ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

ウナギ文句店

2018-12-20 09:28:06 | おでかけ

例のウナギ屋に、行って来た。

口コミサイトには、ほぼウナギの称賛と、接客の悪口。

記念日を満喫する為に、前もって、何度か問合せをし、
何番目のにするか、予約するか否か、あれこれ考えていた。

忙しかったせいか、2回目に電話した時、
オヤジの態度が、以前よりぞんざいだったので、
こちらも遠慮なく、「国産ですか?」と聞いてやったら、
「その時による。」と答えた。

値段の差が、「大きさ」だと知っていたのだが、
わざと、「産地か?」と聞いたのだ。

つまり、今出しているウナギは、
国産ではない可能性が高い。

予約できない時間帯に早めに行き、
メニューは行ってから決め、
出来上がるまで、1時間待つ事にした。
平日のオフタイムだが、有名店なので、あなどれない。

道すがら、若い白人女性に、
「〇〇駅は、どこですか?」と、声をかけられた。

日本語で聞かれたのに、
一瞬、英語で答えねばならないと思ってしまった。
説明すると、「あ~。」と、
バリバリ日本語分かっていらっしゃる。

ウナギ屋へ向かう私達と、
駅へ向かう少女が、交差した。

思っていたより、古ぼけた引き戸を開けると、
こざっぱりした古民家食堂。

「2階の座敷席がいいんですけど。」と、
一悶着を覚悟で言ってみたら、すんなり通された。

客は1人もいなかった。

それどころか、私達がいる間に、
2階に、客が上がって来る事はなかった。
男爵と鳩子が過ごした部屋で、貸し切り状態だ。

一番小さい重にしたら、後から、
それだけ器が、鎌倉彫ではないと判明した。
あわてて、二番目のに変更。
ギリギリセーフ。

「あなたみたいに、入れ物が鎌倉彫だというだけで、
1ランク上のを注文する人間がいるのだから、
店としては、してやったりだ。」
と、連れが笑った。

しかも、ウナギのメニューは、値上がりしていた。

骨せんべいに、瓶ビール。
茶碗蒸しも追加した。

塩が効いてて、パリパリで美味い!!
三つ葉がいい香、あったかくて美味い!!

テンション上がってきたところへ、
ウナ重が、45分で来た。

写真を撮っている間、連れはガツガツ早食いし、
私が食べ始めた頃には、食べ終わっていた。
そして、私のウナギは冷めていた。

2人とも、風情が無い。
老舗で食べてる意味が無い。(笑)

タレは、普通に良い味だ。
ウナギは、やわらかいが、泥臭さがやや残る。

うむ。
どうやら私は、そもそも、

ウナギじたいを、美味しいと思っていない。(笑)

今回もたぶん、
ドラマのイメージで、食べたくなっただけだ。

しかし、サイドメニューが、これだけ美味しいのだから、
ウナギも、きっと、美味しいのだろう。

ネット上では、タレが、「あっさり」とか「濃い」とか、
全く逆の表現なのに、美味いと書いてあるし、

「トイレが汚い。」「レシートが出ない。」などと、不満もあったが、
2階のトイレに関しては、作りは古いが綺麗だったし、
欲しいと言えば、金額が縦書きの、
オリジナルの、店名入り領収書をもらえるよ。

他人の基準は、あてにならない。
行く時間が違えば、対応も変わるのだろう。

それに、ウナギ屋に、
うるさい子供を連れて行く必要はないと思う。

1階のテーブル席では、
若い男性客が1人、会計を済ませるところだった。

入る時は気づかなかったが、玄関に鯉が一匹、
狭くるしい水の中で、ただよっていた。

外に出ると、すっかり暗くなっていて、
店の横に、見覚えのある顔の男性が、突っ立っていた。

三代目店主だ!!

私は、ネットで調べて、その顔を知っていたのだ。

厨房ののれんをめくった時、
私達のウナギを焼いたのは、店主ではないと分かっていた。

「何で、こんなところで、突っ立っているのだ?」
ウナギのような眉毛に、そう尋ねてみたかったが、
人目を避けているようだったので、止めた。

時間帯で、職人がチェンジするのかもしれない。
三代目の味は、どんなだろう。

この店で、気分良く過ごしたかったら、
平日のオフタイムに行く事を、お勧めする。

そして、骨せんべいと茶碗蒸しは、注文必須だ。

ウナギに文句は無いが、普通の味だ。(笑)
食べたかったら、他人の意見など気にするな。
風情を食せ。

これが私の、真実の食レポである。(笑)

 


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