ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

陣馬山麓アトリエ展

2016-10-24 19:04:34 | 工芸
みなさま、こんばんは(*^_^*)



秋晴れの1日、「陣馬山麓アトリエ展」に行ってまいりました。


1ヵ月遅れのお墓まいりです。
途中なので寄りました。


欅が色づいています。


夕焼け小焼けの里に駐車できますので、
ここから陣馬街道を陣馬山に向かって歩きます。


おお、びっくり。
上恩方郵便局はレトロです。


昔の建物を大切に使っています。


口留番所跡。甲州街道の裏街道の要所だったようです。

 
碑が建てられています。

 
街道沿いには蔵もある古い大きな建物が多いです。
瓦に「尾崎」という文字が見えます。

 
立派なおうちです。


陣馬街道。

 
橋を渡ります。

 
まず一軒目の「森のアトリエ」。
築300年の古民家を利用したギャラリー。


いろいろな手作り作品を並べてありました。
お茶も飲めます。

 
山ですね~。高尾駅から車で20分ほどなんですが。


「日々器(ひびき)」は陶芸家のオープンアトリエ。

    
橋をわたってしばらく上ると・・。

 
「日々器」、ここですね。


暖簾がすてき。


ここに住んで陶芸作品を作っていらっしゃる方を中心に
暖簾を染めた染色の方、アクセサリー作家さんなどの展示もありました。

 
立派な柿の木。


葉っぱが大きい。


地元の方が斜面にあるお墓の手入れをしています。


踏まれないでね。

 


ツリフネソウ?


ピンクのお花、何というのかな。


また橋を渡って・・。



 

 
ここが三件目「ぎゃらりー調麓」
陶芸教室の生徒さんの作品を展示してありました。


窯がとなりのここかな。

 
道沿いのコケの花?


湧水ですかにゃ~。


四軒目「サリヒラフ」。
革工芸の作家さんのオープンアトリエ。
お友達のガラス、陶芸などの作品もあります。

 
最後の「山のアトリエ」は革工芸の方の仕事場。
陶芸、アクセサリー、農作物、お洋服などがおいてあります。


前の持ち主が作っておいていったというピザ窯もありました。


ノイバラは北海道の御実家で作られたという
菩提樹の蜂蜜を買いました。
最後のひと瓶でした。


アトリエには薪ストーブ。
山の中腹なので、冬は寒そうです。


夕焼け小焼けの里の駐車場に帰ってきました。


ひめりんご。


橋を渡って・・。

 
道の駅みたいにお買いものができます。


夕焼け小焼けの里は有料なので、ここまで。
温泉と宿泊施設があります。
日帰り入浴もできるらしいです。

川沿いの道を
ゆっくり歩いてゆっくりと作品を見て、
大体4時間くらいでした。

会場同士は5分から10分くらいですので、
景色を見ながら行くと退屈しないです

今年はもう終わってしまいましたが、
毎年開かれているようですので楽しみです。


眞葛焼---没後100年「宮川香山」

2016-06-19 08:56:44 | 工芸
みなさま、こんばんは(*^_^*)

明治初めの横浜で、高度な技巧を凝らした
眞葛焼を生み出した陶芸家「初代宮川香山(こうざん)」。
(天保13年1月6日(1842年2月15日)~大正5年(1916年)5月20日)

没後100年を記念して 今年の2月24日~4月17日
サントリー美術館で展覧会がひらかれました。


「没後100年 宮川香山」展。

同僚に言われてあわてて最終日に見に行ったきり
体調がよくなくて書く余裕がなかったのですが、
あまりに素晴らしかったので、
今さらですが、書くことにしました。

現在開催中の大阪、秋の瀬戸と全国巡回の折に
ご覧になるようお勧めします。

以前から、眞葛焼という名前だけは知っていましたが、
作品についてはほとんど知りませんでした。

それもそのはず、作品のほとんどが海外に流出し
これまで国内でまとめて目にすることはできなかったのです。

この度、横浜のコレクター田辺哲人(てつんど)の
コレクションより140点が並び、
生涯新しい技巧に挑戦し続けた
宮川香山の全貌があきらかとなりました。


宮川香山は京都の陶工の家に生まれ
家業を継ぎました。


明治3年、外国貿易玄関口横浜への移住より
「高浮彫」と呼ばれる技法を生み出します。


この技法による作品は国内外の展覧会で高い評価を受け、
眞葛焼工房には観光客がひきもきらず訪れました。
外国では眞葛香山として知られているそうです。


ポスターにもなった有名な
「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」(明治時代前期)

