ELLの足跡

人は最後は一人だという・・・でも、・・・今は妻が傍にいてくれる・・・

透析中に運動 体調維持・・・腎臓リハビリテーション

2012-04-22 | 梅肉エキス






私の義理の兄は、12、3年前から人工透析をやっているが・・・

昨年、二度の軽い脳梗塞で入院したらしい・・・

人工透析によって色々な症状がでやすいようだ。


今朝は、透析患者のリハビリについての記事を転載してみます。

~以下、4月22日読売新聞朝刊より抜粋~

 全国で約30万人が受け、高齢患者も増えている人工透析。腎不全が進むと、筋肉が衰えるほか、心不全など命にかかわる病気も起きやすくなる。予防のため、軽い運動で体調を維持する「腎臓リハビリテーション」の取り組みが広がりつつある。

(岩永直子)











 仙台市に住む主婦(55)は51歳の時、腎臓の働きが著しく低下した腎不全と診断され、人工透析を受け始めた。

 人工透析は、血液を体外に循環させ、腎臓の代わりに人工の装置によって血液中の老廃物を取り除く。
 東北大病院内部障害リハビリテーション科教授の上月正博さんによると、透析患者では、血液を造るホルモンの分泌が減り、体内のたんぱく質が分解され、貧血、尿毒症性の低栄養、骨格筋の減少などが起きやすい。

 主婦は週3回4時間の透析に通ううち、徐々に筋肉が衰えていくのを感じた。長時間歩けなくなり、以前は軽々と持てた米袋が持てなくなった。透析中はベッドで足がつり、体中にかゆみが出て身の置き所が無くなった。血液中の成分のバランスが崩れ、神経障害が起きたとみられる。

 こういった状態が続くと、心不全や低血圧などになって安静が必要に成り、さらに体の機能が落ちる悪循環に陥る恐れがある。 主婦が、透析を受けている市内の「川平内科」で相談したところ、運動を勧められた。同内科は上月さんの指導の下、2007年9月から腎臓リハビリを本格的に導入。専門の健康運動指導士が常駐し、透析患者の半数が、個々に合わせて作られた運動メニューに取り組んでいる。

透析中に運動 体調維持

 主婦はまず、足踏みや踏み台を使った運動を約20分行ってから、透析を開始。透析中は、ベッドに横たわった姿勢のまま、両足に重りを付けての自転車こぎや、手や腕を動かして筋力増強を促す運動を行った。

 自宅では朝晩30分ずつ、犬の散歩を続けた。すると翌年には体力に自信がつき、標高1172メートルの泉ヶ岳を夫と登頂した。全身のかゆみも消えた。「透析を始めた時は何も出来なくなると落ち込みましたが、今は前向きです」と喜ぶ。

 腎臓リハビリは1994年に米国で始まった。国内でもここ10年で広がり、2011年1月には上月さんが理事長の日本腎臓リハビリテーション学会も発足した。効果を検証する研究を行い、指針作成や保険適用を目指している。

 週3、4回、30~60分程度、ウォーキングや自転車こぎ運動などを行うのが標準的だ。軽い筋トレを組み合わせるとなお良い。透析中の時間を利用する施設も増えている。
 海外の研究では、透析中に運動すると老廃物の除去率が高まり、透析時間を4時間から5時間に延長したのと同等の効果があった。日本も参加した別の研究では、運動する透析患者が施設内で10%増えるごとに、年間死亡率が8%ずつ減少した。
 透析を終えた直後や体調が悪い時は避ける。自分で行う場合は主治医に相談しよう。上月さんは「透析患者は安静が一番とされてきたが、治療や体調の維持には逆効果です」としている。

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