令和4年10月18日 さんデジ
ローカル線存続へ方向性確認 姫新線など沿線9首長意見交換
採算の厳しさからJR西日本がローカル線の一部区間の存廃を含めた協議を沿線自治体に求めている問題で、
姫新、因美、津山線沿いの県北4市5町の首長は17日、津山市役所で利用促進や今後の要望活動について意見交換し、
存続に向けた方向性を確認した。
同市の谷口圭三市長が呼びかけ、オンラインや代理も含め新見、真庭、美作市、鏡野、勝央、奈義、久米南、美咲町の首長が出席。
利用促進策として、
▽鉄道ファン向けイベントの企画
▽駅からの移動の利便性向上
▽沿線自治体での統一事業の推進―といった取り組みを挙げた。
JRや国に対しては「ローカル線は地域の活力に関わる。
JRの経営の観点からだけで判断するのはおかしい」「交通ネットワーク維持や全国的なサービス均一化の問題であり、国の関与が必要」とする指摘もあった。
県北自治体による問題検討組織の設立や県選出国会議員、県、JRへの要望活動を求める提案もあったが「他の枠組みでも動きがあり、
効果的なやり方を調整する必要がある」などと意見が分かれ、結論を持ち越した。
会議後、代表世話人の谷口市長は「路線維持に向けた方向性は確認できた。引き続き協議し、
今後の具体的な活動につなげていきたい」と話した。
ローカル線を巡ってはJR西が4月、赤字路線の収支を初めて公表。
県内では姫新、因美、芸備の3線が含まれていた。
NHK岡山放送
“今後のあり方議論のJR線” 沿線首長が意見交換 津山市|NHK 岡山県のニュース
津山朝日新聞