    

香山の作品は、明治前期を中心とする
高浮彫の超絶技巧にも目を奪われますが、
後半生に究めてゆく磁器がまた静謐で素晴らしいのです。

 

 
これは明治14年の「褐釉高浮彫蟹花瓶」。
最晩年に同型の「高取釉高浮彫蟹花瓶」を作っています。
会場で見比べることができますが、
あきらかに最晩年のものの技巧が勝っています。

写真などでは、あの素晴らしさはお伝えできないと思います。
会場の真ん中で「びっくりぽん」(ちょっと古いけど)と
茫然と立ちつくしてしまうくらい、
見たこともない世界です。

作品はため息をついてながめるよりほかはありませんが、
70余年の生涯、守りに入ることなく、
進化しつづけたことが素晴らしく、
私たちの生きる指針になるのではないでしょうか。


「板谷波山展」@泉屋博古館分館

2014-08-03 11:19:29 | 工芸

近代陶芸の先駆者、板谷波山の没後50年回顧展
「板谷波山展」に行ってまいりました。


前回、前々回は休館で涙をのんだのですが、
今度は大丈夫。

にゃんこの寄り道的に1時間しか
いられなかったのですが、
泉屋博古館分館
住友コレクションを保存・展示、
六本木にありながら木々に囲まれて気持ちのいい
こじんまりした美術館です。

開館時は誰もいなくて、
ゆっくりと鑑賞できました。

板谷波山についてはいくつかの代表的な作品と
雨戸を窯の焚きつけにしたという
エピソードしか知らなかったのですが、
今回の展示によって、全貌が明らかになり、
今までのイメージが覆りました。

何より驚いたのが、波山が明治5年に生まれ、
昭和38年に91歳で亡くなっていることです。

そう、佐佐木信綱と同じなのです。
2か月早く生まれ、2か月早く亡くなっています。

没後50年を記念しての回顧展、
展示は4つの部分に分けられています。
Ⅰ修行期、Ⅱ高揚期、Ⅲ完成期、Ⅳ円熟期。

彼の歩みは長い修行期を経て、
アールヌーボーとの出会い、
清朝スタイルの結晶釉などを用いた作品や
大作を作りだした高揚期、
彼の特徴とされる「葆光釉」の完成期、
端正な彫りを施した白磁青磁、茶道具を試み
和様アールヌーボーを再び始めた円熟期に
分けられ、分かりやすかったです。

まず、東京美術学校で彫刻を高村光雲に習い、
赴任先の石川工業学校で彫刻科の廃止に伴い
陶芸の指導をすることになり、
陶芸の技法をマスター、
陶芸家としての独立を決心します。

初めて築窯した田端に移ったのが明治36年。
『思草』の発行年ではありませんか!
遅いスタートも同じです。

東京工業学校に再就職した波山。
そこで彼の作品の特徴である
アールヌーボー様式を摂取します。

当時ヨーロッパではジャポニズムが終焉を迎え、
アールヌーボーが台頭してきたことから、
日本の窯業は危機感を覚え
資料収集をしていました。


カタログを写したので歪んでいて
分かりにくく申し訳ないですが、
「彩磁金魚文花瓶」

右下、展示では参考作品として
ロイヤルコペンハーゲンの「金魚文皿」が
並べられており、比較できるようになっています。

左下、デザイン画が見えますが、
彼は当初デザイナーとしてスタートし、
作陶を始めてからも作品のデザイン画をまず描き、
それを参考にして、後述の轆轤師が作品を挽いていたそうです。


