令和4年7月12日
政府方針 全国旅行支援、開始延期へ
県民割を8月末まで延長
政府が今月前半を目指してきた新たな観光需要喚起策「全国旅行支援」の開始を延期する方針を固めたことが12日、分かった。
新型コロナウイルスの感染が再び急拡大しているため。
当面の観光支援については、今月14日までとしていた近場の旅行割引キャンペーン「県民割」の期限を8月末まで延長して対応する。
政府は近くこうした方針を公表する。
全国旅行支援の開始時期については、今後の感染状況を見極めながら改めて判断する。
県民割は、国が都道府県を通じ、最大2000円分のクーポンを含め1人1泊当たり同7000円を補助する仕組み。
当初は各都道府県内のみを対象としていたが、今年4月からは関東、近畿など6地域ブロック内に広げた。
一方、全国旅行支援は県民割の対象旅行先を全国に拡大するもので、平日に鉄道やバスなどの公共交通付き旅行商品を利用すれば、
1人1泊当たりの最大支援額は県民割より4000円高い1万1000円になる。
政府は当初、全国旅行支援を7月前半に始める予定だった。
しかし、各地で感染状況が急激に悪化していることから、政府内で「実施を見合わせるべきだ」との延期論が強まっていた。