10国立劇場１月／旭輝黄金鯱／歌舞伎

10国立劇場１月／旭輝黄金鯱／歌舞伎

旭輝黄金鯱（あさひにかがやくきんのしゃちほこ）

出演：菊五郎、時蔵、松緑、菊之助、松也、梅枝、右近、亀蔵
　　　彦三郎、萬次郎、権十郎

菊五郎の豪快な大凧宙乗り、菊之助の本水を使った鯱つかみ。水をバシャバシャ、足をあげ、手を振り回し、大暴れ。前方の客にはビニールシートのようなものが配られていて、菊之助が飛ばす水しぶきを浴びていた。正月らしい溌剌とした元気の出る演出で楽しい。千手観音のパロディが出て来るけれど、これは中央から見ないと感じが出ない。端から見ていたので残念だった。

梅枝は姫らしく、右近はわがままなお嬢さんらしく、それぞれ女っぽくうまく出来ていた。男寅の下女おふくは声変わりの時期なのかガラガラ声で、芝居もまだちょっと女の子っぽくはなくて、会場から少し笑い声が漏れていたが、一所懸命やっていて可愛かった。松也はしっかり若い殿様をやって、菊之助は若々しい貫禄を見せた。松緑は着実な感じで、菊五郎はおふざけ役の金太夫が面白すぎた。最初、菊五郎だと分からずに、配役表に無かったので、このうまい役者は誰だろうなんて思っていた。

あー面白かった。

10.01.09 国立劇場