ポスターの作品「葆光彩磁葡萄唐草文花瓶」
「葆光釉」はマットな不透明釉。
彩色された植物文様がうっすら白みがかって
精神性を感じさせます。


「葆光彩磁孔雀尾文花瓶」

  
ノイバラの好きな「彩磁蕗葉文花瓶」と
「彩磁蕗葉文大花瓶」は、葆光彩磁ではないのですが、
蕗の葉の青緑、薄緑がことのほか美しく、
カタログでは非常に残念な色になっていました。
実物を是非ご覧ください。


この辰砂釉の紫のきれいだったこと。
ところどころに入っている空色も。

面白かったのは、金工や漆の方との
茶器のコラボ作品です。


天目茶碗とそれを乗せるための「堆朱薊文天目台」
この作品を作った堆朱陽成は田端のご近所さんで
親交があったらしいです。
「堆朱」とは中国に伝わる彫漆の技法。
漆に油を混ぜて厚塗りにしたものを彫刻するらしいです。
きれいな朱、波山のシンプルな御茶碗とよく合いますにゃ~。


お茶碗の完璧な形。

 
ため息がでますにゃ~。

 
白磁、青磁、実物は歪んでいません。
彫りも形も素晴らしい~。

彼は完璧な形を期するため、
轆轤師をパートナーとしていました。
50年連れ添った現田市松が亡くなると
後を追うように亡くなっています。

晩年の波山の様子がお孫さんの
8ミリフィルムに遺されていて、
会場で上映されていました。

風で草木が揺れる庭に座り、
猫を抱き犬を引き寄せて撫でる波山は
穏やかな美しい顔をしていました。

いい展覧会でした。


大入袋と初夏の山菜

2014-05-07 12:48:18 | 工芸
みなさま、こんにちは。

いつの間にか立夏を過ぎ、
暦の上でも初夏となりました。
さわやかな風ですね。


ゴールデンウィーク混みました・・。
昨年の売上を越え、
記録を更新しましたので、
大入袋がでました。


無人販売、今年のニューフェイス、
きゃらぶきを茹でたところです。


山菜たくさん。丸々とした筍と山ウド。
真ん中の「葉玉ねぎ」は初めて食べます。
葉、なのですね。葱のような形です。
写真撮るのを忘れて、もう切ってあります。


きゃらぶきと牛肉と一緒に
塩コショウして炒めてみました。
葉玉ねぎ、味は葱より甘い感じがしました。


ゴールデンウィークはお天気にめぐまれました。


雨予報もありましたが、
ぎりぎりで踏みとどまった感じです。


テントで宿泊の方もいらっしゃいましたので、
降らずによかったです。

 
桂の若葉がきれいですにゃ❤


手前に辛夷、後ろが桂の若葉。


スタッフのY口さんが育てています。
染色に使う藍などの植物でしょうか。


葉ボタンのお花ですにゃ❤
こんなかわいいお花が咲くのですね。


このへんから、鳥の囀りや
キツツキのドラミングの音が
聞こえてきてにぎやかです。

 
セイヨウジュウニヒトエ。

 
スミレさんも幸せそうです。



「ペルシャのきらめき」展@八王子夢美術館

2014-04-13 18:54:41 | 工芸
みなさま、こんばんは(*^_^*)

