二銭銅貨

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ローエングリン/新国立劇場11-12

2012-07-07 | オペラ
ローエングリン/新国立劇場11-12

作曲:ワーグナー、演出:マティアス・フォン・シュテークマン
指揮:ペーター・シュナイダー、演奏:東京フィル
出演:
ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ:リカルダ・メルベート
ハインリヒ国王:ギュンター・グロイスベック
テルラムント:ゲルト・グロホフスキー
オルトルート:スサネ・レースマーク
伝令:萩原潤

ローエングリンのフォークトの声は、透明で美しく、水色のローエングリンの印象に良く合っていて、声量も十分にあった。エルザとオルトルートは、声の感じも体型も良く似ていて、正反対の役を1人2役でやっているような印象で、ちょっと面白かった。国王とテルラムントは堂々とした感じの歌と芝居。伝令の萩原はとても綺麗で強いシャープな歌。合唱は100人を超えるような大合唱で、白鳥が来る前の合唱など、とても柔らかく美しく、優しかったのが印象に残った。

舞台の奥の壁面は、50cm角くらいのタイル状に区切られたスペースが多数並んだものになっていて、各スペースの面が斜めになっている。そこに多分、裏からイメージを投影しているらしく、画像がモザイク上にボケた感じになって提示されていた。ローエングリンの勝利の場面では花火、エルザがローエングリンの出自を疑う場面では白地に紫のモヤモヤが表示されたりした。

舞台は簡素で置物は極端に少なく、色も少ない。舞台転換もほとんど無く、ミニマリズムを思わせるデザインだった。衣裳も含めてSFっぽい感じを出していたようだ。舞台では合唱団のフォーメーションを細かく変えて、舞台上での変化をつけていた。
    
12.06.10 新国立劇場
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