいいかわからなくなっていることを告白した燈子。現在練習している劇における、「三者三様に語られる、記憶を無くした少女」と重なることとなりました。こよみ、恐ろしい子・・・!

 沙弥香としては悩みを聞き出せたことと、燈子の戸惑いを知ることが出来たこと、関係が崩れなかったことでとりあえずは一安心といったところでしょうか。ただ問題が解決したわけではなく。侑は侑で、まだ燈子のことが不安なまま。静かに、それでいて大きな変化を呼ぶことになりそうな合宿はまだ続きます。


 「姉のように立派な生徒会長にならなくては」という思いから火がつき、そのために行動し続けていた燈子。線香花火のように、少しずつ、少しずつ大きくなって花を咲かせていた矢先、自分の目指していた姉と本来の姉が違うことを知り、ポツンと落ちて消えてしまった。一度火が消えた花火に、再度火をつけようとしても燃えることはない。だから、新しい花火=動機に火をつけなければならない・・・今回は、燈子の様子を花火に例えて描写されていたように思います。
 
 次回も合宿。
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やがて君になる 第10話「私未満/昼の星/逃げ水」

2018-12-08 08:10:43 | 2018年アニメ
やがて君になる 第10話「私未満/昼の星/逃げ水」

 今回は原作4巻から3話分がアニメ化されました。このペースだと12月末でも5巻に入るかどうかぐらいだけど、劇の練習真っ只中で色々変化も出てくるそこで終わるのかどうか・・・合宿で終わらせるのがキリ良い感じですかね?

 それはそれとして、まずはAパートの「私未満/昼の星」から。前回リレーの最中燈子にしか意識がいっていなかった侑。そのこともあってか、今までなら「・・・近い」と文句の一つでも呟いていたであろう場面においても、自分から距離を置こうとしていました。それを燈子は「この間(体育倉庫でのキス)はやりすぎた」と反省し、嫌われないようにと自分に言い聞かせていたものの、嫌われるどころか・・・ねぇ・・・ほんとに。

 そしてこよみによる劇の脚本も一応の完成をみることに。登場人物の配役、特に「記憶喪失であり、周りが語ってくれる自分の人物像が人によって異なることに戸惑いながらも、誰かにならなければならないと思う少女」を燈子が演じるというのが的を射すぎていて怖いくらいですね(汗。良く分からない人物像、ということだけでここまで広げられるとは。
 で、そんな少女の彼女役が沙弥香。これに関して沙弥香は嬉しいやら恥ずかしいやら微妙な照れの入った表情を見せており、これまた可愛い。そしてそんな沙弥香の反応を見て「おや?」とか「どう出る?」と思ってそうな槙くんがまた印象に残ってしまいました(笑。何だろう、今回特に目立った行動をしているわけではないのに印象に残るこの感じ。すげぇよ槙くん・・・

 燈子は侑を好き勝手振り回すけれども、侑からは何もできない。「燈子先輩」と名前で呼ぶことすら躊躇われる。短冊はあっても、願い事は奥の方につっかえて出てこない。書けたとしても言えるわけがない・・・どんどん侑の思いが募り、詰まっていく様が何とも切ないですね・・・


 その切なさが詰まっているシーンは後半の「逃げ水」のラストでも描かれていました。燈子は燈子で侑に嫌われないようにと距離を置こうと我慢し、侑は侑で自分から燈子に連絡を取ってはいけないと自分を抑える。
 けれどもいざ燈子から侑に電話した際、燈子は侑がどうでもよさそうに話を聴いている、本当のところで興味が無いと感じていたようですが、どうでも良くて興味がない相手と電話するときに、クッションを抱きしめたり足をバタバタさせるわけないじゃないですかー!
 このシーンの侑、とても可愛いんですけど、とても心がキュッとなるんですよ・・・「どうでもよくなんかないよ」がまたね・・・近づきたいけど、近づいたら離れていってしまう。だから「逃げ水」。侑が近づけば「誰のことも特別に思わない侑」を好きになった燈子は侑から離れていく。一方で燈子が侑に近づくと「誰のことも特別に思わない侑」という幻が消えて、本当の侑が現れることに繋がりかねません。