お散歩にちょうどよい、
気持ちのいいお天気でしたね。


今日は八王子夢美術館の
「ペルシャのきらめき」展
を観てまいりました。


ガラス器がよかったです。
発掘品ですので、すべてが銀化しており、
「年月」というきらきらとした装飾が
ほどこされているよう。

ポスターにもある水指など、
完璧な美しさです。
注ぎ口の尖り、胴のふくらみ、取っ手の形、
どの部分をとっても美しい形です。

あとは、トンボ玉などの装飾品が
良いと思いました。

陶磁器というと中国が発祥かと思ってましたが、
釉薬をかけた陶器はすでに紀元前15世紀、
メソポタミア北部のミタンニ王国において
焼成されていたようです。

陶器を建築に利用するのは紀元前6世紀の
バビロンのイシュタル門に始まり、
イスラムのモスクへと発展していったのでした。

ラスター彩という金彩に似た輝きをもつ絵付けの技法は
9世紀にあらわれ、14世紀の途絶えたのだそうですが、
モスク建築のタイルにも使われているようです。

ポスター左上は多彩釉の陶器、
唐三彩が伝来して作られたものです。
今回展示されている60番の大鉢、62番の鉢、
どうも立てて焼かれたようなのです。

釉薬の流れ具合、縁に滴状に溜まった様子を見ますと、
たとえば皿立てに並べたような感じです。

これが一般的な焼き方なのかどうか、
素人の私にはわかりませんが、
一度高温(1000℃以上)で焼成してありますので、
800℃で立てて焼いても
形はゆがまないということなのでしょうか。

展示品は100点くらいでしたが、
空いておりましたのでゆっくりと作品と対話ができて
楽しい展示でした。


帰り道、ユーミンの実家ということで有名な
荒井呉服店でかわいい小物発見!
縮緬のガマ口と袋。
2個で800円くらいだったかしら?

 
寛永堂で「まろのおみた」を買ってみました。
お餅の中にみたらしの餡が入っている
みたらし団子の逆バージョン。
手が汚れなくていいです。
12個で680円だったと思います。
もろちん、おいしかったです❤

これからひたすら読んで選んで書いて作って校正しての
短歌週間に突入します。

がんばる( ..)φ

「中国陶磁器名品展」@東京富士美術館

2014-01-22 12:12:27 | 工芸

「中国陶磁器名品展」を観に
東京富士美術館にいってまいりました。


駅からは遠いので、車が便利です。
宗教団体の美術館ですので、
財源が豊かなのでしょう。
コレクションがすごいです。

陶磁器専門ではないのに、
自館のコレクションだけで紀元前から清の時代まで、
中国の陶磁器の歴史を見せてしまえるなんて、
なかなかできないことではないでしょうか。

ギャラリートークに参加しました。
学芸員が初心者にわかりやすいように
作品の名前の付け方から説明して下さり、
中国の焼き物の歴史を実物を前にして学ぶという
豪華な体験をしました。

好きな作品の写真はなかったのですが
時代に沿っていくつかをご紹介。

第1章 黎明期から青磁の誕生まで


彩陶渦文双耳壷 B.C.2500~2300


緑釉楼閣 後漢(1~2世紀)

第2章 東西文化の融合と華やかな色彩の展開 
三彩貼花放宝相華文水注 唐時代(7~8世紀)


灰陶加彩鷹匠 唐(8世紀)

第3章 青磁・白磁の完成と彩釉の萌芽


白地鉄絵牡丹文梅瓶 金~元(12~13世紀)


黒釉堆線文瓶  金(12~13世紀)

第4章 景徳鎮窯における色彩と文様の栄華

青花魚藻文酒会壷  元(14世紀)


五彩魚藻文面盆  明(1573~1620)


五彩蓮池文方瓶  清(17~18世紀)


中国のおもな窯跡。ずいぶんあるんですね。


美術館は立派な建物です。

 
美術館の外は夕焼け。


きれいだなぁ。




駐車場から。

  
明日もお天気だといいですにゃ❤

国宝「卯花墻」と桃山の名陶@三井記念美術館

2013-11-15 19:07:00 | 工芸
こんにちは(*^_^*)

寒い一日でしたね。


三井記念美術館の特別展国宝「卯花墻」と桃山の名陶を観てまいりました。

美濃地方に桃山時代に新しく誕生した
志野、黄瀬戸、瀬戸黒、織部の作品、
116点が展示されています。


今回の白眉、国宝 志野茶碗 銘卯花墻。
日本の茶碗で国宝の指定を受けているのは
2点のみらしいです。


ご参考までにもう一つの国宝、
楽焼白片身変茶碗 銘不二山。


重要文化財の 志野茶碗 銘広沢も
展示されていました。

お茶碗のことはよくわからないので、
前回楽茶碗の時は音声ガイドを借りたのですが、
今回は1時間しか時間がなかったので、
自力で鑑賞しました。

今回は両方出品されていましたが、
国宝と重要文化財の違いは何なのでしょう?

