08歌舞伎座8月/三人連獅子、らくだ、つばくろは帰る、大江山酒呑童子/歌舞伎
1部の途中から、女暫(おんなしばらく)の後から見た。何故か初日の舞台で幕見から。立ち見が1部で1列分くらい、2部はほとんど座っているくらいの混み具合。3部は別の日の切符があったので見なかったが、幕見の列からすると立ち見が1列か2列分位居たようだった。
1部:
三人連獅子(さんにんれんじし)
出演:橋之助、国生、扇雀
赤と白、ピンクの牡丹が鮮やかに、ねずみ色の岩肌にくっきりと咲くパステルカラーな色合いの中、柔らかなそしてクッキリとした踊りの前半に、後半は動的でダイナミックな動き。厳しい中にも子を思う父親の気持ち、母の子を思う気持ちが、遠くの遠くの幕見の観客にも分かりやすいように振付けられていた。
らくだ
出演:勘三郎、三津五郎、亀蔵
超おもしろい。死人の亀像がほっぺを勘三郎にべったりくっ付けようとする。夏の公演だし、汗びっしょりだろうし、マジで気持ち悪そう。芝居で気持ち悪がる勘三郎もそうだけれども、くっつく亀蔵も実は相当に気持ち悪いんじゃないかと思う。遊び人の半次役の三津五郎と亀蔵の2人が2人羽織のようにやるダンスも面白い。骨の無いよなグニャグニャ踊りを硬骨漢の亀蔵がやり、それをリードするのが坂東流家元の三津五郎。ちょっと出でくる松也の姉さん風の女は、江戸っ子っぽい雰囲気が良く出ていた。
2部:
つばくろは帰る
出演:三津五郎、福助、七之助、小吉
沢山な場面が休み無しに転換していく。セットを作り変えるスタッフの人達が大変なんだろうと思う。美術が全体にすっきりと良くできている。最後の雪の場面が清々しい。三津五郎がきっぱりした江戸の職人。本人は芸の職人だけれど役は大工の職人。子役が小吉で健気でまじめな様子。この子が劇全体を引っ張っているように感じた。
大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)
出演:勘三郎、扇雀、橋之助、福助、七之助、松也
白と黒の縦縞の山伏の舞台衣装に、大きな縦長の山水が壁に複数掛かっているような美術は、ちょっとコンテンポラリーで古典的な出し物に良く調和している。頼光、酒呑童子のカラフルな色合いの衣装をくっきりと浮き出させて、また自らも目立つデザインだ。勘三郎は酔っ払いのダンスが楽しく面白い。扇雀の頼光は直線的で大きなくっきりした動き。橋之助の山伏は豪快で量感のある様子。最後は豪華で絢爛、上からどーっと流れ落ちる赤い粒々が目を奪う。
08.08.09 歌舞伎座
1部の途中から、女暫(おんなしばらく)の後から見た。何故か初日の舞台で幕見から。立ち見が1部で1列分くらい、2部はほとんど座っているくらいの混み具合。3部は別の日の切符があったので見なかったが、幕見の列からすると立ち見が1列か2列分位居たようだった。
1部:
三人連獅子(さんにんれんじし)
出演:橋之助、国生、扇雀
赤と白、ピンクの牡丹が鮮やかに、ねずみ色の岩肌にくっきりと咲くパステルカラーな色合いの中、柔らかなそしてクッキリとした踊りの前半に、後半は動的でダイナミックな動き。厳しい中にも子を思う父親の気持ち、母の子を思う気持ちが、遠くの遠くの幕見の観客にも分かりやすいように振付けられていた。
らくだ
出演:勘三郎、三津五郎、亀蔵
超おもしろい。死人の亀像がほっぺを勘三郎にべったりくっ付けようとする。夏の公演だし、汗びっしょりだろうし、マジで気持ち悪そう。芝居で気持ち悪がる勘三郎もそうだけれども、くっつく亀蔵も実は相当に気持ち悪いんじゃないかと思う。遊び人の半次役の三津五郎と亀蔵の2人が2人羽織のようにやるダンスも面白い。骨の無いよなグニャグニャ踊りを硬骨漢の亀蔵がやり、それをリードするのが坂東流家元の三津五郎。ちょっと出でくる松也の姉さん風の女は、江戸っ子っぽい雰囲気が良く出ていた。
2部:
つばくろは帰る
出演:三津五郎、福助、七之助、小吉
沢山な場面が休み無しに転換していく。セットを作り変えるスタッフの人達が大変なんだろうと思う。美術が全体にすっきりと良くできている。最後の雪の場面が清々しい。三津五郎がきっぱりした江戸の職人。本人は芸の職人だけれど役は大工の職人。子役が小吉で健気でまじめな様子。この子が劇全体を引っ張っているように感じた。
大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)
出演:勘三郎、扇雀、橋之助、福助、七之助、松也
白と黒の縦縞の山伏の舞台衣装に、大きな縦長の山水が壁に複数掛かっているような美術は、ちょっとコンテンポラリーで古典的な出し物に良く調和している。頼光、酒呑童子のカラフルな色合いの衣装をくっきりと浮き出させて、また自らも目立つデザインだ。勘三郎は酔っ払いのダンスが楽しく面白い。扇雀の頼光は直線的で大きなくっきりした動き。橋之助の山伏は豪快で量感のある様子。最後は豪華で絢爛、上からどーっと流れ落ちる赤い粒々が目を奪う。
08.08.09 歌舞伎座