The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

谷崎と今の友情 下

2015-01-21 08:57:02 | 世界経済
          
 世間の評判や家庭さらに財産を捨てて、ひとりの婦人を愛する、それにふさわしい女性だったのか、ふたりの交わした手紙が映し出される、
 「これは」

 大谷崎に一歩も負けていない、
 「こんな婦人が いたのか」

 気品と優美・やさしさ、女性の美質が花ひらき、陰湿な意地の悪さはない、そう、谷崎の描いた源氏物語の女性だ、
 「いぬきが にがしつる」
 「ふせごのなかに こめたりつるを」
 あかくすりなして立てるそのすがたは、
 「ねびゆかんさま いとゆかしきひとなり」

 ほんのりと花ひらいている、なんとゆかしいことか、王朝の美と誇りが香り立っている。

 創建千有余年の古刹で、少年時代を過ごさなければならなかったのだが、塔婆の裏を書かされる、表は大人だが、裏は子供でもよかった、しかたない、「経曰(いわ)く」の下に、
  一切天人 皆応供養
 これひとつ、カンタンだからネ、くずすから3~5秒でOK、中学生になると、ちょっと気がとがめたので、
  一色一香 無非中道

 三千四千、いやそれ以上、それで、すっかりきらいになった、
 「もー 見たくないもんね」

 そんでもって、字に関するもんは、まっぴらごめん、うけつけないカラダになってしまったんだな。