重要文化財の中でも重要なものが
国宝と認定されるのだそうですが、
実際問題、どう違うのでしょう?
両方をしげしげとながめてみました。

どちらも甲乙つけがたい感じがします。
あとは好みなのでしょうか。

ひとつ思ったのは、卯花墻の方が色っぽいということです。
色っぽいというのは、つまり触ってみたくなるということで、
そのダイナミックな形、ぽってりとした口縁が
私の手と口を誘うということです。

しかし、まさか認定委員の方が
「色っぽい」という判定をするわけがないので、
私だけの感想なのでしょうね。

織部扇面形向付は原三渓が茶碗に見たてて
使っていたそうですが、
かなり深くて、形も丸くはないので
飲みにくかったのでは? (・ω・;A  と
いらぬ心配をしたのでした。

展示は志野、瀬戸、織部に分けられています。

鼠志野草文筒向付のセットは
鼠色の肌に白い草文がなびき、
いいなぁと思いました。

四角い湯のみのような、
四方(よほう)と言う形で、
ろくろでひいたものを型で四角く
成型するらしいのです。

もうひとつ同じ文様が描かれた額皿があり、
お揃いで使うときっとステキです。

 
志野山水文鉢、鼠志野鶺鴒文鉢、
いずれもダイナミックな造形です。


黄瀬戸、瀬戸黒は形がいくぶん大人しいですが、
瀬戸黒茶碗 銘大原女は魅力的でした。


織部亀甲文水注形水指。
織部の作品はこれが一番おもしろかったです。

上部分は白土に緑釉、
下部分に赤土に白泥と鉄彩で亀甲文を描いてあって、
織部の技法が全部楽しめます。

鑑賞者も少なく静かで、
ゆっくりと楽しむことができました。




台風18号と雨漏り

2013-09-16 11:29:44 | 工芸
台風お見舞い申し上げます。
みなさまのところではいかがですか。

ノイバラのところでは、
前哨戦の昨日、
朝と夜は土砂降りでしたが、
晴れ間が出たりもしました。

電車も遅れはあるものの、
ほぼ平常通りでした。

今日はいけません。
朝から風雨強いです。

電車も道路もストップで、
仕事行くことができません。

迂回迂回の裏道を使えば、
通行止めはないかもしれませんが、
土砂災害にまきこまれる危険が大きいです。

お休みしてもいいということでしたので、
ほっとしています。

家でやるパソコン作業が
山積みでしたので、
今日お休みになったのは
天恵です。

明日1日でやらねばならぬことに
2日かけられますので・・。

昨夜はまた窓のところに
雨が吹き付け、雨漏りです。
横殴りの雨に弱いです。

ネットのお友達に
楽しいアニメを紹介していただきました。

雨漏りも楽しんでしまう
マチコちゃんたち、最高❤

ほぼ2分半ですので、
是非どうぞ。
7話までも面白いです。

「やんやんマチコ」第8話

きらきら

2013-08-22 17:05:44 | 工芸
こんにちは(*^_^*)

 
朝の鷺草、清々しいですにゃ。

昨日は一日ストラップに
ビーズをつけていました。


たくさーん。
きらきらビーズはなくなりました。


夏休みの終わりまであと一息。
たりないので、接客の合間に作ります。


フュージングで下にくっつける
ガラスを焼いて、最後は
こんな感じにできあがります。

焼くのは暑いですけれど(800℃)、
人気がありますので
スタッフがんばっています。


明日から関西方面に旅行です。
何年ぶりでしょうか。

久しぶりにお会いできる方、
楽しみにしています❤


手ぬぐいの染め--青海波にゃん

2012-07-30 19:57:44 | 工芸
お暑い日が続きますが、
みなさまいかがおすごしですか。

ノイバラ、手ぬぐいを植物染料で染める
ワークショップに参加しました。

型染という染め方です。
まず型紙を作りました。

①デザイン
文様辞典をながめていたら、
青海波の波が猫の顔に見えたので、
青海波にゃんを作ることにしました。

②型彫り

デザインを型紙に写し、白く抜く部分を切り取ります。

 
なかなかデザインが決まらず
切っている途中でデザイン変更したりして
切り方が雑・・(´;ω;`)


