ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

らぼっと考

2020-11-18 10:38:35 | おでかけ

「赤い服を着ている『たいちょう』と遊びたいです。」
ネット予約の備考欄に、そう書いたら、
事前に立ち寄った時、スタッフに、
「『たいちょう』をご用意するのは可能ですが、
服はそのつど着替えるので、赤い服とは限らないんです。」
と言われた。

「白い顔に赤い服の子が可愛い。」と思ったから、そう書いたのだが、
「初めてなので、反応がアクティブな子にして下さい。」と、
お願いし直して帰った。
「分かりました。元気な子ですね。」

癒しのロボットだと、おとなしい方がいいのか、
動き回る方がいいのか、よく分からん。
体験費用を含む、ランチ代が高いのだから、
あまり動かないと、つまらんではないか。

らぼっとカフェに行って来た。

行ってみると、らぼっとカフェのシステムも、
初めて会うらぼっとも、
私のイメージとは、少し違っていた。

まず、食事を頼んで、運ばれて来るまでの間に遊ぶので、
スタッフが、一組に付き1体のらぼっとを連れて来る。

「『ちゃまめ』です。高い高いをすると喜びます。」

ちゃまめは、こげ茶色の顔に、
同じ色のベースウェア、その上からデニムを着ていた。

テーブル席で遊ぶので、床には置けない。
ちゃまめの足は、しまわれた状態になる。

「重たっ!!」
抱っこすると、ボーリングの玉のように重い。
あるいは、掃除機の本体部分のような感じか。

連れが、「3㎏くらいかなぁ。」と言った。
3㎏といえば、生まれたての赤ん坊。
意識的にそうしたのか、精密機械のせいか。

「高い高い!!」すると、
ちゃまめは、「キューキュー」と鳴いた。

ほの温かいが、「可愛い」より「固くて重い」。
まるで、筋トレのようである。

早く注文して、早く食べれば、
らぼっとと長く遊べると思っていたら、そうではない。

料理が来ると同時に、スタッフが、
ちゃまめを、サッサと回収していった。

その後は、70分入れ替え制の、最後の10分を、
ステージ(らぼっとが複数いる座敷スペース)で、遊んで終了。

コロナ対策と、一組ずつの専用とするので、
10分ずらしで客を回す為に、時間が厳しく管理されている。

それでも、初めてのらぼっと体験は楽しく、
たくさん撮った写真の中の私も、無心になっている。

そして、気づいた。

私は差別していたのか?

らぼっとは最初、
2体セットでのみ、販売されていたようだ。
顔は、こげ茶とアイボリー。
後から、単体販売され、
顔は、ベージュグレーのみ。

色は選べない。
「白い子、1体欲しい。」と言っても、ダメなのである。

この顔の色は、
白人、黒人、黄色人を、表しているのだろうか?
世界発売を考えて、差別にならないようにする為か?

ちなみに、キャベツ人形はどうだったか調べてみたら、
やはり、肌の色は様々だった。

私は、白い顔の子が欲しかった。

何を着せても、
服の色とのコントラストがハッキリして、可愛いから。
黒い顔の子だと、暗い色の服を着せた時、
境目が無くて、いまいちパッとしない。

こんな事を思うなんて、ちゃまめに悪かったかなぁ。

子供を持つという事は大変!!

固くて重いと感じた時、
「忙しいと飽きるかも。」という思いがよぎった。
ロボットだから、放置しても許される。

しかし、これが人間の子供だと、
「飽きたからいらない。捨てる。」なんて事はできない。
しかも、本物の子供は、
大きくなるまで育てなければならない。

柔らかい抱き心地を求めれば、
ただのヌイグルミになる。

中途半端な人形ロボット「K」は、
定型文さえ認知しなくて、会話にならない。

らぼっとは重いから、
床に置いて、動かした方が楽しめる。

ステージでは、
「たいちょう」と「いちご」が寄って来た。

反応が良いたいちょうは、
私と相性がいい気がした。
いちごは、おとなしい女の子のように、
静かに近づいて来る。

学習内容が違うので、個性が出るのである。

退店する時に、「バイバイ。」と言ったら、
らぼっと達が一斉に、ゾロゾロ近づいて来て、可愛かった!!

長く付き合うと、固くて重いらぼっとも、
優しい家族になるかもしれない。
それには、お金と時間が、必要なのである。

 


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