 これから合宿、そして劇を経て・・・という展開が待っているのですが、それを思うと今からもう・・・はやく続きが読みたいし見たいなぁ・・・といったところでまた次回。
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やがて君になる 第9話「位置について/号砲は聞こえない」

2018-12-01 08:15:30 | 2018年アニメ
やがて君になる 第9話「位置について/号砲は聞こえない」

 今回は体育祭のお話。
 前半「位置について」では、体育祭の事前準備や当日忙しくする生徒会の面々が描かれていました。事前準備では体育倉庫で物を探している最中、バッタリ出会った侑と燈子がそのまま・・・という展開に。侑の「何で入ってくるんですか?」という疑問に「んー?」と返す燈子が可愛い。こういったところでは積極的だけど、いざ侑に積極的にされると弱いのがまた可愛らしいと思います。

 体育祭の最中、槙くんと2人きりになった侑は「誰のことも好きにならない」、そのことについても燈子がそのままの侑を好きで言ってくれたから「寂しくないかな」「私ももう好きになろう何て思わなくていいや」とは言うものの、槙くんは侑の顔が「寂しくない人のする顔じゃない」と見抜いていました。
 実際、侑の表情のみならず言動にしても、「好きになろうと思わなくてもいい」、むしろ「好きになってはいけない」と自分自身に言い聞かせている感じが強かったですね。誰も好きにならない侑のことが好きと言ってくれる燈子のためには、燈子のことを好きになってはいけない、でも・・・というこのもどかしさ。切ないですね・・・


 そこからの後半「号砲は聞こえない」。最初はあまりやる気の無かったリレー対決。しかしいつしか侑も全力で走り、そしてアンカーを務める燈子のことを応援していた侑でしたが・・・
 ・・・いやー、ここのシーン、素晴らしいですね!挿入歌も相まって侑の燈子への気持ちが痛いほど伝わってくるシーンになってました。
 握ってくれた手、見つめてくれた瞳、キスしてくれた唇。その全てから構成される「七海燈子」というスコア。そんな彼女の全てで奏でられたコーラスが、侑の心に響き渡っているあの感じ!もう燈子しか見えていないあの感じ!最高ですね・・・

 けれども、それでもなお、侑は「ご褒美」として燈子に自分からのキスを求められましたが、それをしては「だめだ」と感じて踏みとどまることに。多分あそこで自分からキスをしてしまっては、それこそ抑えられなくなってしまっていたことでしょう。早すぎる心臓の音を燈子のものだと言い聞かせていましたが、あの抱きしめ方からすると、燈子の胸の音って聞こえるんですかね・・・
 「号砲は聞こえない」がサブタイトルでしたが、本当に「聞こえない」んじゃなくて、「聞こえない」と言い聞かせている感じが溜まりません。「位置について」しまってはいる。号砲も鳴っているけど「聞こえない」。踏み出してはいけないと堪えている侑が何とも・・・


 素晴らしい、けれどもその分切ない第9話でした。しかしこの調子だと、やっぱり6巻まではいきそうにないですね。どう決着つけるのかな。分割にしてはストックが足り無さそうだし、そもそも完結してない作品ですから、最初から12、13話でキリ良く終わるとは思っていませんでしたが。

 そんなこんなでまた自戒。
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やがて君になる 第8話「交点/降り籠める」

2018-11-24 08:22:40 | 2018年アニメ
やがて君になる 第8話「交点/降り籠める」

 8話冒頭は、前回冒頭で登場した沙弥香の先輩が再登場。相変わらず沙弥香に対しての悪気は抱いているものの、沙弥香の感情を無視した言動であるためか、沙弥香はあまり良い気分ではないようで。そんな先輩に対して「今となってはどうして先輩のこと好きになったのか不思議なくらい」と沙弥香。これ、先輩側は「私も男の子を好きになるようになりました」って意味に捉えてるんでしょうけども、沙弥香は明らかに「何故あなたを好きになったのか分からない」という拒絶の意味で言ってますよね・・・その後、やってきた燈子の腕に抱きついての「さよなら」は怖い怖い(汗。
 でもその後、燈子から手を握られて焦る沙弥香が可愛い。燈子もですが、沙弥香も攻めるようでいて、意外と攻められると弱いんだなと(笑。