さて作業開始です。

③紗張り

これが紗。


アイロンでつけます。

④地張り

まず手ぬぐいにアイロンをかけました。


台板にこれをスプレーして。


このように手ぬぐいを貼りつけていきます。
糊を置くときに動かないようにするためだそうです。


できあがり。

⑤糊置き

まずこのマーカーで型紙の幅を記していきます。
(ノイバラは11.5センチ)


この糊をヘラで置きます。


こういう感じで、型紙をずらして
糊を置いていきます。

 
難しいです。
量が多すぎてはみ出したりして、
やっと三枚目でコツがわかってきました。


糊置き完成♪
一日は乾燥させます。

⑥染色

今日は染めです。
お湯をわかしています。


いろいろな色が用意されていましたが、
ノイバラは「クチナシブルー」(水色)
「ログウッド」(紺)「エンジュ」(黄色)を使います。


糊もすっかり乾燥しています。


屋外での作業なので
お湯が沸く間昆虫の観察。

 

そうこうするうちにお湯も沸き。


まず、80℃のお湯に手ぬぐいを漬けます。
糊が定着します。


3ℓのお湯に20mmの
染料を入れたところ。
よくかきまぜて・・。


手ぬぐいを漬けます。
ムラにならないように
5分間、両手で絶えず布を動かしてあげます。

⑦水元
 
染まったら水で余分な染料と糊を落とします。

 
振り洗いします。


できた。


干します。


薄い色は2回染めもOK。
2回目は染料を半分にします。
糊を落とさない状態で
も一度染めるのです。

 
木陰で気持ちよさそうに風に吹かれています。


これはクチナシブルー1回、
クチナシブルー9:ログウッド1で1回
計2回染めています。

もう1枚より濃い紺色に染めましたが、
クチナシブルー8:ログウッド2を1回でした。 


これはエンジュ8:ログウッド2


使うのが楽しみにゃ。(´・ω・`)

楽しいワークショップでした!
Y口さん、どうもありがとう!

春の工房――七宝と裂き織り

2012-03-20 15:35:57 | 工芸

ねるです。
朝はお風呂場にいるのが好きです。


私かわいい?


ままが七宝焼きでねるを作ってくれたの。
似てる?
今度のメニューなんですって。


この「もずくがに」はとても上手だと思うの。
男の子が描いたのかしら?


これもおいしそうなお皿でしょ。
食べることがとても好きな人が描いたのだと思うの。


色がきれい・・。

 
ままの職場はまだ寒くて、水仙はめを出したばかりなの。

 
イヌフグリ、かわいい❤
天人唐草というとロマンティック。


苔の花? かわいい!


河津桜の花芽はまだ堅いの。


辛夷もまだまだ。


このがんばってる小さいのは、何かしら?



先日工房スタッフによる「裂き織り」の
ワークショップがありました。
新しくスタッフに加わった織りの専門家
Y口さんのワークショップです。


この布を裂いて使います。


スタッフK根さん手作りの織り機。


裂いてます。


色を選んで経糸をかけます。

 
こんな感じ。


これが。


こんなふうに織れます!


はずして縁の房を結んで
ランチョンマットの出来上がりです。

それぞれのセンスできれいな色のマットが織り上がりました!

