先日映画を観た 小さいおうち の原作を読んでみました。
2010年、143回直木賞の受賞作品です。
こちらが従来のブックカバー
この上から映画化記念のカバーが掛かっていて
ブックカバーonブックカバーでした!
あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
昭和初期、女中奉公にでた少女タキは、赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。
だが平穏な日々にやがて密かに“恋愛事件”の気配が漂いだす一方、戦争の影もまた刻々と迫りきてー。
晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと継がれてゆく最終章が深い余韻を残す傑作。
読んでみて改めて思ったことは、奥様の松たか子さんと女中の黒木華さんが実にハマり役だったということ。
読みながら一瞬たりともイメージがブレることなく最初から最後まで映画の中の二人が貫かれていました。
妻夫木君も、甥の孫の健史役として原作のままのいい味出していたな~と、こちらもイメージ通り。
板倉さん役の吉岡さんもイメージは合っていたけど、話の筋から考えてもう少し若手でもよかったのかな?
でも老後のタキ役の倍賞さんが、死にそうな老女役にしては、いかんせん若い。
そしてやはり映画の時にも書いたけど、老年の恭一君のあの配役(米倉斉加年さん)だけは
年齢的意味合いでも、色男だと書かれているという意味合いからも、原作とかけ離れていたように感じます。
まあ配役のことはそこでおいておくとして、ストーリーは本当に素敵でした。
言葉を選んで丁寧にやさしく描かれた、女中の目から見た昭和初期の中流家庭の生活は
戦前・戦中・戦後のお話なのに、きれいなもの、美味しそうものがいっぱい出てきて
甘酸っぱくって、ほほえましくって、ドキドキして、飛び込んで行って覗きこみたいほど胸キュン!
その美しい生活が戦争に巻き込まれ、秘密の恋を生み、秘密の裏にさらに秘密が生まれて・・・・
原作通りのセリフも多用され、大勢を揺るがすほどの逸脱もなかったのですが
たとえば物語では意外と軸となっていた、奥様の親友の睦子さんは、映画では一瞬しか出てこないなど
最初からカットされたエピソードなどもあって、原作の奥深さは描き切れていませんでした。
映画を観てサラッとしすぎていると感じた部分も、かなり補強された感じです。
またふる里に帰った後のタキさんや、再び東京に出てくるタキさんの様子などもなかなか興味深いので
映画を観たという方は、是非ついでに原作もチェックされてみるといいと思います。
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昭和初期、女中奉公にでた少女タキは、赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。
だが平穏な日々にやがて密かに“恋愛事件”の気配が漂いだす一方、戦争の影もまた刻々と迫りきてー。
晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと継がれてゆく最終章が深い余韻を残す傑作。
読んでみて改めて思ったことは、奥様の松たか子さんと女中の黒木華さんが実にハマり役だったということ。
読みながら一瞬たりともイメージがブレることなく最初から最後まで映画の中の二人が貫かれていました。
妻夫木君も、甥の孫の健史役として原作のままのいい味出していたな~と、こちらもイメージ通り。
板倉さん役の吉岡さんもイメージは合っていたけど、話の筋から考えてもう少し若手でもよかったのかな?
でも老後のタキ役の倍賞さんが、死にそうな老女役にしては、いかんせん若い。
そしてやはり映画の時にも書いたけど、老年の恭一君のあの配役(米倉斉加年さん)だけは
年齢的意味合いでも、色男だと書かれているという意味合いからも、原作とかけ離れていたように感じます。
まあ配役のことはそこでおいておくとして、ストーリーは本当に素敵でした。
言葉を選んで丁寧にやさしく描かれた、女中の目から見た昭和初期の中流家庭の生活は
戦前・戦中・戦後のお話なのに、きれいなもの、美味しそうものがいっぱい出てきて
甘酸っぱくって、ほほえましくって、ドキドキして、飛び込んで行って覗きこみたいほど胸キュン!
その美しい生活が戦争に巻き込まれ、秘密の恋を生み、秘密の裏にさらに秘密が生まれて・・・・
原作通りのセリフも多用され、大勢を揺るがすほどの逸脱もなかったのですが
たとえば物語では意外と軸となっていた、奥様の親友の睦子さんは、映画では一瞬しか出てこないなど
最初からカットされたエピソードなどもあって、原作の奥深さは描き切れていませんでした。
映画を観てサラッとしすぎていると感じた部分も、かなり補強された感じです。
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