二銭銅貨

星の数: ☆良い ☆☆すごく良い ☆☆☆激しく良い ☆☆☆☆超激しく良い ☆☆☆☆☆ありえない

バーン・アフター・リーディング

2009-05-17 | 洋画
バーン・アフター・リーディング ☆☆
Burn After Reading
2008 アメリカ、カラー、横長サイズ
監督・脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン、
出演:ジョン・マルコヴィッチ、ジョージ・クルーニー、
   ティルダ・スウィントン、フランシス・マクドーマンド
   ブラッド・ピット

いかれたニーチャンのブラッド・ピット。
常にスイング、
体を揺らし、
頭にいつものヘッドフォン。
ビートのリズム。
ゲンコツの両手を上向きに、
腕をWの形に脇を引き締め、
マッチョな体躯をさらけ出し、
左右上下に細かく動かし、
脳天気に、
体を
見せびらかして、
リズムを取り、
ビートを効かして、
脳みそが無い
かのような軽快さ。

実直そうで、1癖2癖3癖ありそなジョン・マルコヴィッチ。
素朴そうで、幼そうで、ドンファンなジョージ・クルーニー。
とにかく怖い、鋭くて怖い女医のティルダ・スウィントン。
もてないけど色に貪欲、フランシス・マクドーマンド。
それしかないのかなあ?

人々のあらゆる醜い部分をクローズアップして誇張して表現した映画で、そうした人々の姿を優しく憎めない感じに、諧謔的に描いている。人間ってどうしょうも無いけど、かわいいって感じでしょうか。

映画の最後のエンドロールの曲はCIAをおちょくった内容で、この映画の内容が、CIAや国家間外交の茶番を、人々の日常生活の中の茶番に重ねて描いたものだと分かる。これは映画本編ではあまり感じなかった観点だが、そうした意味合いで作られた映画のようである。

09.04.29 シネコン映画館

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 09歌舞伎座5月/暫、寿猩々... | トップ | 蜂の巣の子供たち »

コメントを投稿

洋画」カテゴリの最新記事