楽しそうです・・!
ノイバラもいつかやってみたいです・・(*^ω^*)

KOGEI展

2011-03-11 14:18:41 | 工芸
前後しますが、3月5日・6日、
有楽町の東京国際フォーラムで開催された
「KOGEI」展(第一回現代工芸アートフェア)。

同僚の招待券を譲り受けて、
いってまいりました。

現代作家の、陶芸が中心の展示でしたが、
紙や樹脂を使った作品もあり、
全体的な質が高くて見応えがありました。

連日の仕事と外出でくたびれ果てていたノイバラは、
途中、展示場内の椅子に座ったまま
爆睡していました・・(・ω・;A


KOGEI展入口。


いけばなのデモンストレーション。

三原研さんの作品に生け込まれました。



お気に入りの作品!


鈴木卓さんのスタイリッシュな作品。
ブロンズ風のマチエールが素敵です。



服部真紀子さんの女性らしいお洒落な作品。



関根正文さんの金魚がリアルです❤
樹脂で作られているようです。



小林和史さんのほぼ実物大の昆虫たち。
紙を切り抜いて作られているのですって!

最終的には好き嫌いなのでしょうけれど、
刺激的な作品ばかりでした。





シェニール織②

2011-02-18 12:24:09 | 工芸
みなさま、こんにちは。
ご無沙汰しています。

家にこもってひたすら本を読む毎日です。
(大航海もやってるけど)

この夏、2度体験したシェニール織ですが、
「半年後にまたやりますからどうぞ」と
言われていたのはすっかり忘れていました。
シェニール織体験①
違う模様の①'

偶然、滅多にいかないデパートの
しかも地下の食料品売り場ではない
階上へゆくエスカレーターのわきの会場で、
体験教室をやっているのにでくわして、
もうこれは「運命」なのではないかと思いました。

しかたない(´-ω-`)✿←しょっちゅう「運命」と出会っている(笑)

というわけで、また2回もやってしまい、
しかも今度はショルダーバックに
仕立ててもらうことにしました。


今回はこの花と蝶の模様を2回やりました。

 
(・ω・;A このような場所でやるのでお客さんが足を止めて話しかけてきます。


もうだいぶ慣れたのでいいのですが、
最初はやったこともない手順を覚えるのに必死だったので、
「話しかけないで!!!」(´;ω;`)っていう感じでした。

初心者でもそれなりのものができますが、
やはり回を重ねると複雑な模様ができるようになるし、
出来もよくなるので、ついつい欲が出てしまいます。

何よりもすでに織ってある糸自体がきれいなので、
触っているだけで幸せです。

陶芸でろくろを回すときには、1日かがんで集中しますが、
機の前に座るのも同じ感じです。
ひと模様わずか1時間余りで出来上がってしまうので、
ほんとにあっと言う間です。

来月には縁かがりしたものとバッグが出来上がってくるので、
1つはまた額に入れて飾りたいと思います。

平織り初体験――八王子織

2010-10-25 16:16:18 | 工芸
先日、八王子織を体験しました。

シェニール織で織物に目覚めたというわけではなくて、
お散歩コースのデパートの本屋さんと同じフロア、
食べ物につられて立ち寄った「八王子うまいもの大会」の会場で
商工会主催の「織り体験」が
無料で開かれているのを発見したのでした。

早速、翌日朝イチで体験してきました。
フロアの隅っこに織り機が設置してあります。

糸は絹糸。
20本ほどを横糸に使いますので、毛糸くらいの太さになります。
先日のシェニール織と同じくらいの太さです。


花瓶敷きの織り始めです。
手前のオレンジっぽいところは先生が織られたところで、
つづれ織りというのだそうです。


これが杼(ひ)です。板杼(いたび)というそうです。
糸を巻きつけて、経糸の間を右に左に滑らせます。


織り上がりました。


こんな感じの織り機です。
下にある踏み板のうち真ん中2本を交互に踏みます。


先生が縁の仕上げをしてくださいます。
張りの強さの調節をしているところ。

 
さすが鮮やかな手さばきです。


終わりました。


房をつけるための最後の織り。

そして今日、出来上がりを受け取りにいったついでに
2回目を体験しました。


今回は明るい色にしました。
明日受け取りに行きます。

八王子は織物の街でした。
戦前まて養蚕が盛んに行われ、絹の道を運ばれて
横浜から外国にも輸出されたそうです。
私が引っ越してきた頃、
畑のまわりには桑の木が植えられ、
北口には「桑並木通り」がありました。
今では西洋トチノキなどが植えられていて、
ほんとうにつまらないことです。

