「本題に戻って、失われた10部族と青い瞳の日本人は関連するのかな」
「それには、当時のユダヤ人がどういう身体的特徴を持っていたかが問題だろうね」
「その通り」
「もともとの彼らはセム語族だからね」
「セム語派には、アッシリア人・アラム人・ヘブライ人・アラブ人がいたんだったな」
「その通り、ヘブライ人はユダヤ人なんだがアラブ人とは兄弟みたいなもんだ」
「今のユダヤ人は・・・」
「現在のユダヤ人の一大勢力は、東ヨーロッパ出身のアシュケナジム・Ashkenazimだ、彼らは北方民族の要素を持っているから、青い瞳ということもありうるが、地球の中緯度地帯で生活していたユダヤ・アラブのセム語族の人々にはその可能性は少ない」
「確か、イスラエルの建国の際に追放された現地の人々、今はキリスト教やイスラム教を信じている人々こそが古代のユダヤ人の直系の子孫だという研究があったね」
「それは、なんというアイロニーだろう」
「彼らの神は残酷なことをする」
「全く、だから、青い瞳の日本人との関係は限りなく小さいことになる」