お国と五平 ☆☆
1952.04.10 東宝、白黒、普通サイズ
監督:成瀬巳喜男、脚本:八住利雄、原作:谷崎潤一郎
出演:木暮実千代、大谷友右衛門、山村聡
木暮実千代の香りが画面全体に、
全編にただよっていて、
大谷友右衛門はただ、
ただ圧倒されるばかり。
大谷友右衛門は実直な若い従者。
生真面目でまっすぐで、
世の中のドロドロをまだ知らない。
山村聡のサムライ姿は似合わない。
でも役柄がそうなので、
それは問題はなくて、むしろ良い配役なのかも知れない。
お坊ちゃま育ち風の、ダメダメの駄目剣士。
大谷友右衛門は現在の中村雀右衛門で、高齢だけれども女形の歌舞伎役者。女形として活躍し女らしさの表現のエキスパートといえる雀右衛門が若い時に木暮実千代と若男役で共演するという所が面白い。少しは女らしさの勉強になったのかな。
劇中で、旅回りの人形遣い一行が宿屋の一室で客に芸を見せる場面がある。メンバーはちょんまげ姿の大夫、三味線に人形遣いが2人。最初のクレジットに三和会、桐竹紋十郎、桐竹勘十郎とほかの2人の名前が見える。演目は新口村の出だしの部分であろうか。梅川を遣っているのが紋十郎で、忠兵衛を遣っているのが勘十郎であろうか。人形の頭があまり綺麗ではなかった。戦災で消失して良い頭が無かったそうだけれどもその故か、あるいは旅回りの人形使いという設定でそのようにしたのか。
この梅忠を木暮実千代がじっと見つめている。この物語の恋の逃避行をわが身と五平の道行きに重ねているのであろう。じっと、うるんだ眼で見ている。
原作にもこの場面があるのだとすれば、それは文楽に関係する小説も書いている谷崎潤一郎の文楽好きから来ているのであろう。
09.03.01 神保町シアター
1952.04.10 東宝、白黒、普通サイズ
監督:成瀬巳喜男、脚本:八住利雄、原作:谷崎潤一郎
出演:木暮実千代、大谷友右衛門、山村聡
木暮実千代の香りが画面全体に、
全編にただよっていて、
大谷友右衛門はただ、
ただ圧倒されるばかり。
大谷友右衛門は実直な若い従者。
生真面目でまっすぐで、
世の中のドロドロをまだ知らない。
山村聡のサムライ姿は似合わない。
でも役柄がそうなので、
それは問題はなくて、むしろ良い配役なのかも知れない。
お坊ちゃま育ち風の、ダメダメの駄目剣士。
大谷友右衛門は現在の中村雀右衛門で、高齢だけれども女形の歌舞伎役者。女形として活躍し女らしさの表現のエキスパートといえる雀右衛門が若い時に木暮実千代と若男役で共演するという所が面白い。少しは女らしさの勉強になったのかな。
劇中で、旅回りの人形遣い一行が宿屋の一室で客に芸を見せる場面がある。メンバーはちょんまげ姿の大夫、三味線に人形遣いが2人。最初のクレジットに三和会、桐竹紋十郎、桐竹勘十郎とほかの2人の名前が見える。演目は新口村の出だしの部分であろうか。梅川を遣っているのが紋十郎で、忠兵衛を遣っているのが勘十郎であろうか。人形の頭があまり綺麗ではなかった。戦災で消失して良い頭が無かったそうだけれどもその故か、あるいは旅回りの人形使いという設定でそのようにしたのか。
この梅忠を木暮実千代がじっと見つめている。この物語の恋の逃避行をわが身と五平の道行きに重ねているのであろう。じっと、うるんだ眼で見ている。
原作にもこの場面があるのだとすれば、それは文楽に関係する小説も書いている谷崎潤一郎の文楽好きから来ているのであろう。
09.03.01 神保町シアター