私が学生の頃まで、赤いノコギリ屋根の工場の
織り機がぱたこんぱたこんいう音の傍らを通学しました。

やがて織り機の音はやみ、工場も壊されてしまい
マンションや宅地になりました。

今でも市内に織り物工房は残っているらしく、
絹織物だけでなく、いろいろな織物が作られているようです。


帰りに八王子大鳥神社の酉の市に出るという
お菓子「切り山椒」を買いました。
ほんのり甘いすあまに山椒が隠し味。
食べ終わったあとに、口の中に山椒の匂いが広がります。

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今夜のお夕飯です。
職場近くの山の幸満載。


ふたたびカラカサダケ。
カラカサダケ、ベーコン、万願寺トウガラシ、ニンニクを
塩コショウで炒めました。


すぐき(里芋の茎)を無人販売店で購入。
大好きなのです。一般的には乾燥したものを使いますが、
新鮮な生もおいしいです。


油揚げと煮ました。とろとろととろけるよう。
茹で汁がムラサキ色なのは、ポリフェノール?
捨てずに利用しました。

あとはやはり無人販売で入手した
里芋と手作りコンニャクとレンコンを鶏肉と炊きます。

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工芸の話がこんなところまで来てしまいました。
それではみなさん、ごきげんよう。

祖母の織物

2010-09-14 10:04:05 | 工芸
先日、体験したシェニール織が
縁かがりをされて出来上がってきたので、
母に見せたら、
祖母も織物をしていたという
話をはじめました。

母方の祖母はずっと私が赤ちゃんのときから
同居していました。
27歳で夫を亡くし、以来女手ひとつで母を育てた祖母です。

田舎の大家族ですから、
義弟が跡をとった家ではいろいろと
気苦労が絶えなかったようですが、
幼少の母を置いていくのはかわいそうと、
再婚の話には耳を貸さなかったそうです。

明治生まれの大柄で朗らかな祖母は
故郷熊本から大阪で所帯を持った母に呼ばれて
一緒に暮らすようになったのです。

同居したときには、若い時の農家の嫁としての
重労働がたたって、寝たり起きたり状態だったのですが、
祖母が庭の花を育てたり、布団の打ち直しをしたり、
反物の洗い張りをしたりするのは見ていました。

さらに、熊本では織物をしていたという話、
今日初めて聞きました。

家長は公務員系の仕事をしていたらしいので、
農業は女性の仕事。
農業の傍ら養蚕をしていたというのは、
聞いたことがあります。

そこでできた繭は売っていたのですが、
家族用の織物を作る分は残し、
糸を作り、機を織り、反物を染め、
着物に仕立てていたらしいのです。

稲作は秋まで忙しいはずですから、
冬の農閑期の仕事だったのでしょうか。

忙しい家事の合間の仕事ですから、
一日に織れる量はそんなになかったと思います。

近所の久留米織りの名手に習い、
矢絣なども上手に織っていたし、
染めも型紙を買ってきて自分でしていたそうです。

近隣で織物が盛んだったわけではなくて、
の中ではその名手と祖母だけが織っていたようです。

何から何まで!
生活を紡ぎだす手であったのだなあと思います。


タンスの底から出てきたのは、祖母が織って
大阪で染屋さんに染めてもらったという着物。


これは母用にしては地味すぎるような・・(・ω・;A

でも見てください!

袖の内側と背中は朱色の裏地です。


さらに歩くと見える裾の部分にこのおしゃれ!


これは母が18歳ころ着ていたという長襦袢。
派手です・・(・ω・;A


この褄の部分の仕立てが難しいのだそうです。
赤い部分を「すうっと中に入れるのが難しい」

表はものすごく地味、見えないところで派手にしたのですね。
これは全部祖母が決めた色柄ということです。
一枚の布、一枚の着物がいろいろと語ってくれました。