エルサレムにもどらなかった10部族は、一体、どこに行ったのか。
まさかであるが、
「はるか東の海上に3つの島があり そのイチバン大きな島の中央に ウツクシイ山があり そこでは 規則正しく季節が巡り かわいい花が咲きほこる 凶暴な猛獣もいない」
「どうだろう そこに行って 我らの理想の国を建設しようではあるまいか」
「おうー」
「乱暴で気まぐれで嫉妬深く そして ヒトを殺すのが好きな神ではなく おだやかでやさしくおもいやりのある文化と伝統を建設しようではなかろうか」
「おうー おうー」
「そして いつの日か 世界のオモテ舞台に立とうではあるまいか」
「おうー おう― おうー」
2千数百年後、アジアの外れの小さな国が近代化・西洋化、あれよあれよという間だ、
「こんなことがあるのか」
「アジア・アフリカの中で たったのひとつだ」
「やはり あの10部族の子孫なのでは あるまいか」
そして、世界の大国・ロシアとの戦争、日本海開戦、アドミラル・トーゴーは敵艦隊の面前で「α(アルファー)回頭」、
「このヒラメキ この勇気 これこそが ホンモノの知恵だ」
「あの10部族は まさしく この東海の島国に到達していたのだ」
外国人観光客、特に Middle East からの観光客を大切にしたいものだ。