日暮らし通信


その日暮らしの生活でも、感謝しています

日頃、見た事・聞いた事・感じた事・そして言いたい事などを発信します

妻のこと

2014年05月31日 20時54分40秒 | 日暮らし通信
日暮らし通信

■□ 写真タイトル と 撮影場所 □■

クレマチス

空堀川沿いの民家にて



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今日も夕食が終わった。

その後は私が食器を洗い、妻がそれを拭き取って食器棚に収める。いつもと同じパターンで今夜も終わろうとしている。

本来は 「妻が食器を洗い、妻がそれを拭き取って食器棚に収める」 、そして私はソファ―に座ってテレビを見ながら居眠りでもしている。
そんなイメージが私が描いていた男勝手の老後の空想画面だった。

それが私が妻を介護することになったから、私の生活様式は一変してしまった。

私は昔風な武骨な男だった。

男は外で一生懸命働いて家族を養うお金を稼いで来る。女は家庭を全て管理する。その両立したミッションが家庭保全の前提だと思っていた。

でも神様は粋な御方である。「お前はこれから嫁さんを大事にしなさい」 と、妻を要介護にしてしまった。どうも神様は妻の味方らしい。

いくら神様の方針でもと最初は逆らっていましたが、退院後の妻と過ごす内にだんだんと神様の心情が判ってきました。

でも妻を介護するということは複雑な心境でもあるんです。

妻も自ら望んで要介護の人になった訳ではないでしょうから、それを想うと不憫さが募るばかりです。

とりあえず今日も無事に終わりそうです。簡単なことのようですが、感謝の気持ちは忘れてはいません。有難うございました。




花の命

2014年05月31日 15時11分22秒 | 所沢航空記念公園
日暮らし通信

■□ 写真タイトル と 撮影場所 □■

名知らずの花

所沢航空記念公園



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美しく咲いても 「花の命は短い」 と、いつかは終わりになると私は思っているのだが、この写真の花だけは 「花の命は永い」 と私はいつも感心している。

公園東側の緩やかな斜面の側溝に無造作に置かれた鋼鉄製の蓋の間からこのように咲いている。

残念ながら私はこの花の名を知らない。ネット上で図鑑などを調べたのだが名が判らないままだ。

この花は咲き出してから一か月余り経っても、その(いろどり)が衰える気配は感じられない。

一見、名もなき雑草のようだが、それにしても(りん)として咲いている綺麗で可憐な小花(こばな)だ。

「花の命」 となれば作家・林芙美子が色紙などに好んで書いたとされる 「花の命は 短くて 苦しきことのみ 多かりき」 の短詩を想い出す。

この短詩は女性を花にたとえ、楽しい若い時代は短く、苦しいときが多かった自らの半生を()んだとされている。

もしかしたら、もしかしたらですよ、林芙美子の心を花に例えるならば、この ”名知らずの花” のようにひたすら咲き続ける小花のようだったのではないでしょうか。

今日も妻との散歩でこの花に引き寄せられて何枚も撮った。今日も輝きを忘れずに咲いていました。