 ところでこの冒頭の一幕「初恋はいらない」は原作4巻に収録されているものです。今回の「交点」「降り籠める」が順番は逆とはいえ、いずれも3巻収録です。幕間の物語とはいえ、上手いこと前回と繋げてきたなーと。


 さて「交点」は、侑と沙弥香の話。イマイチ息の合わない侑と沙弥香は、侑の誘いで一緒にハンバーガーショップへ。ふわふわした真面目な先輩かと思えばそうではなく、素直な後輩かと思えばこちらもそうではなく。互いに互いの抱いていたイメージと全く異なることを再認識しあっていました。この互いに気を遣わなくても良い関係、何だか良いですよね。
 そんな2人の話題は自然と燈子のことへ。もし劇が無事終わり、燈子が燈子になれる日が来るとしたら。沙弥香は燈子に好きだと言えるのかを思い、侑は自分はどうなるのかを思う。一瞬交わりそうになるけれども、交わりそうに無い、平行線の思い。燈子の弱い部分を知りながらも、まるで異なる接し方をする侑と沙弥香の思いが交わることは無いのかもしれません。
 でもそんな2人を交わらせる存在が他でも無い燈子本人。彼女が「厄介」というただその点において、2人の思いは交わることになるのでした(笑。ここ、アニメでは「降り籠める」の後でしたが、本来「交点」の締めなんですよね。ただ「どこがどう厄介か」を強く印象付けるにあたっては「降り籠める」の後の方が説得力が増しますから、良い改変だと思います。


 そんな燈子の「厄介」っぷりが描かれたBパート「降り籠める」。傘が無くて困っていた侑のもとにやってきた燈子。帰り道、どちらが傘を持つかで喧嘩が始まってしまいますが、ここでの侑の「やーだー!」が天才的に可愛い。「背が高い方がさせば良い」と言われて、改めて身長差を自覚させられてますますむきになってからの「ぃやーだー!」がもう本当に可愛い。最初に小さく「ぃ」が入ってるのが最高に可愛い。ええい、高田憂希さんは天才か!

 とまぁ、そんな侑の可愛さに和んでいたのもつかの間、雨宿り中に侑が「先輩が来てくれて嬉しかった」と目を輝かせながら伝えたところ、「その嬉しいって、どういう意味・・・?」と一瞬不穏な空気を漂わせる燈子。
 ここが燈子の「厄介」ポイントなんだと思います。侑は誰のことも特別に思わない、燈子を好きになることも無い。そのはずなのに「先輩が来てくれて嬉しい」とはどういう意味なのか。それは燈子を「特別」に思っているからなのではないか。その特別とはつまり・・・と、燈子にしてみれば「嬉しい」の感情の裏にあるものが不安でたまらなかったのでしょう。侑は「安心から来る嬉しさ」と取り繕っていましたが、果たしてそれが本当かどうか。

 で、一方で燈子は躊躇無く「侑と相合傘できて嬉しい」と告げる。うーん、厄介(笑。


 そんな感じの第8話でした。今回はちょくちょく「何色の紫陽花が好きか」という話題が振られていましたね。明確に何色が好きと答えるシーンはありませんでしたが、これは「このキャラクターはどの色の紫陽花が好きだと答えるか、花言葉から連想してみなさい」というフリなんですかね?花言葉に詳しく無いので何ともですが・・・

 ともあれまた次回。
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やがて君になる 第7話「秘密のたくさん/種火」

2018-11-17 06:54:15 | 2018年アニメ
やがて君になる 第7話「秘密のたくさん/種火」

 第7話はA・Bパート共に佐伯沙弥香について。

 まず「秘密のたくさん」の冒頭では、燈子と出会う前の沙弥香が、先輩の女の子から告白され、同じ人物から別れを告げられたことが描写されていました。この時の沙弥香の声が、今の沙弥香と比べるとどこか明るめなのが、初々しさを感じられて良いですね。
 で、一時の気の迷いだと忘れようとしていた折に「全てどうでもよくなった」という衝撃を与えられるほどの人物・七海燈子に出会ったと。

