二銭銅貨

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紫苑物語/新国立劇場18-19

2019-03-17 | オペラ
紫苑物語/新国立劇場18-19

作曲:西村朗
指揮:大野和士、演出:笈田ヨシ
美術:トム・シェンク、衣裳:リチャード・ハドソン
演奏:東京都交響楽団
出演:
宗頼:髙田智宏、平太:大沼徹、うつろ姫:清水華澄
千草:臼木あい、藤内:村上敏明、弓麻呂:河野克典、父:小山陽二郎

金属板が激しく腐食したような舞台の床面はオレンジ系の色のものと緑系の色のものの2種類が場面に応じてそれぞれ用いられた。舞台上のセットは骨組みだけの棚が2個使われた程度で、どちらかと言えば簡素な造りだった。鏡面反射する素材を使った衝立のようなものを使って指揮者や観客を見せる演出もあった。集団には個々に振付が細かくなされていて、全体としては不統一感を出すように工夫されていた。

新作初演。話の筋はちょっと分かりにくかった。音楽的には、演奏者にとっても観衆にとっても難易度の高い作品だったようだ。おそらく歌手の皆さんは苦労したのではないかと思う。音楽も演出も前衛的であった。

高田、大沼は真面目な感じ。清水は強力で、ねばりや太さが感じられる声。臼木は夜の女王のような高速高音のアリアを難なくクリアしていた。村上は喜劇役者としての芝居が面白かった。

19.02.17 新国立劇場、オペラパレス
コメント
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