最近の手術って、メスで切り開いて行う手術より、内視鏡を使う手術をよく耳にしますよね・・・
40数年前の亡父の肺がんの手術の時は、肩甲骨に沿って上から下までの長さを開いてましたが、
数年前に次姉が同じ肺がんの手術をした時には内視鏡での手術やったらしいんです。
やはり傷口が目立たないということと、患者の体への負担が少なくなるという利点があるようですね。
大腸がんなどでも腹腔鏡手術が主流になってきていると聞きますが、
大腸がん手術の97%を腹腔鏡で行う大阪医大病院の場合、
開腹手術と腹腔鏡手術の比較では下の表のようになってるようです。
開腹手術 | 腹腔鏡手術 | |
---|---|---|
手術後の入院日数 | 2~4週間 | 1~2週間 |
通常生活に戻れるまで | 4~6週間 | 2~3週間 |
手術の傷痕 | 約20㌢ | 5㍉~1㌢、5か所。3㌢~6㌢が1か所 |
患者の体への負担が軽くなるというだけで、簡単に腹腔鏡手術を選ぶんじゃなく、
この手術には医師の技術差が大きく左右するとのこと・・・
熟練した医師は、日本内視鏡外科学会の技術認定を取得しているらしく、
同学会のホームぺージで名前を確認してほしいとのことです。
今朝は、大腸がん手術に関する記事を転載してみようと思います。
~以下、9月4日読売新聞朝刊より抜粋~
直腸の手術 熟練不可欠
大腸がん
手術は、腹部を切り開いて行う開腹手術と、腹部に開けた数か所の小さな穴からカメラと切除器具を入れて行う
一覧表の「手術」は、各病院が2015年に行った開腹手術と腹腔鏡手術の合計数。結腸と直腸に分けて示した。直腸は周囲に重要な神経などが多くあり、結腸の手術よりも繊細な技術が必要とされる。
「腹腔鏡手術」結腸と直腸に分けて示した。経験を積んだ医師が行うと開腹手術と同等の治療成績が得られるとされ、積極的に取り組む病院が増えている。手術後に傷が目立たない利点もある。この手術も、直腸がんに対してはより高度な技術が必要になる。
「ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)」は、肛門からいれた内視鏡の先の電気メスでがんの周囲に切り込みを入れ、粘膜ごとそぎ取る治療法。リンパ節などへの転移が見られない早期がんが対象になる。
内視鏡治療には、がんの下に生理食塩水などの液体を注入して浮かび上がらせ、金属の輪をかけて焼き切るEMR(内視鏡的粘膜切除術)などもある。ESDは、EMRよりも幅が大きながんに対応できるが、実施には医師の熟練が欠かせない。
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