 そんなわけで今に戻って、話はこよみと燈子&沙弥香の顔合わせが軸になっていましたが、その一方で「侑が言えない燈子の秘密」「燈子が言えない侑との秘密」「沙弥香が踏み込まない燈子の秘密」など、各々が抱える秘密について語られていました。完璧な燈子の影に隠れた弱い燈子を受け入れる侑と、あくまでも燈子が望むのならばと弱い燈子に気づきながらも踏み込まない沙弥香。全てを受け入れる優しさと、相手の意思を尊重する優しさ。同じ優しさでも色々ですね。
 
 そして帰り道、燈子は侑とこよみの仲が良いのを見て影響されたのか、普段から名前で呼んで良いかと望みを口にすることに。侑はそれをさも当然のように受け入れていましたが、一方自ら名前呼びを提案した燈子は、自分のことを名前で呼ばれると途端に照れてしまうのがまた超可愛い。加えて「(侑を)名前で呼んで良い?」からの「私(燈子)のことも名前で呼んでみるのはどう?」という願望に対してジト目をする侑も超可愛い。「全くこの先輩は・・・」みたいに呆れた目で見つつも、何だかんだちゃんと名前で呼ぶ侑と、照れまくる燈子がまたね!
 特に「燈子・・・先輩」と、敢えて間を置くのがまた絶妙でした。呼び捨てに見せかけての先輩つきとか、侑も策士だなぁと(笑。

 そして侑たちの担任である篠崎理子先生も、実はカフェの店長である児玉都と同居&お付き合いしていることが描写されていました。それにすぐさま気がつく沙弥香もさすが。コーヒーを飲むときの口元を映したのは、単に「注文したコーヒー」を飲むのではなくて、「大切な相手が淹れてくれたコーヒー」を飲む仕草だと気づいたから・・・なんですかね?
 名前で呼ばれるだけでも照れてしまう燈子と異なり、最早すっかり当たり前のようにお休み前のキスをする2人でした。


 続くBパート「種火」では燈子が普段から「侑」と名前呼びするようになったことを、生徒会メンバーも知ることに。沙弥香は目を見張るほど驚き、堂島が「前から名前呼びでしたっけ?」とサラッと問いかける中、槙はどういった心境だったんですかね・・・
 「名前呼びきたぁぁぁぁ!!」
 「それに対して明らかに沙弥香先輩動揺してるぅぅぅ!!」
 「堂島ナイス!」
 ・・・私の中での槙の思考がおかしなことになってます(汗。いやだって、絶対テンション上がってたでしょ、あの子。

 燈子が侑と距離を詰めていることに動揺する沙弥香。誰のものにはならないと思っていても、不安な気持ちは隠せず、再び都のカフェを訪れることに。ところで眼鏡沙弥香可愛いですよね!(笑。

 沙弥香の質問にサラッと「彼女」だと返し、相談に乗ってくれる都さん。傍にいるために本当の気持ちを隠すことを沙弥香は「卑怯」ではと考えていましたが、都さんは友達のために本当の気持ちを飲み込む沙弥香を「良い子」だと評価してくれました。心に思いを隠していることを、どこか負い目に感じていた彼女を救う一言でしたね。あれが大人の、先輩の余裕というやつか・・・

 当初は沙弥香のことを「ヤンデレなんじゃないか」とも思ってましたが、実際は侑とはまた違った優しさと、ある意味での厳しさを持っている人物で、本当に燈子を大切に思っていて、今回もラストに燈子から「沙弥香がいてくれてよかった」「これからも頼むよ」と言われて目を輝かせていたりと、沙弥香も沙弥香で魅力的なキャラクターだということが徐々に分かってきました。これからの沙弥香の活躍、特に侑と沙弥香の絡みにも期待です。


 そんな感じの沙弥香回だったわけですが、となるとますますどこで区切るんだこの作品・・・?
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やがて君になる 第6話「言葉は閉じ込めて/言葉で閉じ込めて」

