The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

都議選で見えた日本の政治風土 中

2017-07-07 05:46:05 | 世界経済
 
 男に叱(しか)られのはまあまあだが、オンナにやられると身に応(こた)える、この夫人は、タイヘンに烈しい気性(きしょう)で、選挙も終盤になった時、  
 「あと100欲しい いや50票でいい」
 すると、古手の県会議員が、 
 「ジツダンをくれれば 50票は まとめられる」
 「・・・」

 「ジツダン」とはおカネ、いくらだったのか、ところが、この夫人は、
 「あなたは この前の選挙でも そう言いましたね」
 「・・・」
 「結果は どうでしたか」
 古手の県議、かなりのカネを自分のポケットに入れてしまったらしい、それをみんなの前で、ぶちまけてしまった、これでは地元のボスの面子は丸ツブレだ。

 バトー(罵倒)されたこの県議、50票持って敵側に寝返った、その選挙は、かろうじて勝てたが、そんな議員生活、とても勉強するヒマはなかった、これはその議員の宿命みたいなものかもしれない。

 選挙ではジツダンが必要になる、そこで派閥のボスのトコロに行く、官僚出身のボス、
 「おまえは このあいだの総裁選で だれに入れたんだっけな」
 ネチネチと攻めてくる、仕方がないので田中のナントカさん、これこれこういうわけで、
 「よっしゃあー」
 「・・・」
 「それで いくらだ」
 このぐらいはと言いかけると、
 「これで どうだー」

 2倍のジツダンだ、
 「うっうっー」
 シビレてしまった、
 「ビリビリー」
 インテリにはできない、もっともこのカネ、信濃川河川敷の土地売買など、元を質せば税金のはずだが、この際、そんなコトはどうでもいい、
 「神さま仏さまカクエイさま」

 だから、田中派は選挙のある度に増えていった。