14国立劇場9月/不破留寿之太夫/文楽
(第3部)
不破留寿之太夫(ふあるすのたいふ)
シェークスピアの「ヘンリー4世」と「ウィンザーの陽気な女房たち」に出て来るファルスタッフの話を翻案したもの。作曲が鶴澤清治、脚本が河合祥一郎、美術が石井みつる。美術は現代的で衣裳も和服ながら若干現代的。新しい文楽への成長が感じられた。最後は客席の通路を花道に見立ててファルスタッフが去っていく趣向。音楽にはグリーンスリーブスが琴と二胡の演奏で使われたり、効果音的な三味線の音があったりした。御簾にもいろいろな音の楽器が用意されていた。人形ではクイックリー夫人(おはや)の頭が現代的で目を引いたし作りも良かった。ちょっとけばい化粧。この人形は蓑二郎。動きも良い。ヴェルディのものとは内容がほとんど異なり、シェークスピアの本からごく一部を翻案したシナリオだった。
将来の発展の可能性を感じて嬉しかった。
14.09.21 国立劇場
(第3部)
不破留寿之太夫(ふあるすのたいふ)
シェークスピアの「ヘンリー4世」と「ウィンザーの陽気な女房たち」に出て来るファルスタッフの話を翻案したもの。作曲が鶴澤清治、脚本が河合祥一郎、美術が石井みつる。美術は現代的で衣裳も和服ながら若干現代的。新しい文楽への成長が感じられた。最後は客席の通路を花道に見立ててファルスタッフが去っていく趣向。音楽にはグリーンスリーブスが琴と二胡の演奏で使われたり、効果音的な三味線の音があったりした。御簾にもいろいろな音の楽器が用意されていた。人形ではクイックリー夫人(おはや)の頭が現代的で目を引いたし作りも良かった。ちょっとけばい化粧。この人形は蓑二郎。動きも良い。ヴェルディのものとは内容がほとんど異なり、シェークスピアの本からごく一部を翻案したシナリオだった。
将来の発展の可能性を感じて嬉しかった。
14.09.21 国立劇場