2018-11-10 08:44:32 | 2018年アニメ
やがて君になる 第6話「言葉は閉じ込めて/言葉で閉じ込めて」


 前半「言葉は閉じ込めて」では侑と沙弥香の会話が描かれていました。
 これまであまり2人きりでいることはなかった侑と沙弥香。侑が燈子の負担を心配して脚本のアテについて話さなかったことを沙弥香は見抜いており、加えて燈子の立ち居振る舞いが強がりであることも気づいていました。「そうね。燈子ならいつもどおり完璧にこなしてくれるでしょう・・・なんて、私が無邪気に信じてるとでも思った?」の言い方にゾッとしました(汗。

 燈子を心配して劇をやめようとする侑に対し、強がることも燈子が選んだことなのだからと「言葉は閉じ込めて」燈子を支えようとする沙弥香。2人とも燈子の強がりに気づきつつ、接し方がまるで異なるというのがまた面白いですね。
 一応燈子が劇にこだわる理由=7年前の生徒会長=燈子の姉にたどりつくヒントはくれた沙弥香ですが、「あなたが心配しなくても大丈夫よ。私がついてるもの」の言い方と視線が怖いです(汗。燈子のやりたいようにやらせていざとなったらフォローする沙弥香にしてみれば、燈子のやりたいことを押し留めている侑に良い感情は抱かないでしょうしね・・・


 
 そして後半「言葉で閉じ込めて」。燈子が優秀だった姉・澪のようになりたいことを知った侑は、2人きりの帰り道でその件について切り出すことに。
 侑は燈子に無理をして欲しくないという思いから、燈子に劇の中止、そしてそのままの燈子を受け入れてくれる人がいる、そういう先輩の方が好きという人もいると伝えるも、燈子は「そんなこと、死んでも言われたくない」と一言。みんなの前で「特別」であることは変えられず、侑がついてこなくても劇はやるという固い決心を見せていました。

 対する侑は「先輩と一緒にいられないなら、わたしに誰が好きになれるの・・・いやだ!」という思いから「ほんとは寂しいくせに!」と切り出し、弱い燈子も完璧な燈子も好きにならないと、燈子が必要というのであれば一緒にいると伝え、ようやく彼女の本音を聞きだすことが出来ました。この夕焼けのシーン、凄く綺麗で、でも凄く寂しい感じがしますね・・・

 「そのままでいてね」という燈子の言葉に「はい」と答えた侑ですが、そもそも「燈子と一緒にいられないなら、自分に誰が好きになれるのか」という焦りから必死の説得を始めたわけで、「変わりたい」「誰かを好きになりたい」と思っているのもまた確か。
 しかし「そのままでいる」ということは「燈子のことを好きにならない侑のままでい続ける」ということ。変わりたい、好きになりたいのに、変われない、好きになってはいけないという矛盾を抱えてしまうことに。だからこその「言葉で閉じ込めて」。


 このタイミングで特殊EDか!と驚いた後、ED前と同じシーンが。はてと思いましたが、今度は原作第10話の「言葉で閉じ込めて」。ED前と同じシーンにおける燈子の気持ちが描写されていました。上手い構成ですね。

 「好き」は相手を束縛する暴力的な言葉だとする燈子。「『こういうあなたが好き』って、『こうじゃなくなったら好きじゃなくなる』ってことでしょ?」という言葉にはハッとさせられました。
 「あなたがそんなことをする人だとは思わなかった」という場面において「幻滅した」という言葉が使われますが、あれは「幻が滅びる」と書くんですよね。

 仮に「完璧な燈子」を好きになった人が「弱い燈子」を知った場合、弱い燈子も燈子自身であることには変わりないのに「完璧じゃないあなたなんて、好きじゃない」となってしまうと・・・その人が見ていた「完璧なだけの燈子」は存在しない=幻に過ぎないのに。勝手に幻に憧れて、勝手に滅びて興味を失っていく。「好き」が束縛し、暴力的な言葉だという解釈はとても興味深い考えでした。


