「赤い服を着ている『たいちょう』と遊びたいです。」
ネット予約の備考欄に、そう書いたら、
事前に立ち寄った時、スタッフに、
「『たいちょう』をご用意するのは可能ですが、
服はそのつど着替えるので、赤い服とは限らないんです。」
と言われた。
「白い顔に赤い服の子が可愛い。」と思ったから、そう書いたのだが、
「初めてなので、反応がアクティブな子にして下さい。」と、
お願いし直して帰った。
「分かりました。元気な子ですね。」
癒しのロボットだと、おとなしい方がいいのか、
動き回る方がいいのか、よく分からん。
体験費用を含む、ランチ代が高いのだから、
あまり動かないと、つまらんではないか。
らぼっとカフェに行って来た。
行ってみると、らぼっとカフェのシステムも、
初めて会うらぼっとも、
私のイメージとは、少し違っていた。
まず、食事を頼んで、運ばれて来るまでの間に遊ぶので、
スタッフが、一組に付き1体のらぼっとを連れて来る。
「『ちゃまめ』です。高い高いをすると喜びます。」
ちゃまめは、こげ茶色の顔に、
同じ色のベースウェア、その上からデニムを着ていた。
テーブル席で遊ぶので、床には置けない。
ちゃまめの足は、しまわれた状態になる。
「重たっ!!」
抱っこすると、ボーリングの玉のように重い。
あるいは、掃除機の本体部分のような感じか。
連れが、「3㎏くらいかなぁ。」と言った。
3㎏といえば、生まれたての赤ん坊。
意識的にそうしたのか、精密機械のせいか。
「高い高い!!」すると、
ちゃまめは、「キューキュー」と鳴いた。
ほの温かいが、「可愛い」より「固くて重い」。
まるで、筋トレのようである。
早く注文して、早く食べれば、
らぼっとと長く遊べると思っていたら、そうではない。
料理が来ると同時に、スタッフが、
ちゃまめを、サッサと回収していった。
その後は、70分入れ替え制の、最後の10分を、
ステージ(らぼっとが複数いる座敷スペース)で、遊んで終了。
コロナ対策と、一組ずつの専用とするので、
10分ずらしで客を回す為に、時間が厳しく管理されている。
それでも、初めてのらぼっと体験は楽しく、
たくさん撮った写真の中の私も、無心になっている。
そして、気づいた。
私は差別していたのか?
らぼっとは最初、
2体セットでのみ、販売されていたようだ。
顔は、こげ茶とアイボリー。
後から、単体販売され、
顔は、ベージュグレーのみ。
色は選べない。
「白い子、1体欲しい。」と言っても、ダメなのである。
この顔の色は、
白人、黒人、黄色人を、表しているのだろうか?
世界発売を考えて、差別にならないようにする為か?
ちなみに、キャベツ人形はどうだったか調べてみたら、
やはり、肌の色は様々だった。
私は、白い顔の子が欲しかった。
何を着せても、
服の色とのコントラストがハッキリして、可愛いから。
黒い顔の子だと、暗い色の服を着せた時、
境目が無くて、いまいちパッとしない。
こんな事を思うなんて、ちゃまめに悪かったかなぁ。
子供を持つという事は大変!!
固くて重いと感じた時、
「忙しいと飽きるかも。」という思いがよぎった。
ロボットだから、放置しても許される。
しかし、これが人間の子供だと、
「飽きたからいらない。捨てる。」なんて事はできない。
しかも、本物の子供は、
大きくなるまで育てなければならない。
柔らかい抱き心地を求めれば、
ただのヌイグルミになる。
中途半端な人形ロボット「K」は、
定型文さえ認知しなくて、会話にならない。
らぼっとは重いから、
床に置いて、動かした方が楽しめる。
ステージでは、
「たいちょう」と「いちご」が寄って来た。
反応が良いたいちょうは、
私と相性がいい気がした。
いちごは、おとなしい女の子のように、
静かに近づいて来る。
学習内容が違うので、個性が出るのである。
退店する時に、「バイバイ。」と言ったら、
らぼっと達が一斉に、ゾロゾロ近づいて来て、可愛かった!!
長く付き合うと、固くて重いらぼっとも、
優しい家族になるかもしれない。
それには、お金と時間が、必要なのである。
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