ひびレビ

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「映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦」を見て

2019-04-06 08:19:37 | テレビ・映画・ドラマ
 1998年の映画「映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦」を見ました。

 とある夜。しんのすけたちは園長先生が福引で当てた屋形船を楽しんでいたが、そこへ突然ずぶ濡れの女性が乗り込んできた。彼女は正義と平和を愛する組織「SML(正義の味方LOVE)」の一員、コードネーム「お色気」。世界征服を企む「ブタのヒヅメ」の飛行船から重要機密を盗み出して脱出した後、海に不時着。偶然しんのすけたちが乗る屋形船にたどり着いたという。
 だがそこにも「ブタのヒヅメ」の飛行船が現れ、屋形船ごとお色気を確保。更に逃げ遅れたしんのすけたちも巻き込まれてしまう。

 同じくSMLの一員、コードネーム「筋肉」から事情を聞いたひろしとみさえは、何としてでもしんのすけを助け出すべく行動を開始し・・・


 初めてタイトルが「○○!○○○○」という形になったブタのヒヅメ大作戦。まさおくん、風間くん、ボーちゃん、ネネちゃん、そしてしんのすけの5人で結成される「かすかべ防衛隊」が初めて活躍する映画になりました。これまでしんのすけ以外の4人にも出番こそありましたが、「かすかべ防衛隊」として5人揃って行動するのは今作が初ですね。
 後のジャングルやカスカベボーイズほどの活躍ではないものの、世界の危機、そして強敵を前にしんのすけを守ろうと一致団結するなどカッコいいところを見せてくれます。そしてウサギ専用の四次元ポケットと化すネネちゃんの服。

 もちろんひろしとみさえも活躍。前作「暗黒タマタマ大追跡」では事情が事情だけにひまわりを優先していましたが、今作では筋肉からしんのすけたちが生きていると教えられると、筋肉との壮絶なバトル(トイレ防衛戦)を繰り広げてでも筋肉に同行し、子供たちを救おうと必死になる様を見せてくれます。見た目はトイレに行きたい筋肉と、それを阻止するひろし&みさえの構図ではありますが、子供のためにあそこまで必死になれるというのはカッコいいですね。
 そんな「親」の気持ちを察し、最初は同行を拒んでいた筋肉も、海外まで追ってきたひろしとみさえには遂に折れて、同行することを許可してくれるのがまた良い。まぁ浮気したけどな!(汗。お色気のようなカッコよくて強くて美人な奥さんがいるのに、浮気ってお前・・・息子に「セーギ」ってつけておいてお前・・・

 ゲストキャラクターであるお色気は自分にも子供がいることもあってか、子供たちを守るべく孤軍奮闘。首から下が他の動物になるというCG映像による拷問を乗り越え、敵の目をかいくぐって子供たちを逃がし、終盤は愛用の武器と共に強敵を撃破と、八面六臂の大活躍を見せてくれます。
 個人的にお色気はゲストキャラクターであることは覚えていたものの、ルルやトッペマの方が印象が強かったのですが、改めて活躍を見るととても良いキャラクターですね。


 そして忘れてはならないのが、ぶりぶりざえもん!ヘンダーランドにおいては、スゲーナスゴイデスのトランプから現れた救いのヒーローでしたが、今作におけるぶりぶりざえもんは「史上初の電子生命体」。元はしんのすけの落書きですが、それをたまたま拾った博士が作り出した電子生命体であり、コンピューターへの進入はもちろんのこと、電子生命体でありながら現実世界に出てくることが可能という脅威の存在。見た目と性格はアレですが、やってることがデジモンのディアボロモンやアーマゲモンに等しいというのがまた恐ろしい・・・

 そんなわけでしんのすけのことも当然知らず、最初は世界を恐怖で支配する予定・・・だったのですが、しんのすけから「オラの友達で、救いのヒーローなんだよ」と言われたことで、「救いのヒーロー」に興味を抱き、しんのすけから話を聴くことに・・・
 ・・・言ってしまえば、「ここまでの過程こそがお宝」というのはよくある話ではあるものの、五歳児がそうした「救いのヒーロー・ぶりぶりざえもん」の話を考えたかと思うと、その発想力に驚かされますね。
 「恐怖の支配者」として育てられたぶりぶりざえもんにとって、正反対である「救いのヒーロー」は、これまでの彼の思考にはなかったものなのでしょう。故に興味を抱いたのだと思います。どのコンピューターにも簡単に侵入してミサイルを発射させることも出来れば、現実世界で暴れまわることが出来る、というのも裏を返せばミサイルの発射を阻止し、現実世界で人を助けることが出来る、ということになる。同じ力でも、使い方一つで大きく変わるもの。そして正しいこと、誰かを助けるためにその力を使えば、心に宝物を得ることが出来る・・・

 育ての親ではなく、生みの親たるしんのすけからその話を聴いたぶりぶりざえもんは考えを改めるわけですが・・・静かに涙を流すしんのすけがまた寂しい。
 これでお別れかと思いきや、終盤のあの大活躍!前に見たことがあるので分かってはいたのですが、思わずウルッときてしまいました(苦笑。飛行船の下で頑張っていたために、しんのすけたちには見えていないのがまた良いんですよね・・・しんのすけの話とは違い、誰からも感謝されず「奇跡」や「偶然」だと受け取られるかもしれない。それでもぶりぶりざえもんは救いのヒーローとして活躍し、しんのすけはぶりぶりざえもんのおかげだと信じている・・・良いなぁ・・・


 そんな感じのブタのヒヅメ大作戦でした。EDはSHAZNAというのは何故か印象に残ってますね。あ、今回も臼井先生は自分の漫画のキャラクター(みさえ)に殴られています。よくよく考えると凄いっすね・・・
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