思い出してしまった、ヨコハマの下町の銭湯のエピソード、大きなアタマにちいちゃなカラダ、その頃は、母親といっしょに来ていた、
「わたしが わるいんです
わたしが わるいんです」
「尿院につれていけば よかったんです」
「ああー もうしわけのないことをした
とりかえしのつかないことをしてしまった」
「とっちゃんぼうや」は床に正座をして、服をただんでいる、
「あのね あのね ミイちゃんが あかちゃんをうんだんだよ
ミイー・ミイーって かわいいんだよ 」
「こんど あいにいこうね ねっねっ やくそくだよ」
無垢のタマシイ、
「ヨコハマの下町の永遠の少年だった」