nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

中島京子 小さいおうち

2014-02-14 22:35:19 | 本・雑誌・ドラマ
先日映画を観た 小さいおうち の原作を読んでみました。
2010年、143回直木賞の受賞作品です。



こちらが従来のブックカバー
この上から映画化記念のカバーが掛かっていて
ブックカバーonブックカバーでした!


あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
昭和初期、女中奉公にでた少女タキは、赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。
だが平穏な日々にやがて密かに“恋愛事件”の気配が漂いだす一方、戦争の影もまた刻々と迫りきてー。
晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと継がれてゆく最終章が深い余韻を残す傑作。

読んでみて改めて思ったことは、奥様の松たか子さんと女中の黒木華さんが実にハマり役だったということ。
読みながら一瞬たりともイメージがブレることなく最初から最後まで映画の中の二人が貫かれていました。
妻夫木君も、甥の孫の健史役として原作のままのいい味出していたな~と、こちらもイメージ通り。
板倉さん役の吉岡さんもイメージは合っていたけど、話の筋から考えてもう少し若手でもよかったのかな?
でも老後のタキ役の倍賞さんが、死にそうな老女役にしては、いかんせん若い。
そしてやはり映画の時にも書いたけど、老年の恭一君のあの配役(米倉斉加年さん)だけは
年齢的意味合いでも、色男だと書かれているという意味合いからも、原作とかけ離れていたように感じます。

まあ配役のことはそこでおいておくとして、ストーリーは本当に素敵でした。
言葉を選んで丁寧にやさしく描かれた、女中の目から見た昭和初期の中流家庭の生活は
戦前・戦中・戦後のお話なのに、きれいなもの、美味しそうものがいっぱい出てきて
甘酸っぱくって、ほほえましくって、ドキドキして、飛び込んで行って覗きこみたいほど胸キュン!
その美しい生活が戦争に巻き込まれ、秘密の恋を生み、秘密の裏にさらに秘密が生まれて・・・・

原作通りのセリフも多用され、大勢を揺るがすほどの逸脱もなかったのですが
たとえば物語では意外と軸となっていた、奥様の親友の睦子さんは、映画では一瞬しか出てこないなど
最初からカットされたエピソードなどもあって、原作の奥深さは描き切れていませんでした。
映画を観てサラッとしすぎていると感じた部分も、かなり補強された感じです。
またふる里に帰った後のタキさんや、再び東京に出てくるタキさんの様子などもなかなか興味深いので
映画を観たという方は、是非ついでに原作もチェックされてみるといいと思います。


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能登 冬の寒ぶり満腹ツアー11 曽々木海岸・垂水の滝

2014-02-14 14:29:02 | 石川・福井・富山
輪島から珠洲市方面に車を走らせると、曽々木海岸が見えてきます。
そのあたりから、トンネルの先の 垂水の滝 の周辺は、能登の冬の風物詩である 波の花 が多く観られる鑑賞スポット!
波の花は風の強い日に岩に砕けた波が水泡となり、それが舞い上がる現象ですが
海水中に浮遊する植物性プランクトンの粘液が、石鹸状の白い泡を造成して出来るといわれています。
海がきれいで油などの浮遊物がないことなど、多くの条件が重ならないと発生しない神秘的な自然現象です。



曽々木海岸・窓岩



八世乃洞門トンネルを超えると・・・・



我々を出迎えてくれたのは・・・・
波の花とは程遠いくらいの穏やかな海でした。



 ※ 同じ場所の2年前の画像です。
海が時化ていると、こんな感じで波の花が浮遊しています。 







この時間は青空まで見えていて、静かな日本海はまるで春のよう。







滝が直接海に注ぐ 垂水の滝 は
強風にあおられ滝の水が吹き上がることから、昇り滝や吹き上げの滝とも呼ばれているそうです。

今日は先週に引き続き、関東でも朝から雪が断続的に降り続いていて明日の朝まで続くとか?
今回はずいぶん水分の多い雪のようで、道に積もるのには時間がかかっていますが
住宅の屋根や駐車場は、この時間すでに真っ白になっています。

首都圏の雪を眺めながら、雪のない穏やかな能登の記事を綴るというのもおかしなものですが
きっと今頃は、垂水の滝は海からの風に煽られて上に向かい
滝の前には、大きな波の花が無数に舞っていることでしょうね。


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