二銭銅貨

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マヅルカ

2006-03-28 | 洋画
マヅルカ  ☆☆
Mazurka
1935 ドイツ、白黒、普通サイズ
監督:ヴィリ・フォルスト、脚本:ハンス・ラモー
出演:ポーラ・ネグリ、アルブレヒト・シェーンハルス、
   インゲボルク・テーク

マヅルカはポーランドの民族舞踊。

ダイナミックなカメラの動き、チャレンジングな構図。
実験的な映像。それでいて、しっかりした作り。
物語の回想シーンも当時としては斬新だったらしい。

冒頭は、かなりのスピードで走行する
自動車の中から運転手の目線で前方を映すシーン。
これは今ではカーチェイスで良く見られるシーンだけれども、
当時としては、これはすごかったんじゃないかと思う。

女性がキスをしている時に、外の世界がどう見えるかを
映像的に表現したシーン。
そんな風に、まぶたを閉じるんだ。
ふーん、そんな雰囲気なんですね。

ダンスを踊っている時に相手がどう見えるかを表現しているシーン。
多分、スクリーン・プロセスを使っているのでしょう。
くるくる回ります。

最後の場面、女性が階段を登っていくがごとき場面。
これもスクリーン・プロセスを使っているらしく、
幻想的で、また、この映画の主題を良く表現しているシーン。

物語の方は、主演のポーラ・ネグリが、太く、強く、賢く、
子供に対する母親の思いと、自己犠牲のはっきりした気持ちを、
放射するように、訴えるように表現して、
この映画の土台をしっかり支えます。
06.03.26 NFC

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