反射神経、良し。
バランス感覚、OK。
余裕でしょ。
友人と会うついでに、
電チャリに、試乗させてもらう事になっていた。
しかし、カスタマイズされたソレは、
私が思っていたような、ママチャリの型ではなかった。
タイヤも細いし、サドルも高い。
ハンドルが真っすぐになっているのも、初めてだ。
電動システムは、こぐのが軽くなるだけだと思っていた。
しかし、踏み込む前に、
足が触れただけで、ペダルが動き出した。
「ワッ!!」
倒れた…。
足が着かないので、左側に、そのままバタッと。
アスファルトに、頭を打ちつけた。
頭の中で、「ゴロッ。」と音がした。
左の鼻の穴から、何かがツーッと流れてきた。
「鼻血!?」と思って、指でぬぐったら、鼻水だった。
頭を打って、鼻水が出るなんて、
どういうしくみになっているのだろう。(笑)
転倒した事が信じられず、自分でもショックだった。
この私が、電チャリに乗れないなんて!
「止めよう。この間、駐輪場の坂で、
自転車でコケて、頭から流血してたジィさんと、同じ倒れ方だったよ。」
友人が、嫌なものを見るような目をして言った。
確かに手も着けず、無防備に倒れてしまった。
何が原因だったのかさえ、全く記憶に無い。
くやしい…。
場所を変えて、再チャレンジしようとしたが、
友人に支えてもらい、こぎ出せたとしても、
足が着かないので、止まる時に、又転倒すると判断。
新しく、高価な自転車に、
これ以上、傷を付けるわけにもいかず、
大ケガをして、仕事に行けなくなるのも困る。
ここは、大人になろうと思い、あきらめた。(笑)
超くやし~!!
こんなに激しく、負けず嫌いを、再認識した日は無かった。
自分の自転車だったら、乗れるまでやっていたのに!
自分の自転車だったら、足が着くのを選んでいるか…。(笑)