 だからこそ、「好き」をもたない侑が優しく思えた燈子。けれどもそんな彼女に燈子もまた「好き」という言葉を使い、「特別を持たない侑」であり続けて欲しいと束縛してしまう。束縛する言葉だと、暴力的な言葉だと知りつつも使ってしまうのが、何とも切ないですね・・・


 そんな感じで原作2巻がここまで。アニメとしては折り返し地点なんですけども、やっぱりこのままのペースだとアニメは4巻あたりで終わるんですかね・・・?
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やがて君になる 第5話「選択問題/続・選択問題」

2018-11-10 08:10:28 | 2018年アニメ
やがて君になる 第5話「選択問題/続・選択問題」

 冒頭、幕間の物語として、店番している侑が読み解くみんなの読書傾向が描かれていました。過激な内容だとは知らずに読んで、それを侑のレジで買ったことに他意は無いと必死に弁解する燈子可愛い。


 さて前半は「選択問題」。テスト期間中のため、生徒会活動もお休み。槙は侑に燈子と一緒にいないのかと尋ねる一方、侑が一緒に勉強する人を探している際に燈子が現れた時は身を引いていました。観客としては後者の行動がベストだと思うのですが、前者は「観客としてもあまりにも何も無いのは暇だから、探りを入れてみた」という感じなんですかね。

 侑にしてみれば「一緒に勉強してくれる人がいればいい」のであって「誰かを選んだりはしない」。でも選ばれるのが嬉しくないわけじゃない。誰に選ばれても嬉しいのかもしれないが、今一緒にいるのは燈子。故の「選択問題」なんでしょうね。
 にしても、テスト勉強の時、悩んだ末に問題を解いた侑の頭をなでる燈子のシーン、凄く良いですよね!あの侑の「恥ずかしいからやめて欲しいんだけど、多分止めても聞かないし、嬉しくないわけじゃない」みたいな表情がたまらなく可愛いです。


 ・・・と、若干攻め気味で頼れる先輩感のあった燈子ですが、後半の「続・選択問題」ではテスト勉強を侑の部屋ですることになって困惑しつつもテンションが上がって、非常に可愛らしいシーンをいくつも見せてくれました(笑。

 初めて入る好きな女の子の部屋に緊張したり、ベッドに頬を預けてみたり、自分のプレゼントである室内プラネタリウムがあることに笑みを見せたり。で、侑が戻ってきたら姿勢を正す・・・本当に初々しくて可愛すぎます。何といっても、向き合って勉強している最中、シャーペンのノック部分を唇に当てつつ、ポーッとした感じで侑を見てるシーンの可愛さといったら!
 あ、あと上着を脱いで燈子と比べると若干ラフな感じの侑も良い。凄く良い。ドキドキする燈子を呆れた顔で見つめる侑もまた良い。とても良い。立ち上がって移動するのではなく、手と膝を突いて移動するのも部屋感溢れていて尚更良い。

 そんな可愛いシーンが続く一方、燈子としては「自分は侑じゃないといけないが、侑はそうではない」という点が心配な様子。けれども侑は「自分を一番必要としているのが燈子だと理解しているから、一緒にいてと言うのであればそうする」という考え。
 「そういうところが心配なんだけど・・・そういうところが好き」そんな燈子の言葉にドキッとするのではなく、燈子の「好き」を再認識して、変われない自分を思って「やだな」と思う侑がまた何とも切ないというか・・・

 その後、小糸家の夕食前風景が映し出されていましたが、祖母、両親、姉と、みんながみんなにパートナーがいる中で侑だけ1人というのが印象に残るシーンでしたね。侑は誰を好きになり、誰を特別だと思い、パートナーとするのか。「心臓が選んでくれたら・・・」とプラネタリウムを抱きかかえながら眠りにつく侑の一方、燈子はといえば侑の姉から送られてきた「居間で眠る侑」の写真を見てはしゃいでいましたとさ(笑。


 そんな感じの第5話。誰かを選んだりはしないが、選ばれるのが嬉しくないわけじゃない。そして誰かを選べないままでいたいわけではなく、変わりたいとも思っている。心臓が選んでくれれば簡単だけれども、選ぶのは自分の頭。故に難しい「選択問題」の話でした。
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