イル・トロヴァトーレ/MET10-11舞台撮影
作曲:ヴェルディ
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
指揮:マルコ・アルミリアート
出演:マンリーコ:マルセロ・アルヴァレス
ルーナ伯爵:ディミトリ・ホヴォロストフスキー
レオノーラ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
アズチェーナ:ドローラ・ザジック
ルーナ伯爵はホヴォロストフスキーで、気品のある美しい声でボリュームが大きく迫力があった。でも役どころはバカ殿みたいな間抜けな殿様。この人はちょっとズレてるイケメンの役がうまい。
アズチェーナはにが虫を噛み潰したような表情のザジックで、この劇の中枢の魔術的な支柱になっていた。数々の怨念の芝居の積み重ねが最後の絶叫につながっていて、ザジックの芝居がこの公演のキーになっていた。この復讐は単なる復讐劇としての復讐ということでは無く、社会批評としての意味あいも多少感じられた。開幕前に下がっていた幕に苦しげな表情の庶民の顔が沢山描かれていて、この演出には、ちょっとそうした意図があったように思われる。
マンリーコはアルヴァレスで落ち着いたテノールの印象だったが、役の激情がしっかりと表現されていた。レオノーラはラドヴァノフスキーで、やや低い音が混じっているようなソプラノでメゾっぽい感じだった。ややテンポが遅い感じで、若干速いオーケストラのテンポとはズレがあったように感じた。パワーは凄くて他の3人の強烈な音量やオーケストラに負けていなかった。
演奏はキビキビとメリハリがあって強烈な印象だった。ジェイムズ・レヴァイン体調不良のため指揮者は交替でアルミリアートだった。
舞台は回転するもので、場面転換が観客の拍手のうちに行われ、そのためにテンポの速い舞台となった。それにパワーのある4人。あたかも、代わる代わる前で出て大砲を撃ちまくり、草原を疾走する4両の重戦車のようであった。
11.06.03 東劇
作曲:ヴェルディ
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
指揮:マルコ・アルミリアート
出演:マンリーコ:マルセロ・アルヴァレス
ルーナ伯爵:ディミトリ・ホヴォロストフスキー
レオノーラ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
アズチェーナ:ドローラ・ザジック
ルーナ伯爵はホヴォロストフスキーで、気品のある美しい声でボリュームが大きく迫力があった。でも役どころはバカ殿みたいな間抜けな殿様。この人はちょっとズレてるイケメンの役がうまい。
アズチェーナはにが虫を噛み潰したような表情のザジックで、この劇の中枢の魔術的な支柱になっていた。数々の怨念の芝居の積み重ねが最後の絶叫につながっていて、ザジックの芝居がこの公演のキーになっていた。この復讐は単なる復讐劇としての復讐ということでは無く、社会批評としての意味あいも多少感じられた。開幕前に下がっていた幕に苦しげな表情の庶民の顔が沢山描かれていて、この演出には、ちょっとそうした意図があったように思われる。
マンリーコはアルヴァレスで落ち着いたテノールの印象だったが、役の激情がしっかりと表現されていた。レオノーラはラドヴァノフスキーで、やや低い音が混じっているようなソプラノでメゾっぽい感じだった。ややテンポが遅い感じで、若干速いオーケストラのテンポとはズレがあったように感じた。パワーは凄くて他の3人の強烈な音量やオーケストラに負けていなかった。
演奏はキビキビとメリハリがあって強烈な印象だった。ジェイムズ・レヴァイン体調不良のため指揮者は交替でアルミリアートだった。
舞台は回転するもので、場面転換が観客の拍手のうちに行われ、そのためにテンポの速い舞台となった。それにパワーのある4人。あたかも、代わる代わる前で出て大砲を撃ちまくり、草原を疾走する4両の重戦車のようであった。
11.06.03 東劇
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