
1000億光年の彼方に、青い星があり、その中央に巨大な宇宙樹、その下に白い服の婦人、そして、アポロンのような若者、
「おかあさん おかあさん」
「はい はい よくがんばりましたね」
彼が、あのデカアタマの少年か、宇宙全域に、声がひびく、
生くる時に
あまりにも かなしければ
どうして
むくわれないことが ありましょうか
美しいこころに ふさわしいすがたを
清らかなこころに ふさわしいすがたを
「ほんとうかい」
「ふふふ」
「でも いいはなしだね」
「物質に反物質があるように 宇宙には 反宇宙があるのかもしれないよ」
「それで バランスがとれるか」
「そうでなければ そうでなければ あまりにもあまりにも かわいそうすぎるじゃあないか」