二銭銅貨

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07歌舞伎座5月/女暫、雨の五郎、三ツ面子守、神明恵和合取組/歌舞伎

2007-05-08 | 歌舞伎・文楽
07歌舞伎座5月/女暫、雨の五郎、三ツ面子守、神明恵和合取組/歌舞伎

泥棒と若殿(どろぼうとわかとの)
出演:三津五郎、松緑
 松緑は軽快な江戸っ子、苦労のあげくの泥棒、能天気、お人好し。三津五郎は、おぼっちゃまな若殿だけど、真っ直ぐで純情。仲良くなってしまう2人ですが、それぞれに進む道が違うから、ずっと一緒というわけには行きません。梅の咲いている頃に始まる物語は、桜散る頃に終わります。無常に吹く風は、地面に散り落ちた桜をフーッと吹き散らします。
 最後の花道では、こころなしか、三津五郎と家来の亀蔵がウルウルしているような気がした。気のせいかもしれないが。

勧進帳(かんじんちょう)
出演:團十郎、菊五郎、梅玉
 重厚で滑らかな團十郎の弁慶。最後、幕が閉じ、花道の弁慶は、義経一行の無事を確認し、ゆっくりと幕の向こうの富樫に礼、それから客席に向かって礼。無事、安宅の関を越えたのが余程うれしかったのか、重々しく荒々しい見得の後は、スキップを踏むかのような軽々しい六法で花道を駆け抜けていきます。

与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
出演:海老蔵、菊之助
 「ご新造さんへ、おかみさんへ、お富さんへ、いやさ、お富、久しぶりだなあ」、「しがねえ恋の情けが仇」のセリフが有名な狂言。木更津海岸見染の場で、海老蔵と権十郎が一緒に冗談を言いながら場内を一周、会場を沸かせます。すっと真っ直ぐに筋の通った海老蔵、輪郭がくっきりとした菊之助。眼と眼を見交わします。
 坂東三津之助が名題昇進で、落語家の役で出演。菊之助とやり取りをして、あげくに化粧をしてもらったりします。

女伊達(おんなだて)
出演:芝翫、門之助、翫雀
 昼の部のフィナーレ。芝翫はていねいに。若手は元気良く、踊る。

07.05.03 歌舞伎座
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