二銭銅貨

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ルサルカ/新国立劇場11-12

2011-12-17 | オペラ
ルサルカ/新国立劇場11-12

作曲:ドボルザーク、演出:ポール・カラン
指揮:ヤロスラフ・キズリンク、演奏:東京フィル
出演:ルサルカ:オルガ・グリャコヴァ
   イェジババ:ビルギット・レンメルト
   王子:ペーター・ベルガー
   ヴォドニク:ミッシャ・シェロミアンスキー
   外国の公女:ブリギッテ・ピンター
   森の精:安藤 赴美子、池田香織、清水華澄
   森番:井ノ上了吏、料理人の少年:加納悦子

濃いブルーに染まる舞台に、
ややくすんだオレンジの月。
ひとり密やかに歌われる「月に寄せる歌」が、
極端に美しい。

イェジババがカッコ良く、
背が高く、体格が良く、態度がでかい。
魔笛のツェルビネッタみたで、
歌も強く、クリアで気持ちがいい。
濃い紺なのか細かい模様の入ったドレスがとても美しい。

森の精の3重唱はハキハキと元気良く楽しそう。
顔もグリーン、衣裳もグリーン。
子供たち、子供役たち、みんな楽しそう。

王子は真面目でやや繊細そうな美しいテノール。

料理人の太っちょの少年役の加納悦子が面白かった。お尻に手をやってその手を嗅いだり、股に手をやってパンツのずれを直すような仕草をしたり、その他、面白いアクションが色々とあって愉快だった。後で加納悦子だと知って、とても驚いた。相方の井ノ上も面白かった。

美術は曲線の壁に木が幾つも描かれたもの。そこにゆらゆらとした水面を表したような照明が当てられて、湖の底のような、湖の水面のような不思議な雰囲気が表現されている。セットは最初と最後の家の場面以外は、同じこのセットを使っていたけれども、照明で場面転換を行って単調にならないようにしていた。

幻想的で楽しい。

11.12.03 新国立劇場
コメント
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