簪(かんざし) ☆☆
1941.08.26 松竹、白黒、普通サイズ
監督・脚本:清水宏、原作:井伏鱒二 「四つの湯槽」
出演:田中絹代、笠智衆、斎藤達雄、日守新一、三村秀子、川崎弘子
横山準、大塚正義
軽い喜劇性の、健全な映画。
戦前というよりは、日米開戦ちょっと前の作品ですから、
軍国主義の影響をかなり受けていたのであろうと思う。
映画の中では、体操の場面が出てくる。
そういったところが無闇に健全ぽい。
洗濯ものを干している田中絹代、
体操している田中絹代、
笠智衆におぶさっている田中絹代、
そもそも田中絹代の相手役が笠智衆ですから、
とにもかくにも、健全を絵に描いたような映画で、
そして、その健全が強く印象に残ります。
大きな木立の列が並ぶ街道らしきところを、
木漏れ日に時折、キラリキラリと照らし出されながら、
巡礼の団体らしき人々の、
ユラリユラリと歩んでくる、
冒頭の行列のシーン。
最後の、田中絹代が淋しげに番傘を日傘がわりに差して、
登り道を歩むシーン。
その2つが何故か印象に残っています。
奇妙な映画です。
05.12.4 シネスイッチ銀座
1941.08.26 松竹、白黒、普通サイズ
監督・脚本:清水宏、原作:井伏鱒二 「四つの湯槽」
出演:田中絹代、笠智衆、斎藤達雄、日守新一、三村秀子、川崎弘子
横山準、大塚正義
軽い喜劇性の、健全な映画。
戦前というよりは、日米開戦ちょっと前の作品ですから、
軍国主義の影響をかなり受けていたのであろうと思う。
映画の中では、体操の場面が出てくる。
そういったところが無闇に健全ぽい。
洗濯ものを干している田中絹代、
体操している田中絹代、
笠智衆におぶさっている田中絹代、
そもそも田中絹代の相手役が笠智衆ですから、
とにもかくにも、健全を絵に描いたような映画で、
そして、その健全が強く印象に残ります。
大きな木立の列が並ぶ街道らしきところを、
木漏れ日に時折、キラリキラリと照らし出されながら、
巡礼の団体らしき人々の、
ユラリユラリと歩んでくる、
冒頭の行列のシーン。
最後の、田中絹代が淋しげに番傘を日傘がわりに差して、
登り道を歩むシーン。
その2つが何故か印象に残っています。
奇妙な映画です。
05.12.4 シネスイッチ銀座